<私がトラブルのもと!?>【後編】子どもは2人、風船は1つ。不公平感をなくすためのルールとは
前回からの続き。今回の内容は、相談者さんが旦那さんとお子さん2人(3歳と4歳)と4人でショッピングモールへ行ったときのお話です。無料配布している風船が1つしかなかったにもかかわらず、子どもたちが欲しいと言ったことから貰ってきた相談者さん。しかしのちにその風船をめぐって、お子さんたちが喧嘩になったとのこと。旦那さんは喧嘩の後に、「ひとつしかなくて喧嘩になるのが分からなかった?」「喧嘩の種になるものをわざわざつくってどうする?」「お店で子どもたちが喧嘩したから迷惑をかけた」と相談者さんを責めたそうです。
喧嘩の原因だからといって与えないのも違うのでは?
旦那さんの言う通り、2人の子どもに対して1つの風船しか渡さなかったなら、たしかに喧嘩をすることになるでしょう。しかし、「物を貸してあげること・我慢することを教えるいい機会なのでは?」という声も少なくありませんでした。「喧嘩するから渡さない」とするばかりが正解なのでなく、子どもたちが喧嘩をしないように工夫することもまた、正解のひとつだったのではないでしょうか。
『旦那の言っていることは確かに理解できる。1個しかないことが分かっていて貰ったんだから、貰う前に子どもたちにちゃんと「1個しかないから順番で持とうね」と話しておくべきだったんじゃない? これからも沢山いろいろな場面でそんなことおきるよ。うちなんて小4と小2だけれど、未だに買い物カート押したいとかで喧嘩するから(笑) 』
『喧嘩になったときのルールを作ってないの? 上の子が持っていて下の子が触りたいと言い始めたら、「順番ね」と言って何秒とか何分とかで交代させればいいじゃん。3~4歳で日頃からそういうルール作っておけば、譲り合い、順番で待つができるようになるよ。旦那さんの「喧嘩になることが分からなかったのか?」という話、確かにそうだけれど、だからといって与えないのも違う』
もしも夫が1つの風船をもらっただけで終えたなら、筆者も「だから喧嘩になったじゃん」と言ってしまうかもしれません。「風船を貰ったのはあなたなのだから、諭すまでしてよ」とつい口に出してしまったかもしれません。けれど父親も母親も、どちらも子どもの保護者であることに変わりはありませんよね。どちらかの親が泣いている子どもを慰め、どちらかの親が譲ろうとしない子どもを諭していれば、たとえその場で失敗してしまったとしても、きっと後々仲良く1つの風船を貸し借りできるようになるはずですよ。
どちらかが正しいか正しくないかではない。2人で育児をしていく
今回相談者さんは、「どちらが正しいか、間違っているか」という点にこだわっているようにも感じられますが、筆者は結果として「どちらも正解でない」と言って良いように思います。
『旦那さんの正論に「かなりイラっとした」とのことだけど、自分に意見されたときに冷静に自分を省みることなく反射的に相手に噛付く、苛つく、怒る、というのは、違うと思うよ』
相談者さんにも、旦那さんの指摘に即座に苛立ってしまったという間違いがあったのではないでしょうか。もし、「そこまで気が回らなかった。次から気をつけるね」と素直に意見を受け止められたなら、夫婦で険悪になることはなかったはず。
『1個しかない時点で、2人で1つだよ、仲良く使いなさいって言う。旦那さんの言いたいこともわかるが、子どもを諭すぐらいしてほしい』
『旦那が正しいけれど、言い方がイヤ。「これからは子どもの喧嘩の原因になることがないようにお互い気をつけよう」と言えば、気持ち良く過ごせたと思うんだよね。「喧嘩の原因をわざわざつくって」とか言う言い方が上からなんだよ。そこまで相談者さんに言うなら最初から言えばいいと思うな』
また、旦那さんにも改善する点があります。正論で人を責めても、すっきりするのは自分だけで何の解決にもならないのです。「喧嘩になるな~」と思い至っていたのなら、指摘するタイミングがもっと前にあったのではないか、指摘する以外に子どもたち2人を喧嘩させない方法があったのではないか、などと考えることもできましたよね。子どもたちの喧嘩から夫婦関係まで険悪になるより、これからの子どもたちに有益になることを考えて行動していけると良いですね。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・くずり
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