【03発達障害は個性なの?】子どもの発達障害に理解のない旦那と義両親。どうすればわかりあえる?
子どもの発達障害について、みなさんのご家族はどの程度理解を示してくれていますか? 旦那さんをはじめ、ママたちの親世代には発達障害という言葉そのものにあまり馴染みがないせいか、なかなか理解を得られず苦しんでいるママも多いのではないでしょうか。
『私はちゃんと説明しているのに……。何て言えば理解してくれるんだろう?』
苦しい胸の内を吐き出さずにはいられなかった投稿者さん。ただでさえ説明が難しい発達障害について、旦那さんや旦那さんの祖父母に話したところ、どれだけ説明しても理解を得られず、ついには怒ってしまったそうです。
なぜそのようなことが起きてしまったのか、もう少し投稿者さんの声を見てみましょう。
発達障害に理解を示してくれない家族
『来年1年生になる子どもがいます。言葉の遅れのため2歳から療育に通い、3歳からは保育園の通級で支援を受けてきました。小学校でも通級を希望したところ、病院での診断が必要といわれたので病院を受診し、子どもは混合型のADHDと診断されました。
同居している義父母と旦那に、病院でもらってきた紙を見せながら説明をしましたが、しつこく「治るの?」と聞かれ、そのたび「改善する可能性はあるけれど治ることはない」と説明しました。でも一向に理解しようとしてくれません。それどころか、「どうすれば治るの?」と何度も聞いてくる始末。思わず「自分たちで一度調べてください」って怒ってしまいました。
旦那は私に「病院で聞いてきたんだから、しっかり説明するべきだ」と文句を言ってくるし、義父母もあーだこーだ言ってきます。どれだけ説明をしても理解してもらえないので疲れてきました』
投稿者さんはきっと今までにもお子さんのために情報を集め、さまざまな支援が受けられるよう奔走してきたことでしょう。小学校でもわが子が支援を受けられるようにと病院で診断まで受けてきたというのに……。家族から理解を得られず気持ちが疲れてしまっているのかもしれません。
投稿者さんと同じく、発達障害の子どもをもつ筆者も、同じような悩みや苦しみを経験してきましたので、投稿者さんのツライ気持ちがよくわかります。
発達障害は病気ではなく、一生付き合っていく「特性」
『病院で診断されたから、「診断=病名」となり、義父母は病気だと思いこんで「治るの?」と聞いてきているのかなとは思っています』
発達障害の診断を受けるためには、専門の病院で指定の検査が必要となります。心理検査と呼ばれるテストの結果から、子どもにどのような特徴や傾向があるかを確認し、その結果発達障害であるかどうかを判断します。
筆者の子どもや投稿者さんのお子さんと同じように、発達障害と診断された場合は診断名がつきますので、「診断名=病気」と受け取る人がいてもおかしくないかもしれませんね。
『発達障害は病気じゃないよね。特性や傾向、いい所を伸ばす接し方をしながら、ずっと付き合っていく性格みたいなものだよ』
ママの声にもありますが、筆者も子どもの主治医の先生から繰り返し、「発達障害は病気ではない」と聞かされてきました。通院したり投薬をおこなったりしますが病気ではないのです。あくまでも子ども自身がもっている「特性」であって、改善することはあっても完治するものではないのです。
子どもの発達障害。家族にどのように伝えるといい?
『「改善する可能性がある」って言い方だと、義両親と旦那にも伝わらないんだと思う。あれこれ説明しても理解できないだろうから一言だけ、「一生治りません」とはっきり言えばいいよ』
『説明しても理解してもらえないなら、あれこれ言わずに「治りません」と言い切った方が納得するかもよ』
旦那・両親・義両親。すべての人に説明し理解してもらうことの難しさは、筆者もママたちもよくわかっているのでしょう。実際に病院で専門医などから説明を受けてきたママは、わが子の発達障害についての話を、ひとことやふたことで話せませんよね。
だからこそ詳しい説明をする前に、発達障害は「治らない」「病気ではない」ことを、家族にわかりやすく簡潔に伝えてみてはという声がママたちから寄せられました。
家族も一緒に病院で説明を受けることも効果的
『家族も病院に連れて行けば?』
『担当医や療育の場に旦那さんを連れて行き、話を一緒に聞く!』
『うちの旦那もあーだこーだ言うことが目に見えていたから、診断をもらう日に仕事を休んでもらって、旦那も一緒に病院へ行ったよ。旦那が聞きたいことは直接ドクターに聞いてもらった。タイミングが合えば家族でドクターの所に一緒に行くこともありかもよ』
ママ自身からうまく説明ができない、どれだけ説明をしても家族から理解が得られない。そのような状況の場合は、かかっている医療機関や担当医・スタッフなどに、家族にも説明をして欲しいと相談してみてはいかがでしょう。結果、本当に理解できるかどうかはわかりませんが、専門医から話を聞くことで家族も理解できるようになるかもしれません。
両親・義両親から理解を得ることは難しい
『両親や義両親に理解を求めることは諦めるしかない』
『旦那はともかく、両親や義両親には理解できないと思うよ?』
『両親や義両親の世代は、発達障害のことを認めない人もいるよね』
両親や義両親から発達障害についての理解を得ることは、恐らくかなり難しいことではないかと筆者も感じます。筆者の子どもは現在高校生になりましたが、両親や義両親が今でも理解や納得ができているとは到底思えません。旦那ですら見ないふりをするほどですので、発達障害という言葉に馴染みのない両親や義両親の世代なら、なおのことかもしれませんね。
『うちの母も最初は理解してくれなかったよ。というか、理解したくなかったのかもしれない。ショックを受けていたみたいだし。孫に障害があるって認めたくなかったんだろうね』
ママがどれほど丁寧に根気強く説明をし続けても、旦那さんや両親・義両親が理解や納得をしてくれない理由には、ショックなどから「認めたくない」という思いが強く現れてしまっているからかもしれません。
筆者の家庭の場合は、旦那が子どもの発達障害を認めたくないのか、考えることを拒否してしまいました。その後は発達障害については一切触れずに生活しています。助けてほしいのはやまやまですが、無理強いをするわけにもいかず、筆者ひとりで子どもと向き合い今にいたっています。
発達障害に馴染みがない世代だから、障害があることにショックを受けているから、障害があることを受け入れられないから。このような理由から、ママがどれだけ頑張っても理解や納得をしてもらえないのかもしれません。
諦めることも大事。でも伝え続けることはもっと大事
『私が発達障害に関する書籍を買い漁ったり、集めた情報を話したりとか、いろいろやっているうちに、私の母もときどきこっそりと置いてある専門書を読んでいたみたい。本の位置が動いているから気がついたんだけどね。何年もかかったけど今は理解もしているし、私のフォローもときどきしてくれている。説明するより日々の接し方の積み重ねで理解していってもらうしかないのかも』
ママのこの言葉こそが、家族から理解をしてもらえず苦しむママたちへの最善の答えではないでしょうか。
お子さんと向き合い関わっていくだけでも大変なのですから、ここは一旦理解してもらうことは諦めて、お子さんとの生活を優先してみてはいかがでしょう。一度にすべてをクリアすることは難しいので、家族にはタイミングをみながらアプローチして行けばいいのですから。
言葉で説明するよりも、日々の接し方の積み重ね。本当にママの言葉通りだと思います。今は焦らずに、優先すべきは理解してもらうこと、納得してもらうことではないと気持ちを切り替えてみてください。諦めなければ何かが変わると信じて、お互い頑張りましょう!
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ
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