＜親の老後問題＞兄と差別された過去。母から「金銭を援助して」応じる？【後編まんが：旦那の気持ち】

前回からの続き。数年前の話です。俺は2人兄弟の次男として育ちました。母は出来の良い兄をひいきして可愛がり、弟の俺のことなど見向きもしませんでした。だから結婚して家を出た後は必要以上に関わらないようにしていたのです。しかし父が亡くなって1年が経ったある日、いきなり母から妻あてに「生活費の援助をしてほしい」と電話がかかってきました。



母の話によると、兄の給料が減ったため「これまで通りの金額の仕送りはできない」と言われたそうです。事情を聞くと、兄は意外な胸の内を話しはじめました。

子どもの頃から母に可愛がられてきた兄は、母との関係が上手くいっていると思い込んでいました。しかし兄は兄で期待される重圧に苦しんできたのです。兄が転職して「大企業に勤める自慢の長男」でなくなった途端、母の態度は冷たくなったと言います。兄夫婦に子どもができずずっと母に責められていたことも、俺はこのとき初めて知りました。

兄と話し合い、うちも毎月わずかですが費用負担をすることに決めました。母の「もっと援助してほしい」という要請は、きっと父を亡くした寂しさの裏返しでもあったのでしょう。なるべく顔を出して安心させるようにしたところ、母も少しずつ気持ちが落ちついてきたようです。母に対する複雑な思いが消えたわけではありませんが、今はこれが家族にとって最善な選択だと思っています。

原案・ママスタコミュニティ　文、作画・猫田カヨ　編集・井伊テレ子
【つぎ】の記事：＜嫌われる義母＞「老後のため、4人は産んだ方がいい」義母の考え方に困惑……【第1話：私の気持ち】

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