「親なら子どものために頑張らないと」親が辛くてもガマンすべき?頑張るのはもう限界……
子どもができたあと、それまで知らなかった世界の扉が開いたように感じたことはありませんか? 以前の自分であれば絶対にしなかったような挑戦も、”子どものために”頑張れたりするものです。
「子どものために頑張ることも必要」責めるような連絡が
ママスタコミュニティにも”子どものために”と、頑張ろうとしたママの経験談がありました。
『”子どものために”と頑張る人、本当にすごいと思う。ただそれはわかっていても、頑張れないことってありませんか? 頑張っている親から見ると、弱虫であきれる存在みたい。わが子が入っていたスポーツ少年団は週に4日のハードな練習、保護者もしっかり参加して応援、練習場所までは車を乗り合いしています。さらに「連休には差し入れの豚汁を作ります」と連絡が。ついに、先日やめました。
いろいろな意味で限界でした。一緒にやっていた保護者たちからは「親なら子どものために頑張ることって必要だよ」と、LINEが来ます。感染症が流行しているのに密になって、他人の悪口を言って大笑いしている人たちです。それでも親はやっぱり子どものために頑張らないといけないのかな。みなさんには”頑張れなかった”経験がありますか?』
いくら頑張りたいと思っても、人には得手不得手があります。投稿者さんはわが子が参加するスポーツ少年団の活動量と負担の多さ、何より一緒に活動する他の保護者たちの”悪口大会”に耐え切れなかったのでしょう。
「これだけは無理!」とくにママたちを苦しめるのは……
”頑張れなかった”経験は、多かれ少なかれ他のママたちにもあるようです。
『通園用のバッグ系。ミシンがすごく苦手で、全部外注した。幼稚園で刺繍するように言われたものも、全部外注』
『ゴキブリ退治。叫びながら、子どもと一緒に外に逃げた。プリンセスごっこ中で「ママ王子助けてー」って言ってくれたのに、カッコよく退治してあげられなくてごめんね。これだけは無理』
なかでも一番多かったのが人間関係です。
『子どものためにお友達を作ってあげる、知り合いを増やしてあげること。そのために”親同士のつきあいを頑張れ”というのは、私にはできないわ。ハードルが高すぎる。挨拶と「今日はよいお天気ですね」レベルで精一杯』
『親同士のつきあい。「子どものため」と思って頑張ってはみたけど、精神的に疲れた。もう頑張れない。そこまでして親は頑張らないといけないのか?』
子どもには申し訳ないけれど、ママにはママなりの事情もある
園や学校以上に親のかかわりを深く求められるのが、投稿者さんのようなスポーツ・習い事系かもしれません。
『娘が小学2年生のときのバレエ教室。わりにお金持ちが住んでいる地域にあって、そこに通わせているお母さんたちの独特なプライドの高さに耐えきれず……。やめてしまいました。娘は無邪気に楽しんでいたのに。ごめんね』
『私は頑張らないことだらけだよ。批判は覚悟だけど「”スポ少”に入りたい」と言われたのに、入れなかった。下にもふたりの子がいるし、旦那の協力は皆無、チームは強豪で週末は県外遠征が当たり前にある。キャパオーバーになって、イライラする未来しか見えなかった。子どもには恨まれていると思う』
『”スポ少”のつきあい。仕事で夜勤もあるから、毎回行くのは無理だった。私も同じようにそこの親たちから、「子どものために少し頑張らないと」と言われた。でも夜勤で夕方から朝までバタバタ走り回って、朝に帰宅してお弁当作って、お茶や水を持ってグラウンドに行く……って、無理だよ。頑張って行ったとしてもボスママの話し相手になって、思ってもないようなこと(「○○くんはすごいね!」とか)でいつも調子を合わせて。疲れたのでいっそ”自分ができる範囲で”と割り切ってやっていたら、子どもがいじめにあった。今は改善したけど、そのときは全部私のせいだと思った。苦しかった』
同じ活動をする保護者たちからすれば、「自分は子どものためにこんなに頑張っている。あの人だけ頑張らないなんて、ずるい」という発想になってしまうのかも……。
もちろん「子どものために頑張っている」というコメントもありました。
『子どもが楽しそうにしている姿を見ると、自分も幸せになる。だからつきあいも応援も、苦になったことはないかな。いくら朝早くてもお弁当作りが大変でも、本人が頑張っているんだもん。「それならもっと笑顔にしてやろう!」って、がぜんやる気が湧いちゃう。周りの目はあまり気にしないかな。誰になんと思われてもいい。大事なのは、わが子の気持ち』
”子どものために”自然に頑張れるママ。多くのママがそうありたいと思っている、理想的な姿かもしれません。ただ、人にはそれぞれ”頑張れる”キャパシティがあります。
頑張ることと無理をすることは違う。”わが子のため”の選択
先ほどのコメントにもあったように「大事なのは、わが子の気持ち」。投稿者さんもやめる前に、ちゃんと話し合いをしたそうです。
『話し合ったし、子どもなりに思うところもあったようで納得しています』
無理をして”子どものために”やってくれているママを見て、当の子どもはどう思うのでしょうか? 子ども側からの体験談をくれたママもいました。
『私は子ども時代に強豪チームで”スポ少”をやっていたけど、保護者同士のいじめや指導者を巻き込んだ派閥もあった。あとから自分の親が標的にされていたことを知って、すごいショックを受けたよ。”スポ少”に入っていたのを後悔したし、性格も確実に歪んだ』
自分がやっていることが原因で、親が苦しんでいる。子どもにとって、これほど辛いことはないでしょう。そもそも頑張ることと、無理をすることは違います。
『”子どものため”って、便利な言葉だよね。お母さんが毎日笑顔で元気でいることが一番の子どもの喜びだと思うし、本当の”子どものため”だと思うけど』
投稿者さんは頑張れなかったのではなく、笑顔でいられるほうを選んだのです。ママが笑顔で毎日を過ごすことが、巡り巡って一番”わが子のために”なる。そう考えたわけですね。後悔することはありません。もしお子さんがこれまでと同じスポーツを続けたいのだとしたら、今度は親子一緒に楽しんで続けられるチームが見つかるといいですね!
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