<決められない男>旦那の不倫相手が「既婚と知らずに騙された」と主張してきて……【第3話まんが】
前回からの続き。これは数年前の話です。旦那が単身赴任先で不倫をしていました。不倫相手の女性からは「騙された」という内容の訴えが届いています。しかし自分では何も決められない旦那……。私は次の日、友人に相談してみました。
「旦那さん、ずっと不倫を続けていたの? 旦那さんったら……本当に許せないよね。内容証明を送った時点で、女の方はある程度見切りをつけていそうだけれど」「うちの旦那、優柔不断だしねぇ。相手も勢いで訴えてきた感じはするわ……」「いやぁ、でも不倫しておいて訴えてくるなんて、相手も相当だよね。結構図太いよね」
「なんかもう、疲れちゃって」
「私が一体何をしたっていうんだろう……。私はさ……誰にも頼れなくて、家事も育児もずっと一人で頑張ってやってきたのに。なんにもしてない旦那は単身赴任先で若い女と不倫してた。私ね、そんな旦那と不倫相手が私と子どもたちを捨てて何事もなかったかのように幸せになるのだけは許せないの」
「絶対に……許せない!」
怒りと情けなさのあまり声が震えてしまって、うまく言葉が出てきません。でも私は、こんな話を聞いた友人がどう思うかも構わずに、ずっと抱えていたドロドロとした気持ちを吐き出し続けました。「私は……絶対に、絶対に旦那を許さない!」
私の気持ちが少し落ち着いたのをみて、友人が私にこう言いました。「確かに、許せないよね……。旦那さんを恨む気持ちもわかるよ。……あのね、私は思うんだけれど……」
きっと友人は、こんな私を責めるのでしょう。それも仕方ないかと思ったのですが、
「不倫していた旦那さんの幸せをどうやって阻止しようかってことを考えるより、あなたと子どもたちがどうやったらもっともっと幸せになれるのかを考える方がずっと健全じゃないのかな~って、私は思うよ」友人からの言葉を聞いて、私はハッとしました。「私と子どもたちが、旦那よりも幸せになる……?」
頭の中にあったモヤがはれるような思いがしました。「そうだね……頭、冷やさないと……。冷静に考えて動かないとね……」
「きっと大変だと思うし、まだまだ悩むと思う。でも自分にとって納得できる方向で考えてみようよ。きっと、突破口はあるはずだから!」
友人「子どもたちだって、父親が家庭をないがしろにしてるって分かっているはずだよ。今回の裏切りも、うすうす勘づいているんじゃないかな……」
私は友人の言葉にハッとしました。自分の感情に振り回されて子どもたちのことを考えていませんでした。子どもたちのためにも一歩踏み出さないといけない……。
【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子