「早生まれの子どもの入園が心配」というママに寄せられた早生まれの子をもつママたちからのアドバイスとは
早生まれのお子さんを持つママたちは、同学年のお子さんと比べて、わが子の成長がゆっくりであることに不安を感じた経験はありませんか?
特に入園、入学を前にすると「これができない」「これが心配」と焦ってしまう……ということもあるかもしれません。ママスタコミュニティには、幼稚園入園を前に不安に感じているママからの投稿が寄せられています。
『来年入園予定で3月生まれの子どもがいます。もうすぐ2歳ですが親からみてまだまだ赤ちゃんだなー! って思う。4月生まれの子とか見るとその成長ぶりは衝撃的。でも同じ学年になるんだよねって思うと冷や汗が出そうでした。早生まれで幼稚園児いる方、最初困ったこととか不安とかありましたか?』
広辞苑によると早生まれとは、
『小学校入学の年が、4月1日以前と2日以降で区切られることから、その年の1月1日から4月1日までの間に生まれること』
とあります。筆者自身も早生まれの息子をもつ身。息子の入園を思い出すと、投稿者さんの不安な気持ちが痛いほど分かります。
焦る気持ち、分かります!というママたち
投稿者さんと同じように、早生まれのお子さんをもつママたちから、まず寄せられたのが「焦る気持ち分かる!」という声でした。
『今、年少の早生まれがいて、字がちゃんと読めないし書けない。早生まれだからか余計に遅いのか、と焦ることがある』
『うちは、何もかも心配だったよ~。シャイだしね。急に転勤が決まって、幼稚園もなかなか決まらないし、オムツ外れてないし、年中からにしようかな? と思った』
『うちも3月生まれ。入園時まだオムツが外れてなかったし参観とか行事の度に他の子より幼いのでヒヤヒヤしたわ。運動会のお遊戯ではフリーズしてた……(笑)』
『はじめは4月生まれの子とは1年違うなんて……、と思ってたけど1年近く違う子はクラスに僅かなんだよね』
早生まれのお子さんは、3年保育の幼稚園では3歳になってすぐに入園ですよね。筆者も息子は3歳になったばかりなのに、クラスにはもう4歳の子がいるの? と驚いたことを覚えています。けれど、冷静に考えれば4月生まれ、5月生まれはクラスでも少数派。クラスにはほぼ全ての月生まれのお子さんが万遍なく在籍していました。その中にはもちろん早生まれのお子さんもいるのです。
早めに練習させておいてはどう?
『着替える練習を早めにやった方がいいかも。うちは「体操着から制服に着替えるのが遅くて……」。と何回かやんわりと注意されたから。あと、時間内に食べる練習もしておいた方が良いかな』
早生まれのお子さんに限りませんが、着替えや食事に時間がかかるお子さんはいますよね。「ゆっくりでも良いよ」とその子のペースを守ってくれる園であれば安心ですが、団体生活となるとそうも言っていられないこともあるでしょう。
我が家は入園前に、同じ幼稚園に入園するお友達と一緒に「お弁当を食べる会」をしました。3歳になりたての子どもにとっては、袋から弁当箱を出して開け、食べて片付ける。という一連の作業もなかなか難しいもの。何度か練習をすることで子ども自身は慣れて自信がつき、親も時間内で食べられる量を検討したり、食べやすいおかずを見直すこともできました。
オムツ外れは心配無用?
多くのママが心配に思っていたのが「オムツ外れができていない」ということのようです。
『入園のときはまだオムツ取れてなかったけど、園は漏らしてもいいからパンツ登園ってことになってた。結果2ヶ月で取れた』
『うちの園の場合は替えのパンツと着替えを大量に幼稚園にストックして、漏らすたびに履き替えさせてくれてたよ。制服ズボンが濡れたら体操服ズボン、それも濡らしたら園の体操ズボン履いて帰ってきてた』
幼稚園や保育園の方針にもよりますが、オムツが外れていなくても問題ではないというところも少なくないようですね。おもらしのことばかりが気になって園での生活が楽しめないよりは、着替えをたくさん持たせることで、親子ともに安心して登園できた方が良いかもしれません。
心強いアドバイスも
早生まれだけれど、困らなかったよ! という心強い声も寄せられました。
『1月生まれの年長なんだけど、特に何も困らなかったなー。入園時にトイレだけ不安だったけど、お友達が行くから行く~みたいな感じでできるようになったし。成長してる子達に引っ張ってもらえてラッキーだったなって思う』
『うちの息子3月生まれの未熟児出生だけど、毎日楽しく幼稚園通ってたよ。工作など先生の説明が分からないときは、周りの友達の様子を見てからやってたみたい』
『4月1日生まれで今年から年中になります。やっぱり早生まれだなあって思うことはたくさんあったけど、先生も慣れてるから困ったことはなかったよ!』
そう。保育のプロである先生方はこれまでにも早生まれのお子さんをたくさん担当してきているのですから、心配ないのです。そして、お子さん自身も、分からないことはお友達の真似をするなど、自分のペースで着実に成長していけるものなのですよね。
子どもの順応性は無限大
『漠然とした不安はあったけど、いざ入ってみたら思っていた以上に本人の成長があった』
『2月生まれの年中です。年少に入るときは言葉に悩みました。はたして先生に伝わるのかな? って。でも入園したらあれよあれよって間におしゃべりできるようになったよ』
『うちもオムツ外れがぎりぎり、会話(キャッチボール)も不可能だったけど入れたら伸びたよ』
『3月生まれの年少男児。野菜をまったく食べないから給食が不安だったけど、1年経ったいま頑張って食べてるみたい。最初は不安なことはあるけど、結果的に幼稚園の集団生活が子どもにいい影響与えてくれたなーーって感じる』
『うちは1月生まれで言葉も遅くてオムツも外れてなくて落ち着きがなかったからかなり心配だったけど、1学期が終わる頃には全てクリアできてビックリした。幼稚園のおかげで物凄く成長できたよ』
子どもは驚くほどのスピードで成長していきます。それは、先生やお友達といった環境の中で刺激を受けて学ぶことも多いからでしょう。子どもは親が思うよりもずっとずっと順応性が高いのかもしれません。
子どもの成長はさまざま。焦らずに見守って
ママ自身の気持ちの持ちようについてもアドバイスが寄せられています。
『困ったことはなかったけど不安はたくさんありました。でも、みんなができるのにできないのは3月生まれだから! 比べても仕方ない! と自分に言い聞かせてます』
『本人の自尊心が大事だからあまり心配なことを出さない方がいいよ』
「早生まれ」「遅生まれ」というよりも個性かもしれない、と感じるコメントもありました。
『娘が早生まれだけど、なんでもわりと早い方だったから特に困ったことはなかった。でも弟は遅生まれなのにオムツもギリギリ、言葉も拙いから心配だった(笑)』
お子さんそれぞれに個性があり、成長のスピードが違うのは当然のことですよね。「子どもの自尊心を大事にして」と忠告するママがいるように「早生まれ=心配」と思いすぎることはかえって子どもの成長を妨げてしまうかもしれません。
早生まれはいつまでたっても早生まれであることには変わりません。同級生と比べるのではなく、1年前のわが子、もっといえば1週間前、昨日のわが子と比べて、できるようになったことを喜びほめてあげられる子育てを心がけてみてはいかがでしょうか。
文・すずらん 編集・山内ウェンディ イラスト・おぐまみ
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