担任にいじめを相談したら「あなたにも悪いところがある」と言われたわが子。納得がいかないママにできることとは?
子どもが突然学校に行きたくないと言いだした……その原因がいじめなど放置しておけないことならば、すぐにでも学校に言って対処してもらいたいもの。なんだかいつもと様子が違う息子さんにママさんは心配をしています。
『小4年の息子がいます。学校や友達が好きな息子が珍しく「学校に行きたくない」と言い出しました。息子から話を聞くとクラスの男子からいじめられ、女子からも睨まれているのだそうです。3日前にも息子が「女子からはずいぶん前から睨まれてる。女子の目線が怖い。でも何が悪いのか、誰も何も言ってくれないからわけがわからない」と言うので「先生に相談したら?」と言いました。すると担任は「睨む方も悪いけど、必ずあなたにも悪いところはある」と言ったそうです。息子はもう先生を頼れないですよね? 今度連絡帳に書いてみようかな。でも先生がこれでは、なんと書けば響いてくれるのか……。悩み疲れました、アドバイスをください』
ママさんはいじめやこの先生の発言に対して問い合わせをしたいようですが……。先輩ママたちからこんなアドバイスがありました。
まずは可能な限り、状況を確認する
『男女からされているなら、本当に何か原因あるんだと思う』
『お子さんが本当に嫌われるようなことをしていないかリサーチして、全く悪くない「ただのいじめ」なら連絡帳に書く』
わが子がいじめにあっているとわかったら、担任の先生にすぐにでも問いただしたい気持ちもありますよね。でもその前に、同じクラスのお友達の親御さんに連絡をとり、学校での様子をお子さんに聞いてもらうなどして、状況を確認してみましょう。もしわが子が何か学校で悪いことをしたことが原因であれば、その点を踏まえて担任の先生と相談ができますし、逆に問題がないとわかれば、先生に強い気持ちを持ってお話をすることができるでしょう。
担任の先生と直接話をしてみる
もしわが子に問題がないとわかったなら、連絡帳でのやりとりも悪くはないのですが、ママが聞きたいことを直接担任の先生に聞いてみてはいかがでしょうか。
まず先生はいじめに気がついているのか聞きたい
『いじめてくる子には「なんでそういう行動をしたのか」、睨んでくる子には「なんで睨んだのか」と注意するのではなくて、なぜいじめるのか、なぜ睨むのかをはっきりと聞いてもらうことはできないのかね?』
担任の先生は”いじめ”に気がついているのでしょうか? 先生が、いじめる側の言い分やその理由を把握しているのならば確認しておきたいですね。
先生の発言の真意とは?子どもの問題点を具体的に教えてもらう
担任の先生はなぜ「必ずあなたにも悪いところはある」と言ったのでしょう? 片方の意見を聞いただけでは判断がつけられずその場しのぎで言った言葉なのか、それともクラスの子たちから既に何か報告を受けての言葉だったのか……。もしかしたらクラスの様子を注意深く見ていた担任の先生だからこそ、子どもが改善すべきポイントに気付いているのかもしれません。いずれにせよ、悩む子どもを傷つけたこの発言の真意についてはっきり聞いておきたいですね。
『悪いところがあるなら、それがどう悪いのかきっちり説明してくれないと、改善できないよね』
『息子さんが誰からも味方されないくらい嫌われているというのはどうしてなのか? 先生からも「悪い」と言われる理由は?』
先生との面談で自分の子どもに原因があったと具体的にわかれば、改善する方法を一緒に考えていくことができますね。子どもには愛情と共に「ママは○○のことを信じているけれど、○○のしたことは他の子にとっては嫌だったことなのかもしれないね。そこは直していこうね」などと注意をすれば、子どもも受け止めやすくなるのではないでしょうか。
さて担任の先生との話し合いをしても、わが子に原因があるともわからず、先生の対応にも納得ができないとなれば一体どうしたら良いのでしょう?
担任の先生との面談では解決できなかった。ママさんが次にできることは?
スクールカウンセラーに相談する
『スクールカウンセラーがいいよ。1度相談しておくと、学年主任とか複数の先生にも話がいって、気をつけて見てもらえる。うちも担任に相談したら「あなたも悪い」と言われ流されてしまった。でもスクールカウンセラーに相談したら、ちょっとでもトラブルがあると話し合いをして解決してくれるようになったよ。低姿勢で「困っています! 悩んでいます!」と何回でも相談したらいいよ』
多くの学校には、悩みを抱える子どもたちや保護者の相談に乗ってくれるスクールカウンセラーが配置されています。スクールカウンセラーは、学校の先生とは立場が違いますし、学校ではカバーしきれない部分を補ってくれる“仲立ち”のような役割を果たします。先生では解決が難しいかもと感じたら、しっかりと相談のできるスクールカウンセラーに話をしてみるのもよいでしょう。
校長先生に相談をする
『担任の先生だけではなく、校長先生にも同席をお願いする』
『とりあえず連絡帳ではなく、直接話を聞きに行く。大切な話なので、担任だけでなく校長なども同席してほしいとお願いする』
担任の先生では問題を解決できそうもないと考えたならば、校長先生や教頭先生など立場が上の教員が同席した話し合いの席をもうけましょう。いじめは学校にとって、とても大きな問題ですから全ての先生が事情を知っていて然るべきです。また校長先生が同席をすることで、担任の先生も事の重大さを理解してくれるでしょう。その結果、担任がクラスのいじめ問題に真剣に向き合ってくれるのではないでしょうか。
いじめは悪。子どもを信じることも客観視することも大切
他にママたちからは「学校や自治体の“いじめ対策方針”を知っておこう」とのアドバイスもありました。担任の先生や学校側と話し合いの場で、この方針と学校側の対応に違いがないかチェックしていくことで、学校として適切な対応がなされたかどうかがわかります。学校側の責任を追及するという意味合いもありますが、今後の対策強化や見直しのきっかけにしてもらえるように、親としても理解を深めておきたいところです。どうしてもらちが明かないのであれば、「子どもにボイスレコーダーを持たせて証拠を集めては?」といった案もありました。
自分の子どもがいじめられたと落ち込んでいれば、一刻も早くなんとかしてあげたいと思うのが親心。いじめは絶対にしてはいけないことが大前提であると同時に、状況確認など問題解決をするためのステップを踏むのも大切なことです。対応先や学校・自治体の方針といった情報収集をしながら、お子さんがまた笑顔で学校に行けるような方法を探っていきたいものですね。
文・こもも 編集・清見朱里 イラスト・Ponko
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