<中学生の反抗期>「黙れババア」悩んだ私に「良い方法がある」【息子と母の物語:エピソード9後編】
前回からの続き。反抗的な息子に困り果てていると、同居の母が「ある方法」を教えてくれました。それは30年ほど前、私の兄が反抗期だったときに母が実際に行った方法だそう。私はタイミングを見計らって実行することにしたのです。
その日、息子はテストの点数が及ばずスニーカーを買ってもらえなかったことでブチ切れていました。お腹が空いた息子に対し、私がすかさず差し出したのは……。
そう、母が教えてくれた方法は息子の反抗期を「お祝いする」ことだったのです。食卓にはごま塩もついた美味しそうな赤飯。「おめでたいねぇ」とみんなで嬉しそうにニコニコしながら息子の成長をたたえます。
突然の赤飯に意表を突かれ、息子は思わず大笑い。すっかり反抗する気力を削がれてしまったようです。私も久しぶりに息子の笑顔を見られたような気がしました。
その後、みんなで美味しく赤飯を頂きながら私はこっそり母に聞きました。
私「でも赤飯を出すなんて、もしかしたら逆ギレされるかもとは思わなかった?」
母「気を付けないと子どもによっては逆効果になってしまうだろうね。でもあの子には効くと思ったよ」
実は30年ほど前、私の兄にお赤飯を出したときも同じリアクションだったとのこと。直前まで激しく暴れて反抗していたにも関わらず、家族からお祝いされて途端に気が抜けてしまったそうです。母は息子の性格も見抜いた上でこの方法を提案してくれたのでしょう。反抗期をくぐり抜けた経験のある母には、これからも人生の先輩として学ばせてもらおうと思っています。
【息子と母の物語:エピソード10】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
「息子と母の物語」最初から読む:<息子と母の物語:エピソード1>激しい反抗期に苦悩……息子のなかにあった優しさ【前編】まんが