【コラム：くわばたりえ 干し野菜ってこんなに美味しいん？！ 】第3回 自家製セミドライトマトとレモンのパスタ
干し野菜を使った美味しいレシピをご紹介します。
レシピ1つ目は「自家製セミドライトマトとレモンのパスタ」です。
（くわばた）
パスタに使うセミドライのトマト、つまみ食いしても良いですか？（笑）。
（向後）
はい（笑）。セミドライにした野菜は、そのまま食べても美味しいですよ！
（くわばた）
うわっ！ あまっ！ トマトの甘さがすごいことになってますね！美味しい～！ トマトって干すとこんなに甘くなるんやぁ。これを使ったパスタ、絶対美味しいに決まってる！
（向後）
美味しいですよ！ このパスタに使う干し野菜はトマトとレモンです。レモンは果物ですが、これもセミドライにしたものです。
（くわばた）
レモン！？ レモンも干して使って良いんや？
（向後）
ドライフルーツ食べますよね？それと同じです！ お家でレモンやブドウを干して食べると美味しいですよ！
（くわばた）
果物も干せるとは！？ もう干せない物なんてないんやね（笑）。
（向後）
夏の時期は日差しも多く干し野菜には適した季節です。湿気が少ない秋は干し野菜のベストシーズンです。たくさん干し野菜にチャレンジして自分のお気に入りの逸品をぜひ見つけてみてくださいね。
では、パスタを作りましょう！ 材料と作り方をご紹介します。
◆自家製セミドライトマトとレモンのパスタ◆
＜材料（4人分）＞
※小さめのトマト 4個
※レモン 4枚
にんにく 1片
輪切りのとうがらし ひとつまみ
オリーブオイル 大さじ4
イタリアンパセリ 4本
パスタ 280ｇ
塩、胡椒 適量
※トマトとレモンは干したものを使います。
→レシピで使う干し野菜の作り方はこちら
使用する干し野菜
■トマト
トマトには話題のリコピンが多く含まれており、老化やガンの原因となる活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があります。ビタミンC、食物繊維も豊富で、干し野菜にすることで酸味や青臭さが抑えられ甘みがいっそう増し、さらにビタミンDの栄養価が高まるので美白に効果的です。オリーブオイルなどと一緒にとると吸収がぐっと高まるので、夏の強い紫外線対策にもぜひ積極的に摂ってほしい食材のひとつです。
■レモン
ビタミンCが豊富なレモン。干しレモンのように皮ごと食べるのが効果的。コラーゲンの生成を促し、シミやそばかすを防いでくれます。また、クエン酸も多く含まれるので疲労回復や自然治癒力を高める効果が期待できます。
＜作り方＞
1．フライパンにオリーブオイルをいれ、にんにくのみじん切り、唐辛子、胡椒を入れて中火でゆっくりいため、香りをだす。
2．鍋に湯を沸かし、パスタを茹でる。１のフライパンに干したトマトをいれてパスタと茹で汁、レモンをいれ、味を整える。
3．皿に盛り、粗みじんにしたイタリアンパセリをふってできあがり。
（くわばた）
ん～美味しい！ トマトがやっぱりあまぁーい！
もう、トマトじゃないみたい！ （笑）。ドライフルーツのパスタ食べてるみたいや！
（向後）
トマトの甘さが、パスタにすることによってさらに引き立ちますよね？ トマトはオリーブオイルと一緒に摂取することで、トマトの栄養の吸収がぐっと高まるんですよ。
（くわばた）
想像してたのと全然違うなぁ！ 生のトマトとレモンで想像してしまうけど、全然違う！ こんな風になるんやぁ。
（向後）
レモンもセミドライにいているので、皮ごとそのまま食べられるんですよ。
（くわばた）
ほんまですね！ レモンもこのまま食べられるし、酸っぱさが抜けてちょうど良い感じになってて、美味しい！
トマトが嫌いな人でも、干しトマトにしたら食べられるようになるんちゃう！？
子どもがトマト嫌いで悩んでるママがいたら、干しトマトにして食べさせてみてほしい～！
（向後）
干すことによって、好き嫌いを克服できる方もいらっしゃいますよ！ ぜひ、試していただきたいですね！
（くわばた）
干し野菜さまさまやわぁ！ （笑）。
向後 容代(こうごひろよ)
ベジターレ主宰。野菜を通じて日本の美味しいやこだわりを広めるベジターレ。黄金に輝くトマトジュースや野菜のブーケ、とれたて野菜と果実の生ジェラートなど、価値ある野菜を素敵なギフトに仕立てたベジギフトが大人気。野菜を楽しく育て、楽しく食し、野菜の持つビタミンカラーを観て元気になれる「楽育食観(RISM)」を伝えるベジデザイナーとして活動中。6歳、3歳の2児の母。■ベジターレ公式WEB：http://vegetare.jp/
取材、文・上原かほり 撮影・chiai