【コラム:くわばたりえ 干し野菜ってこんなに美味しいん?! 】第4回 干し大根とキャベツ、ナスのカレー
レシピ2つ目は「干し大根とキャベツ、ナスのカレー」です。
(くわばた)
先生! このキャベツ大丈夫ですか!?
(向後)
大丈夫ですよ(笑)。このキャベツをカレーに入れると新しい食感を感じられますよ!
(くわばた)
食べれるんや……私、干し野菜って知らんかったら、間違いなく捨ててますね(笑)。
(向後)
捨てちゃダメです! (笑)。この見た目からは想像できない感動を味わえますよ。このカレーは普通のカレーには使わないお野菜を入れるんですが、生野菜では考えられない組み合わせも、干し野菜になると美味しい組み合わせになるのも、干し野菜の面白いところなんですよ。
(くわばた)
そうですよね! 大根をカレーに入れるなんて発想、今までになかったですもん。
どんなカレーになるのか楽しみ!
(向後)
カレーのルーは、お好きなのを使ってくださいね! くわばたさんは、どんなカレーが好きですか?
(くわばた)
私、今は妊娠中なので我慢してるんですけど、本当は辛ーいカレーが好きなんですよ。毎年、夏に限定で発売になる激辛のカレーがあるんですけど、それがほんま好きなんです。
(向後)
激辛カレー、確かに妊娠中は我慢ですね。甘口にして作ればお子さんが好んで食べない野菜もカレーと一緒に食べてくれるようになりますよ。
(くわばた)
うちの旦那、ジャガイモが好きなんですよ。ジャガイモの干し野菜も食べるのが楽しみです!
(向後)
では、さっそくカレーを作ってみましょう!
◆干し大根とキャベツ、ナスのカレー◆
<材料(8皿分)>
※キャベツ 1/4個
※大根 半本
※ナス 3本
※じゃがいも 1~3個
カレールー 1箱
あいびき肉 300g
にんにく 1片
水 900cc
ごはん
※キャベツ、大根、ナス、じゃがいもは干したものを使います。
→レシピで使う干し野菜の作り方はこちら
使用する干し野菜
■キャベツ
豊富なビタミンCや、傷ついた組織の回復を促してくれたり、粘膜を保護してくれるビタミンU(別名「キャベジン」)も多く含まれています。干すとやわらかさの中にも歯ごたえが残り、さらに甘みが引き出されます。
■大根
ビタミンCや栄養素の分解を助ける消化酵素がたっぷり。夏に疲れた胃腸の調子を整え、夏カゼ予防にも。干すと弾力のある絶妙な食感が生まれます。
■ナス
皮の紫色はポリフェノールの一種。これには抗酸化作用があり、紫外線による肌や細胞のダメージを予防し、美白をサポートしてくれます。干すことで皮が気にならなくなるので食べやすく、果肉の弾力や食感も楽しめます。
■じゃがいも
美肌作りに効果の高いビタミンCがたっぷり。熱に強いビタミンCなので効率よく栄養を摂取することができます。干すと弾力が加わり、もちもちとした食感が楽しめます。
<作り方>
1.なべにサラダ油とにんにくのみじん切りをいれ香りを出す。
2.あいびき肉をいためる。
3.干した大根、キャベツ、ナス、じゃがいもをいれ、水を入れて沸かす。ルーを入れ、軽く煮込んで出来上がり。
(くわばた)
うわっ! 美味しい~!
キャベツと大根て、絶対カレーに入れない食材って思ってたのに、すごい合う~!
(向後)
くわばたさんが捨てそうになったキャベツはどうですか? (笑)。
(くわばた)
捨てんでよかった! (笑)。キャベツがめちゃくちゃシャキシャキしてますよ! なんでやろ?
捨てちゃいそうな見た目から、ここまで食感が感じられるようになってるのが信じられへん!
(向後)
キャベツは、干すことで芯の部分も美味しく食べられるようになるんです。
大根も水分が飛んでるので、新しい食感じゃないですか?
(くわばた)
生野菜だったら、キャベツの芯てこんな風に食べられへんから、干し野菜にするとほんまに捨てる部分がないんですね!
キャベツがこんなにカレーに合うなんて!
(向後)
干し野菜でカレーを作ると、野菜の食感が癖になるんです。
(くわばた)
確かに! ナスも普通ならくにゃくにゃしちゃうのにすごく歯ごたえがあるから癖になる!
何これ~! ほんま新食感カレーだわ!
向後 容代(こうごひろよ)
ベジターレ主宰。野菜を通じて日本の美味しいやこだわりを広めるベジターレ。黄金に輝くトマトジュースや野菜のブーケ、とれたて野菜と果実の生ジェラートなど、価値ある野菜を素敵なギフトに仕立てたベジギフトが大人気。野菜を楽しく育て、楽しく食し、野菜の持つビタミンカラーを観て元気になれる「楽育食観(RISM)」を伝えるベジデザイナーとして活動中。6歳、3歳の2児の母。■ベジターレ公式WEB:http://vegetare.jp/
取材、文・上原かほり 撮影・chiai