<美容師さんに聞きたい>美容院のシャンプー台で「もうちょっと上がれます?」と言われるのは、なぜ?
子育てに忙しい毎日を送っていると、美容院で過ごす時間に非日常を感じることはありそうです。とくにシャンプーをしてもらう気持ちよさは、格別。日頃のストレスが吹き飛ぶママもいるでしょう。
一般的な美容院ではシャンプーをしてもらうとき、リクライニングシートの背もたれを倒されることが多いようです。仰向けに近い状態でやってもらうことになりますが、そのとき、美容師さんから言われることはありませんか? 「もうちょっと、上に上がれますか?」の、ひと言を。
背もたれを倒されるたび言われるのは、私が短足だから?
この「上がれますか?」についての疑問を、ママスタコミュニティに投稿した人がいました。
『私、身長160センチ。シャンプーでイスが倒されると、毎回「もうちょっと、上に上がれます?」と言われる。これって座高の問題? 私の足が短いから?』
シャンプーのたびに同じことを言われているという、投稿者さん。
この投稿に対して「私も同じことを言われる!」というコメントが、続々と集まってきました。一人だけ「私は下に下がって、といつも言われる」という人がいましたが、それ以外はすべての人が「上がれますか?」と言われているそうです。
『私も長身の短足。短足のレベルは、多分全日本で優勝できるぐらい。そして同じように、「もう少し上がって」と言われる』
……おや? 冷静になって、よく考えてみましょう。足が短い(すみません)ということは、座高が高いということです。イスに座って、背もたれを倒されれば……座高がたっぷりあるのですから、簡単にシャンプー台に届くはずです。「下がって」と言われるのならわかりますが、「上がって」というのはおかしいですよね。
『私も「上がって」って言われる。身長(座高)の低さと、首が短いせいかなと思っていたけど』
届いたコメントによれば、足が長い=座高が低い人も、同じように言われるそうです。身長に関しては、150センチの人も170センチの人も「言われます」とのこと。
さらに「首が短いからでは?」という推察もありましたが、「首は長いけど、言われる」という声も。
つまり座高が高くても低くても、身長が高くても低くても、首が短くても長くても、とにかくどんな人でも「上がってください」と言われているようなのです。
『私は背が低いけど、毎回どこの美容院でも言われるよ。その通りの位置まで上がるとえび反りの姿勢にされた感じで、寝心地が悪いんだけど』
『いつも「上がって」」と言われるから、言われないように上にいくように意識すると、「下がって」と言われてしまう(笑)。どうしたらいいんだろうね』
わざわざ口に出すほどではないけれど、地味に「なんだかな……」と感じている人は多いようです。
身長も座高も関係ない。大切なのは座り方だった!
こうした地味なお悩みに対して、美容師さんたちからの回答コメントが届きました。
『背もたれ面と背中の間に三角形ができる座り方。これをするとリクライニングシートを倒したとき、高確率で足方向にずり下がるよ』
三角形ができる、つまり浅い座り方をしていると、下側に下がってしまうのだそうです。想像してみると、たしかにそうなりますね。深く腰かけるのが、「上がってください」と言われないためのポイントだそう。「背もたれに腰が密着するくらい、深く座れば大丈夫」と、アドバイスをくれた人もいました。
『美容師です。座っている人の身長は、関係ないです。大事なのは浅く座っているか、深く座っているか。その状態のままで背もたれを倒すから、浅いとシャンプー台に届かなかったりします』
こちらの美容師さんは、「上がってもらっても、なぜかどんどん下がっていく人もいる」と言います。そのたび「上がってください」と言うそうで、お互いイヤな気分になるけれど仕方がないとのこと。なぜなら「襟足の部分からお湯が入って、お客さまの洋服を濡らすことになる。カラー剤を使ったあとのシャンプーは、とくに洋服を汚してしまうから」と、教えてくれました。
『首のところにポジショニングがあって、ちゃんと合わせておかないと、お客さまの洋服を濡らしたり、しっかり洗えなかったりするから。全部やる側の都合なんです。お客さまが短足、とかじゃないよ』
『倒したときにちょうどよい位置に来る人のほうが、まれじゃないかな。床屋さんでバイトをしたことがあるけど、大体は倒してから首の位置を合わせていたよ』
「ああ、また美容師さんに迷惑をかけてしまった……」と感じている人もいそうですが、ほとんどの人が要調整なのですね。安心してください!
シャンプー時の手は、”アーメン”スタイルが定番?
ちなみに投稿者さんは、こんなことも言っています。
『シャンプー中、みなさん手はどうしている? 私は指を組んで、お腹くらいに置いている。毎回「死んだ人みたいだな。アーメンという感じだな」と思いながら、シャンプーされている』
これまた多くの賛同が集まりました。
『アーメンしているよ。お腹のポッコリを隠すように』
『顔には白い布をかけられているし、まさにアーメンだね』
他にはこんなタイプもいるようです。
『私の手は、”いらっしゃいませ”だわ』
両手をお腹の上で、軽く重ね合わせる感じでしょうか?
『丸いクッションを持たせてくれるから、それをお腹で抱える感じにしている。楽だよ』
なかには、足にかけてもらうブランケットをつかんでいる人もいました。
『昔、手がシャンプーしてくれる男性スタッフの股間を触っちゃって、すごく恥ずかしい思いをした。それ以来、アーメンにしている』
コメントをくれた美容師さんによれば、「お客さまの8割はアーメンスタイルなので、お気になさらず」とのこと。無意識で、気がつけば”アーメン”という人は多いかもしれません。
「上がって」と言われるのも、手のやり場も。「こんなのは、自分だけ?」と思っていた人もいそうですが、どうやらみんな似たりよったりのようです(笑)。次回美容院に行ったときはぜひ深く腰かけて、美容師さんの反応を確認してみてはどうでしょう?
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko
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