中3の受験生なのに勉強せず友達とおしゃべりばかり。親のサポートはどうしたらいいの?
子どもが受験生となれば、ちゃんと勉強をしているのか、希望する高校には合格できるのかと毎日心配してばかりになりますね。しかし子どもの態度次第では、その心配がイライラに変わることも。今回相談を寄せてくれたママも受験生のわが子に少し苛立ちを覚えているようです。
『中学3年生の子どもがいます。現在偏差値53、行きたい高校は偏差値63。夏休みの間は塾で毎日5時間程度、家では2時間くらい勉強をしていました。子どもには仲良しの友達が2人おり、1人は勉強が嫌いであまり勉強をしない、もう1人は同じ部活の子ですでに推薦で高校が決まっています。うちの子は毎日ランニングをしていて、推薦で高校が決まった子に会うと2、3時間ほど話して帰ってきます。もう1人の子とはLINEでしょっちゅうやり取りをしていす。なんだか勉強をしていない子たちに、悪い方に引っ張られている感じがします』
『そんな生活が続き、「勉強しないなら今すぐ塾をやめて! 偏差値を下げた高校にするからね」と怒れば、向こうも言い返してくるので毎日言い合いです。もう放っておくしかないですか? この先もずっとこの調子なら、毎月4万円も払う塾はやめさせたいくらいです』
受験を控えたわが子が勉強もしないで友達とおしゃべりをしたり、LINEばかりをしていれば、親としては気が気ではありません。毎月4万円もの塾代を考えると、「勉強しないのに4万も払うのはもったいない」と思ってしまうのもうなずけますね。お子さんとの言い争いが絶えず、相談者さんも疲れ果てた様子ですが、ただ子どものランニングやその後のおしゃべりに関しては、ポジティブな意見も寄せられています。
毎日のことではないなら、息抜きするのも大切
『お子さんに息抜きをさせてあげてもいいと思うよ。そのことを責めていたら、余計反発すると思うよ』
『毎日のことではないなら、多少息抜きも必要なのでは? 今から詰め込みすぎてもバテちゃうよ』
受験生は勉強が最優先ですが、ずっと勉強ばかりでは疲れてしまい、追い詰められるような気持ちになります。お子さんは気分転換に外を走り、友達と会ったときに話して帰るくらいなら、それは息抜きとして大目に見てあげられることではないでしょうか。気分がリフレッシュされれば、帰宅後も机に向かって集中して勉強ができるでしょう。
子どもが勉強をしないのは友達のせいじゃないでしょ?
相談者さんは、子どもが勉強をしないのは友達の影響だと考えています。しかしこれに関しては、ちょっと違うのでは? と考えるママたちもいるようです。
『やらない子に引っ張られているのではなく、自分の子にやる気がないだけだよ。友達を悪く言うのはよくないよ』
『人のせいにしているけれど、結局本人にやる気がないだけだよね。やる気があるなら友達と話すのは早めに切り上げたり、走るのは日曜日だけとか、成績が上がるまでやめるなど自分で決めるよ』
子どもが積極的に勉強をするかどうかは、子ども自身の考え方やモチベーションによっても違ってきます。志望校に合格したいと強く思っていれば、勉強時間の調整をしたり息抜きの方法やタイミングを考えるなど、自分で管理をしていくでしょう。お子さんは友達とのおしゃべりやLINEに時間を使っていますが、それは友達が悪いのではなく、志望校への熱意や勉強へのやる気を出せないお子さん自身の問題ではないかとの見方もあります。
この先親としてできること
子どもが迷いを感じているなら志望校を変更するように提案してみる
『塾でそれだけ勉強して、家でも2時間勉強して今その偏差値なら、志望校は難しそうな感じがする。1つランクを下げた高校にすることも話した方がいいんじゃない?』
『今から偏差値を10上げるのはちょっと厳しくない? 本人の意識が1番だけれど、このままなら志望校変更もあり得るよ! と話し合うかな』
『うちの息子も同じ感じ。偏差値63の学校に行かせるのはちょっと無理があると思って、「偏差値55ぐらいのところでもいいんじゃない?」と話している』
子どもにやる気が見られず、成績も思うように伸びないと感じたならば、志望校を変更することも視野に入れて考えるのもいいでしょう。もしかしたらお子さん自身も第一志望の高校にあまり魅力が感じられず、それが原因で勉強が疎かになっているのかもしれません。あるいは成績が伸びないことがプレッシャーで、ストレスの発散先を求めているのではとも考えられます。志望校の変更について話し合うことで、受験に対する気持ちが少しは楽になることもあります。お子さんにそれとなく話をしてみてはどうでしょうか。
子どもを信じて、全力でサポートする
『受験するのはお子さんだからね。あなたができることは脅すことじゃなく、サポートだよ』
『黙って子どもを信じて塾代を払ってあげるのがサポートじゃないの?』
受験で一番苦しい思いをするのは受験生本人であるお子さんです。親ができることの1つは、陰ながら支え続けていくことです。食事の用意や部屋の掃除といったことだけでなく、塾で勉強をさせてあげること、気分転換の方法を子ども自身に任せることもサポートです。わが子を信頼し、支えるのも親としてできることですね。
ナイーブな受験生が相手。関わり方を変えてみては?
受験生の子どもがいれば、親は心配のあまりイライラすることも少なくありません。勉強もしないで友達と話してばかりいるのを見れば、「いい加減にして」と言いたくもなりますよね。ただ受験を控えて一番プレッシャーを感じ、不安になっているのはお子さんです。だからこそお子さんとの関わり方が重要になってくるのではないでしょうか。
受験生への関わり方というのは難しい時期(年齢)ということもあり、正解はないのでしょうが「何も言わない」ことも関わり方としてはアリなのかもしれません。下手に何かを言えば、それが子どもにとってストレスになることもあります。親がよかれと思って言ったとしても、受け手である子どもにとっては嫌味やお小言に聞こえてしまうことも。ついつい文句を言ってしまいたくなる気持ちもわかりますが、ここはグッと我慢をして黙ってお子さんを見守ってみてはいかがでしょうか。
文・こもも 編集・清見朱里
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