<教習所代は親が出す?>【後編】子どもの運転免許取得費用がなくて困った!考えられる方法はある?
前回からの続き。今回の相談者さんは、車が欠かせない地域に住んでいるそうです。そのためもうすぐ18歳になる息子さんも教習所に通うようなのですが、相談者さんは息子さんが自分で教習所費用を出してくれると思い、息子さんはお母さんが出してくれると思っていて連日喧嘩が続いている様子です……。
ない袖は振れない、今一度事情を説明してみては?
息子さんがいくら、「他の人は親に出してもらっている」「アルバイトしたお金だけでは賄えない」と訴えたとしても、ない袖は振れません。もう一度、「教習所費用は払えないし、車の購入費用も出せない」と伝えなければならないのではないでしょうか?
『ない袖は振れない。どんなに言われても出さなければいい話だよ』
『成人して、自分で働いてから自力で免許は取りました。でも、まわりのほとんどは親が出してくれたみたいです。うらやましかったな。何故出せないのか、家計が苦しいならきちんと説明してみては?』
「教習所費用は出せない」とだけ伝えてしまうと、息子さんが相談者さんから意地悪されているように感じてしまう可能性もあります。そう考えると、一度家計の事情を話してみても良いのかもしれませんね。子どもはお金を稼ぐ大変さも、自分の家庭にどのくらい金銭の余裕があるのかも、何もわかっていないこともあります。子どもに家計の事情を打ち明けることには賛否両論あるでしょう。しかし打ち明けてみることで、きちんとした理解を得られる場合もあるのではないでしょうか。
親にお金を出してもらう以外の方法を一緒に考えよう
先ほども少しお話しましたが、「私はお金を出せない」だけだとお子さんも見捨てられたように感じ、怒りを覚えてしまうこともあるでしょう。お金を出せないことを理解してもらったうえで一緒に解決策を考えてみると、子どもの怒りが収まりやすくなるのかもしれませんよ。
『もっと安い方法もあるよね。合宿なり短期飛び込み講習とか』
『人によるかな。私は高校をでて、親の名義でローンを組んで、教習料金を払って、仕事を見つけてから親に返したよ』
たとえば、少しでも学習費用を下げられるような教習所のシステムを親子で一緒に探してみるのはいかがでしょうか? コメントをくれたママさんは、親の名義でローンを組んで、月々親に返済していくという手段で乗り切ったようですよ。どうしてもお金が工面できないならひとまず諦めて、自分でお金を貯めてから取得するという方法もあります。
今回の出来事は、お互いの価値観が違うことによって起こってしまった喧嘩です。しかし結果としてお互い大金を支払うことができないのは事実。どちらが支払うかと相手を責めて喧嘩するよりも、これからの対応に向けて話し合うことのほうが大切でしょう。具体的な事情を話し、息子さんにはお金を抑えたり稼いだりする手立てを考えてもらうなど、互いにできそうな対策を考えながら乗り越えていってくださいね。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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