＜誰……？＞子どもにだけ見えている？家族の絵に見知らぬ6人目の顔……【姉と双子のダイアリー11】

前回からの続き。わが家には3人の子どもがいます。長女のアンはお絵描きが大好き。そんな姉に影響されて双子のフウとライも顔のようなものを描くようになってきました。

私は「パパやねえねも描いてみて」とリクエストをしました。フウは私の顔の横にまた顔を描き、またその横に……と、顔はどんどん増えていきます。そこでおかしなことに気がつきます。

あれ、1人多い――。描き散らかした周りの絵を見直すといずれも6人……家族の絵に誰かいる。もしかして小さい子は見えちゃいけないものが見える……というアレ？？　私は超ド級の怖がり。いやいや焦るな、じいじやばあばなどの可能性もある！　でもフウは知らない人の名前を口に出します。誰……？　困惑する私。言葉が伝わらないことにだんだんフウも怒りはじめます。えーん……ママもわからないし、怖いよ……。――泣きそうになったそのとき、ふと気がつきました。

「配達さん」とは、いつも利用しているネットスーパーの配達員さんのこと。双子はこの配達員さんが大好きで、いつも挨拶するのを楽しみにしているのでした。よかった……本当によかった。でもフウ、好きなのはわかるけど配達さんを家族の絵に加えるのはどうかな……。怖がりの私が怯えた家族の絵エピソードでした。皆さんのお子さんはどんな絵を描かれますか？

【姉と双子のダイアリー12】へ続く。
文、作画・春野さくら　編集・Uemura

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