【前編】夫婦の危機!繰り返す自粛で”自分のことしか考えない”人間の末路……
私は2人の子どもを育てています。週4~5日のパートタイムをしています。
一方、旦那は会社勤め。とても忙しくまともに休みはありません。
子どもが生まれてからこれまで、土日に休めたことは数えるほど…。普段休みが取れるのは平日の水曜日か木曜日の1日だけです。
家族のために懸命に働いてくれている旦那を労い、文句を言ったことはありません。
でも旦那の収入だけでは生活ができないため、私はパートをしながら家事も子育ても全部ひとりで一生懸命にやってきました。
それでうまくいっていると思っていました。我が家はうまくいっている……と。
……しかし新型コロナウイルスによって再び緊急事態宣言が出されたいま。
我が家の地域では、再び園や学校がお休みになりはじめたのです。
旦那の収入だけでは生活ができないため、私はパートを休むわけにはいきません。しかし子どもたちの預け先はありません。パートを月、火、木、金の週4にすることにし、子どもとの同伴出勤が可能かどうか職場に連絡をしました。
しかし正直良い返事は聞けず……。そこで、いつも水曜日か木曜日の休みを選べる旦那に聞いてみました。
旦那は私の質問を一蹴。
え? 分からなくないよね? いつもお休み水曜日か木曜日じゃん? と思いつつも……
「子どもたちを学童に預ける日も減らしたいし、水曜日は私がパート休みだから、できるならあなたには木曜日に休みをとってもらえると助かるんだ」
と、もう一度分かりやすく言ってみました。すると、
「はぁ―――」という大きなため息をつき
「分かったよ。そんなに言うなら、もう出世は諦めて有休使って休めるように上司に頼んでみるよ……」
と嫌味っぽく言ってきました。
いやいや、別に有休使えとか言ってないし。なんでそんなに恩着せがましいの……? と呆然としていると……
旦那は「先生たち、土日は徹夜で宿題とか作るんだろうな~。中村先生(娘の担任の美人の先生)可哀相だな~。てゆーか、お前たち(子ども)学校休みでいいなー。羨ましいぜ」
「学校が休み」になることで、各所にペコペコ頭を下げて調整している私の前で、今なんと言った……?
かれこれ1年、新型コロナウイルスの影響でみんなが苦労していいます。大変なのはみんな同じ。そんな緊急事態でも私に寄り添ってくれようとしないんだ……。
その瞬間、いままで私の中で積み重なってきたものがガラガラと音をたて、崩れていくのが分かりました……。
脚本・渡辺多絵 作画・イチエ