小学校・中学校・高校の子どもたちを義母の死に目に会わせた方がいい?ママたちから寄せられた考えとは
余命1ヶ月の義母に孫を会わせるかどうか迷っているママから、投稿がありました。
『高2、中2、小4の子どもがいます。先日義母の家を訪ねたのですが、義母の顔色が悪く、胸を抑えていたので急いで救急車を呼びました。緊急入院することになり、先生から義母の病状を聞いたところ末期の肺がんで、あと1ヶ月持つか持たないかのレベルだと言われました。それで夫と「義母の死に目に子どもたちを会わせるか」を考えています。私は会わせた方がいいし、上の娘は「孫だしおばあちゃんを看取る気でいる」と言っていることを伝えたのですが、夫は「親父が亡くなったとき、大人の俺でさえトラウマだったし、小4の子なんて一生トラウマになる。葬式やオンライン見舞いでいいんじゃないか」と意見がわかれています。皆はどう思いますか? ご意見をお聞かせください』
末期の肺がんのため投稿者さんの義母が余命1ヶ月を宣告された、とのことですね。旦那さんや投稿者さんも覚悟をするときが近づいているようです。子どもたちを義母の死に目に会わせるかで旦那さんと投稿者さんは意見がわかれています。投稿者さんの考えについて他のママたちはどんな意見を寄せてくれたのでしょうか。
義母の死に目に子どもたちを会わせる。その理由は?
家族で見送ってあげたいから
『投稿者さんの旦那さんの意見は、わからなくないけれどさ。さすがに過保護なんじゃないかな。ちゃんと見送ってあげようねと言うのが親なんじゃないのかな』
『やはり最期はみんなに見送ってもらいたいと思う』
義母の死に目に子どもたちを会わせたくないという旦那さんの考えでは、子どもたちが義母を見送ることができなくなってしまいます。ずっとお世話になった義母の最期を家族や親族みんなで見送ってあげることで、感謝の気持ちを伝えることができるのではないでしょうか。義母自身も、子どもや孫たちに見送ってほしいと思っているかもしれません。
義母の最期に立ち会うことで人の死に真剣に向き合うことができるようになるから
『人の死を考える貴重な体験だと思うから』
『小4ならもう生命の終わりを理解してもいい頃。子どものうちの方がまた受け入れられる』
『下の子でも小4でしょ? 私は小2のときに祖父を看取ったんだけれど、トラウマになるとかはないよ。逆に死を軽々しく口にする人に、すごく腹が立ったりしていた。命の大切さを知ったりできるし、大切な経験だと思う』
身近な人が亡くなることで子どもたちは精神的なショックを受けるかもしれません。しかし人の死や生命のことを考える、貴重な経験になるというコメントもありました。祖母の死をきっかけにして、自分だけではなく他の人の命を今以上に大切にできるようになるのではないでしょうか。
義母の死に目には会わせない。理由は?
子どもが受けるショックが大きすぎるから
『去年12月に義母が入院して2月に亡くなったけれど、容態が悪くなってからは会わせなかった。子どもは当時中2と小6の男の子。大人の私でさえもショックを受けるほど骸骨のようになってしまい、そんな姿を子どもが見たらすごくショックだと思う。元気なおばあちゃんの姿のまま憶えていて欲しかったから、あえて会わせなかったよ』
『あえて見せることを選ぶ必要はないと思う。眠るように亡くなる人以外は結構壮絶だよ……。私の父が眠るように……とは真逆で、20年以上経った今でもその瞬間は目に焼き付いている。経験して何かを得るというより、悲しみがずっと心の片隅にある状態だから、同じ経験を子どもにさせたくないかな……』
肺がんを患っている義母の見た目が変わってしまい、子どもたちが知っている「おばあちゃん」でなくなってしまうならば、子どもには会わせない方がいいのかもしれません。変わり果てた「おばあちゃん」の姿を見ると子どももショックを受けるでしょう。それに眠るように亡くなるなら見送ることができるのでしょうけれど、そうでない場合には想像以上に厳しい状況になると経験したママがコメントをしてくれています。
ずっと人の死が頭を離れないかもしれないから
『特に下の子には見せない。小6のとき死について夜な夜な考えて苦しかったことがあったから。まだ人の死について目の当たりにしたくないと思う。避けられるなら避ける』
『わざわざ見せなくてもいいと思う。苦しむ姿を子どもが見たら、トラウマになりそう。大人でも見るのはつらいのに』
子どもたちを義母の死に目にあわせることで、その光景がずっと記憶に残ってしまう可能性があります。義母を看取ったことで子どもが死について考えてしまい、つらく苦しい思いをすることがあるかもしれません。特に小4の子どもには見せないようにしたいというママもいました。
親が決めるのではなく、子どもの意見を尊重しては?
『子どもの意見を聞く。会いたいというなら会わせる』
『見せるというか、トラウマになるかもしれないと思ったけれど本人の希望で会わせた。心肺蘇生を受けている父のそばで最期まで。本人たちはジィジのそばにいられて良かったと言っている』
『無理矢理に見せる必要はないけれど、今の義母の容態を包み隠さず話して、どうしたいか聞く。今のうちに何度か見舞いには行かせておく。危篤状態のときは行くか行かないかは子どもの意思に任せる』
義母に子どもたちを会わせるかどうかを、旦那さんと投稿者さんで決めるのではなく、子どもの意見を聞いて決めるのはいかがでしょうか。子どもたちがどうしたいのかを聞いた上で、その意見を尊重しながら考えていくこともできそうです。
優先すべきは義母の気持ちでは?
『義母はどう受け止めているの? 弱っている姿を見られたくない方もいるから』
『私の実父が、若くして亡くなりました。私は余命宣告受けてからは、子どもたちのためというよりは、父親に見せたくてお見舞いに行く回数増やしたよ』
旦那さんや投稿者さんは、子どもの気持ちを優先的に考えていますが、そもそも義母はどう考えているのでしょうか。もしかしたら弱っていく自分の姿を孫たちには見せたくないと思っているかもしれません。逆に自分の命が長くないとわかっているので、孫に会いたいと考えているかもしれません。優先すべきは義母の気持ちなのではないでしょうか。
子どもたちと義母の気持ちを確認してみよう
子どもたちを義母の死に目に会わせるかどうかで、ママたちから「会わせる」、「会わせない」それぞれの考えが寄せられました。
人の死というとてもデリケートなことに向き合うわけですから、大切なのは子どもや義母の気持ちではないでしょうか。子どもたちが義母を見送りたいと思うならば、義母の最期に立ち会わせるのもいいでしょう。もし義母がみんなに会いたいと思うならば、その気持ちを尊重してあげたいですよね。旦那さんと投稿者さんで子どもたちを義母の死に目に会わせるかを決めようとしていますが、義母の考えを聞いたうえで、子どもたちを含めて話し合うことが必要になりそうです。
文・こもも 編集・しのむ イラスト・カヲルーン
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