最新機器が苦手な親。「自分で覚える努力をしてよ!」とイライラしてしまう……
パソコンやスマホなどの普及により、ネットショッピングやSNSを利用する機会は、以前よりも多くなっています。電子機器の扱いに抵抗がなくなっている人がいる一方で、いまだに操作に苦戦している人も一定数いるのではないでしょうか? 年齢によっては操作ができなかったり、やり方の理解に苦しむこともあったり……。
『実親はパソコンもスマホも「わからないから」と理解しようともしない。今までも、年賀状は私か妹が作ってくれて当たり前と思っている。「まだ60代なんだから、自分たちで何とかしようとしなさいよ。この先まだ長いのだから。私たちだって家庭があるんだよ」と怒ってしまったわ。まだまだ生きるし、スマホを持っているのだから、ついていく努力も必要だと思わない?』
今回はママスタコミュニティに、実親に関して少し愚痴めいた投稿が届きました。投稿者さんの両親は、パソコンやスマホを持っているにもかかわらず、なかなか操作を覚えようとしないそうです。60代という年齢なので、若い人に比べると、電子機器の使い方を覚えるのには多少時間がかかるのかもしれませんね。ただ投稿者さんとしては、「全く覚えようとしない姿勢」に疑問を感じているようです。
パソコンやスマホの使い方を覚えようとしない親をどう思う?
『でもさー、歳をとると新しいことを覚えるのが大変だと最近実感するようになってきたから、親御さんの気持ちもわかるなぁ』
『わかる。すぐ「◯◯調べて」「◯◯買っておいて」と、「すぐできるでしょ」という感じで言ってくるのがイライラする。そのくせ若者文化に文句を言うこともあってイライラする。理解する努力をして』
60代の人にとってのパソコンやスマホは、若い頃から使い続けてきたものではなく、ある程度年齢を重ねてから出会ったもの。そのため覚えるのを面倒に感じる気持ちがでてきてしまうことを、「仕方のないことだ」と感じる意見も。ただ、なかには「やってもらって当たり前」という態度をされるのはちょっと……というコメントもありました。投稿者さんの親御さんを擁護するママもいれば、投稿者さんに共感するママもおり、意見は真っ二つにわかれました。
「努力をしているかどうか」は重要なポイント!
投稿者さんに共感するママたちの意見として、特に多かったのがこのようなコメント。
『スマホだってパソコンだって、間違えても何かあるわけじゃないんだから、何回でもトライしてみればいいんだよね』
『苦手でも、スマホを持っているのならできるようにする努力は必要だと思うよ。他者にやってもらうのが当たり前で、やってあげないと怒る。自分の都合だけで、やってあげる側の都合は考えない。他者にやってもらうのが当たり前だから覚えないし、覚える必要もないという考え。だんだんイライラしてくるよ』
扱いの複雑なものを、「教えればすぐに理解ができる」とは誰も思っていません。しかしスマホやパソコンは自身の持ち物。だからこそ何度も挑戦して、まずは自分のちからでやってほしいところもあるでしょう。なかにはこのような人もいるようですよ。
『うちの姑さんは70歳過ぎだけれど、最近スマホに変えたんだよね。頑張って覚えようとしているから聞かれたらいくらでも教えるよ』
わからないなりに努力をしているかどうかというのは、「教える側」「教えられる側」のコミュニケーションを円滑にさせる大事なポイントになってきます。自分で覚えようと努力している姿を見ていることで、教える側も快く教える気になれるのではないでしょうか。
なかなか覚えられない親に対してできることは?
『スマホもパソコンも、簡単に操作ができるタイプがあるから、それをプレゼントにするとか』
『やるから頼るんだよ。やめたらいいよ。やるしかない状況になれば自分らでやるから』
スマホに関しては、操作が苦手な人向けにできた比較的シンプルなものがあります。それに販売店や自治体が、無料で使い方の教室を開催している場合も多いです。「努力するための道筋を作ってあげる」という意味で、そういったものを紹介してあげるのもいいと思いますよ。
また、やってもらえるとわかっているから頼ってしまう気持ちを考えて、「いちど突き放してみては?」という意見もありました。少し荒っぽいやり方ではありますが、やってもらえないとわかれば努力せざるを得ませんよね? 一見厳しくも感じますが、後々のことを考えればこその賢明な判断なのかもしれませんね。
親からいろいろと学んだように、次は自分が教える番だと考えては?
『若い人がちょっと調べて理解できることも、年老いた方にはその何百倍もの努力が必要』
『うちの親にはできると思ったことをやらせたり、私がやってみせたりして調整している。いきなり「全部やれ!」も無理だろうから、徐々にかなぁ』
筆者の両親は70代なのですが、やはり電子機器の扱いは非常に苦手です。特にインターネットを使うような作業は、全くもってわからない状態。そのため調べたいことがあったり、欲しいものがあったりすると、お願いをされます。正直なところ、「そのくらい自分でやってよ」と思うときもあります。しかしその一方で、「親世代にとっては難しいのだろうな」と理解できる気持ちもあります。きっと用語が難しかったり、文字入力ができなかったり、「なんだかトラブルが怖い」などといったハードルの高さがあるのでしょう。
そんなときには、ある意味お互い様の精神なのだと考えてみてはいかがでしょうか? 筆者は「親から長い時間をかけて育ててもらったのだから、逆に親たちに教えるのもそれなりに時間がかかる」そんなふうに考えるようにしていますよ。世代によって得意分野と苦手な分野があるのは仕方のないこと。生活習慣や家事育児など、親からなにひとつ教えてもらっていないと答える人はそうそういないはずです。得意な人が相手の苦手な分野をカバーしつつ、時間をかけて教えていくことも必要なことなのではないでしょうか? そう考えることで減っていくイライラもあるのかもしれませんよ。
文・こもも 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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