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<取り乱す娘>【後編】パニックになると話が通じなくなる。子どもと向き合うために大切なことは?

パニックになると話が通じなくなる_2
前回の続き。

想定外のできごとを目の前にするとパニック状態になってしまう娘さんのことで悩んでいる、と話す投稿者さん。「指図するなクソババァ!」という激しい口論のあと部屋にこもっていた娘さんは、5時間が経過してようやく籠城を解いたようです。

口論から5時間、やっと謝ってきたけれど……

『娘が自分の部屋にこもって5時間経過。下の子が呼びに行ってくれて戻ってきたけれど、何も言わないから「何か言うことはないの?」と聞いたら「ごめんなさーーい!」だって。「何が悪かったと思う?」と聞いたら「わかんなーーい!(笑)」と。下の子が「ちゃんと謝ったほうがいいよ」と言ったら、娘は「ママのこと嫌いだしー!」だって。私が「全然反省してないんだね。反省するまでご飯なんか食べなくていいよ」と言ったら、「じゃあいいや。食べなくていいんでしょ」と、また部屋に戻って行った。普段ここまでこじらせることもなかったし、ちゃんと謝ってきていたのに。なんかもう限界。疲れたな』

少しふざけたような様子で謝罪をした娘さんに対して、投稿者さんは思わず叱責を重ねてしまったようですね。それによって娘さんはまた自室へ……。投稿者さんの言動に対してママスタコミュニティのママたちからは、たしなめるかのような言葉が並びました。

娘さんもいっぱいいっぱいなのかも? 大人の対応をしてあげて

『娘さんも精一杯なんでしょ……。部屋で泣いているかもよ』

『「何か言うことないの?」という聞き方がよくなかったかもね。それに対して思春期の子どもが精一杯の勇気で言った「ごめんなさーい!」をふざけていると思って、さらに「何が悪かった?」と突っ込んだんでしょ? 娘さんは自分が悪いことをしていてバツが悪いけれど、反省もしているから「ごめんなさい」の言葉が出てきたんだと思う。なのに反省してないと突っ込まれ、さらに「ご飯を食べなくていい」と言われるのはつらいんじゃないかな』

思春期を経験したであろうみなさんにも覚えがあるのではないでしょうか。悪いことをしたとわかっていても、素直に「ごめんなさい」と言うのは勇気が必要なんですよね……。「投稿者さんが疲れてしまう気持ちもわかるけれど、受け止めてあげるべきだった」と娘さんの気持ちに寄り添うようなコメントが見られました。
それに対して、投稿者さんは以下のように語っていました。

『なるほどね。ふざけた言い方でも、こちらは受け止めなくちゃいけないんだね……。反省します。私も冷静にならなくちゃいけないね』

きっと投稿者さんは、ご自身がモヤモヤしていたところで軽く謝られてしまったので冷静さを欠いてしまったのでしょう。悩んでいる様子から、決して娘さんを傷つけたくて叱責したわけではないことがよくわかります。

思春期の子どもはデリケート。少し対応を変えてみよう

『性格もあるだろうけれど、反抗期だから余計にひどいんだと思うよ。親の言いなりにはなりたくないお年頃なのよ。上から指摘されて、謝っても「反省していない」と言われて「うるさい!」と思ったんでしょう。小さいころからのそんな扱いが積もり積もって、今の時期に出てきたんだよ。少し対応を考えないとますますひどくなる気がするよ』

『投稿者さんは「自分は叱っていない、指図もしていない」と言うけれど、対応を見るとかなり上から目線というか……年頃の子にする対応ではないと思う。そもそもパニックになるのも、親にうるさく言われるからということは考えられない? 自分のミスを親に見つけられて、それを認めたくないという気持ちはわからなくもないな』

『もう少しおおらかに接してあげたらどうかな? 学校では良い子と言われているなら、課題をやらずに済ませるような娘さんじゃなさそうだから、学習面は娘さんに任せて指摘しない。「やばい! やらなきゃ」と自分でわかっているときに親に指摘されるのって嫌なものだよ。下の子の前で、娘さんを怒るのもやめてあげてね』

思春期の子どもには、その攻撃的な言動からは想像もできないほどナイーブな一面があることも……。我が子が思春期に差し掛かっていると感じたときには、親として今までとは少し対応を変えてみることも必要かもしれません。

投稿者さん、がんばれ。暖かいエールも

それでは最後に、こちらのコメントをご紹介しましょう。

『うちの子が娘さんみたいにパニックになるタイプだったけれど、私はただ根気よく子どもが落ち着くのを待っていたよ。イライラして私が怒っちゃうときもあったけれど、なるべく怒らないで。放っておくと逆効果だから、1時間そばで待っていたこともあった。大変だったな。投稿者さん、がんばれ』

親としての大変さに共感をして、最後には「がんばれ」とのエール。このコメントに投稿者さんも返信していました。

『もうそのひと言で明日からまた頑張れそうだよ。心が折れそうだったから、本当にありがとう』

「また頑張れそう」と語った投稿者さん。この小さなひと言で投稿者さんも冷静かつ優しい気持ちになれたのかもしれませんね。

子どものパニックに付き合うのは、並々ならぬ忍耐力が必要なときもあるでしょう。時には上から押さえつけたくなってしまうこともあるかもしれません。そんなときには一度深呼吸をして、なるべく冷静さを欠くことなく対応してあげたいですね。

文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・めい

【つぎ】の記事:【前編】「マジでキモい」反抗期の息子と旦那が大ゲンカ!こんなとき、母親はどうすればいいの?

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