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お正月に食べるお雑煮の味や具材は?お餅はどのようなカタチ?

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みなさんはお正月にお雑煮を食べますか? 日本の新年を迎える祝いの伝統食として知られているお雑煮。ママスタコミュニティにはお雑煮について、こんな投稿がありました。

『うちは東京風のお雑煮。しょう油ベースのダシ汁で、お餅は角餅。具材は鶏モモと小松菜、寿なるとに糸三つ葉、柚子。薄切りの筍を入れることもあります。みなさんのご家庭では、どのようなお雑煮を食べていますか?』

投稿者さんは各地で食べられているお雑煮が気になったようです。ママたちが食べているお雑煮は味つけや具材、お餅のカタチなどどのようなものなのでしょうか。

お雑煮はいつ頃から食べられている?

お正月に食べるおせち料理の食材それぞれにある謂れ。お雑煮にもおせち料理と同じように謂れがあります。お雑煮は各地でとれる食べ物とお餅をひとつの鍋で一緒に煮た料理です。室町時代に貴族など上流階級の人々のなかで、縁起がいい祝いの食事として定着しました。
お正月にはおせち料理やお雑煮を食べるのがあたり前といった流れがある現代。日本でお雑煮が食べられるようになったのは、室町時代にまで遡ってのこととは驚きです。時代を超えて受け継がれる食文化。それぞれの時代でどのようなお雑煮が食べられていたのか、気になりますね。

地域によって違うお雑煮あれこれ

それぞれの地域ではどんなお雑煮が食べられているのでしょうか。ママたちからはそれぞれの地域とお雑煮の具材を教えてくれました。

『福岡。ダシはあご(トビウオ)と昆布、しいたけで取って薄口しょう油と酒、みりんで味つけ。具材はぎんなんとかまぼこ、ブリ、かつお菜、うずらの卵、餅です』

『関西に嫁いだ私。旦那が「白みそのお雑煮が好き」なので、白みそベースで丸餅のお雑煮を作っている。具材は大根と金時人参、里芋、三つ葉』

『愛知は小松菜と角餅だけの質素なお雑煮です』

『実母は宮城県出身。鶏ガラで一晩ダシ汁をとって、しょう油ベースの味つけ。具材は鶏肉や大根、人参、三つ葉、角餅。上にイクラをのせる』

『祖父が香川県出身。お雑煮のお餅にはあんこが入っている。嫁いで今は違うところに住んでいるけど、ときどきあんこが入ったお餅のお雑煮が食べたくなる』

『広島です。しょう油ベースで、ダシはスルメ。お餅は丸餅。具材はブリの塩焼きと三つ葉、ハマグリ、かまぼこ』

『千葉。しょう油のすまし汁に鶏モモ、大根、人参、里芋。仕上げに焼き海苔をたっぷりかける。海苔がおつゆにとけておいしいよ』

お雑煮といってもダシや味つけもさまざま。具材も海の近い地域では海鮮がふんだんに使われていたり、かつお菜のような地域の特産品が使われたりして地域色が濃いお雑煮。お雑煮は新年に、自分が住んでいる地域のよさをあらためて感じさせてくれる料理なのかもしれませんね。また就職や結婚などで遠方に引っ越した人にとっては、ふるさとを思い出す懐かしい味なのかもしれません。投稿にはほかにもさまざまな地域のお雑煮が寄せられています。日本全国のお雑煮を食べ比べたら、ものすごく贅沢なグルメツアーになるのでは?

お餅の形も地域によって違いがある

お雑煮に入れるお餅。お餅は農耕民族の日本人にとって稲穂の魂がこめられた大切な食べ物であり、そのお餅を神様にお供えして神様と一緒にいただく祭事がお雑煮の原型との説もあります。お餅のカタチは大きく分けて、丸餅と角餅の2種類あるようです。

友人に聞いてみた!お餅といえば丸餅?それとも角餅?

筆者は関東出身。子どものころからずっと角餅のお雑煮を食べてきたので、お餅は角餅があたりまえと思っていました。しかしさまざまな地域に住む友人たちの話を聞くと、関東から東北にかけては角餅で、関西から九州にかけては丸餅とのこと。大阪府出身の友人にはかつて「餅は丸があたりまえ」と言われ驚きましたが、住んでいる地域が違えばお餅の常識も違うと知るキッカケにもなりました。また北海道の友人は「これが北海道の主流」というお餅のカタチがないそうで、「先祖がどこから移住してきたかで違うようだ」と話していたのが印象的でした(あくまで友人の話です)。

丸餅と角餅、境界線はどのあたり?

ママたちのコメントや筆者の友人に聞いた話で発覚したお餅のカタチ。地域によって、食べるお餅の形が丸餅と角餅で異なることがわかりますね。では丸餅と角餅の境界線は、日本のどのあたりにあるのでしょうか? 角餅と丸餅の境目は岐阜県にある関ヶ原のあたりとされています。関ヶ原よりも東に位置する都道県では角餅が、関ヶ原よりも西に位置する府県では丸餅が食べられています。お餅のカタチでの境界線にあたる岐阜や石川、福井、三重、和歌山の5県は、丸餅も角餅も使うのだとか。また関ヶ原よりも東の山形県庄内地方や岩手県一関市では丸餅を、関ヶ原よりも西の高知県や鹿児島県では角餅を食べる地域もあるといわれています。

各地のお雑煮を作ってみるのもおもしろい

数年前には仙台市出身の友人が「わが家のお雑煮よ」と、お餅の上にイクラをのせたお雑煮の写真を見せてくれました。白いお餅の上にオレンジ色のイクラと薄緑色の三つ葉が映えて、とても美しいお雑煮だと感じた筆者。わが子にも写真を見せたところ「このお雑煮が食べたい!」とすっかり乗り気に。さっそくいつものお雑煮をアレンジして、イクラと三つ葉入りのお雑煮を作ってみたところ大好評でした。お雑煮にはわが家の定番があります。しかしお正月に何度か食べる1回に、違う地域のお雑煮を取り入れてみるのは、いつもと違っておもしろかったです。

伝統や地域性があるお雑煮。伝統を大切にしつつ、別の地域で食べられているお雑煮を取り入れてみるのもいいかもしれませんね。ママたちのコメントを読みながら筆者は「今度のお正月にどのお雑煮を作ってみようかな」と、これから迎えるお正月がより楽しみになりました。みなさんも各地のお雑煮を作って、家族と食べ比べて楽しんでみるのはいかがでしょうか。

文・間宮陽子 編集・藤まゆ花

【つぎ】の記事:<義父よ……>【前編】義父からの電話のせいで家族での外食は中止。イライラして旦那を無視している

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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