2021/01/06

【後編】うちの子は野球部。それなのに「野球なんてダサいよね？」という子どもにサッカーをさせている義姉の言葉……

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野球とサッカーを比べたとき、サッカーの方が断然魅力的！　そんなことを義姉に言われてしまった投稿者さん。子どもが野球部に入っていることもあって、納得できませんよね。それに論点が女の子にモテるとか、お金に関してなので、それも投稿者さんにとっては苛立ちの原因になっているのでしょう。

お義姉さん、必ずしもサッカーのほうがお金がかかるとはいいづらいです！

『スポーツは何でもお金がかかる。子どもがやりたいことをやらせてあげる、子どもも頑張っている、それだけで良いじゃんねー』

義姉は投稿者さんに対して「貧乏なの？」と言っています。これは「お金がないからサッカーができないの？」と解釈することもできます。要するにサッカーをするにはお金が必要ということですが、そもそもどんなスポーツを始めるときでも、必要な道具やユニフォームを揃えるために費用がかかるケースがほとんどでしょう。学校や部のほうで誰もが使用できるものを多少備えているところもあるとは思いますが、それだってある程度消耗すれば、新たに買い替える必要があり、そういったことも加味して、部費を徴収される部も少なくありません。自身で揃えるとしても、例えば選ぶスパイクのメーカーによって価格が違いますよね。試合で遠征するための交通費も親が車を出す場合のガソリン代と公共交通機関の利用料では差があります。ほかにも合宿の有無、宿泊場所、日数でも違いが……。もっと細かく言えば、ユニフォームの洗濯代、泥汚れがよく落ちる洗剤代などあれこれとお金がかかるのはどの運動部活動にも言えることではないでしょうか。そう考えると、単純に野球とサッカーではサッカーのほうがお金がかかると断定するのには、いささか無理がありそうです。

モテるかどうかは、スポーツの種類では決まらない

『サッカー部だからといってみんなモテるわけでもないと思うけれどね。何部だろうが、カッコよくて優しくて賢かったら絶対にモテる』

『モテるためにスポーツをやっているわけじゃないから問題なし！』

もう1点、義姉は女の子にモテるかどうかでも野球とサッカーを比較しています。サッカーをやっている子のほうがモテると思っている義姉さんは、もしかするとサッカー自体あるいはサッカー選手に華やかな印象を持っているのかもしれませんね。ただ、もし華やかさがあったとしてもサッカーをやっていればモテるということではないのでは。同じように運動部なのだとしたら、そのスポーツとの向き合い方、取り組み方などのほうが‟モテ”には大いに関わりがありそうに思えます。つまりはその子の資質、あるいは内面からにじみ出る雰囲気などによるのではないでしょうか。それに、そもそも女の子にモテるために部活をしているわけではない！　その考えの方が大切でしょう。

野球もサッカーもどちらもかっこいい！子どもの頑張りを応援すればいいのでは？

『サッカーでも野球でも卓球でも、している人に向かってダサいと言う意味がわからない』

『うちの子たちはきょうだいで野球とサッカーに分かれたけれど、どっちもかっこ良かったよ！　一生懸命プレーする姿はかっこいい』

部活動の本来の目的は子どもの体力の向上、自主性や協調性、責任感などを養うことなどです。そのスポーツをすることでモテるかどうかは関係ありませんよね。そして何より、子どもが一生懸命取り組むことができれば、それが一番いいことだと筆者は思います。

筆者の子どもは中学、高校とバレーボール部に入っていました。子どもが自分でやってみたいと言ったこと、少しでも上手くなるように家で練習をするなど努力したことが親としては嬉しかったですね。それに一生懸命に取り組んでいる姿は、かっこいいです（完全に親バカです！）。投稿者さんも、義姉の言葉は気にしないで、お子さんが部活に集中できるような環境と整えたり、「うまくなってきているね」など褒めてあげるといいのではないでしょうか。筆者の経験上、思春期の男の子は素直には喜んでくれないこともありますが、心の奥では親の言葉をしっかりと受け止めているのだと思いますよ。

文・こもも　編集・blackcat　イラスト・マメ美