頭髪を失った子どもに髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」とは?
“ヘアドネーション”という言葉を聞いたことはありますか? あるママからこんな投稿が寄せられました。
『ヘアドネーション。今、脇くらいの長さです。先は長い……。ヘアドネーションを考えている方や経験者の方、お話聞かせて下さい!』
ヘアドネーションとは、小児がんなどの病気や先天性の脱毛症、そして不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り提供する活動です。髪の毛をのばしてヘアドネーションをしようと考えている方もいるのではないでしょうか。今回ヘアドネーションを考えている方や、経験者たちがお話を聞かせてくれたのでご紹介します。
ヘアドネーションを考えている方や経験者のコメント
『私もヘアドネーションしたくて伸ばし中。ボブから今やっとアンダーバストまでいった。31センチ寄付できるようになったけど、今暑いし、このまま頑張れる所まで頑張りたい。目指すは51センチ寄付したい! 暑くてドライヤー大変だけど頑張ろうね!』
『5年くらい前にやったことがありました。顎くらいのボブヘアを2年半伸ばし続け(厳密にはほったらかし)提携している美容室でお願いしたので、手続きなどは全部美容師さんがやってくれました。自分の場合、肩でハネて、そこで挫折することが多く、何度も切ってお金だけ寄付しようと思いましたが、定規を当てて、今の長さと1ヵ月に伸びる長さの目安を比べて、あと何か月、あと何か月の辛抱だと言い聞かせて、なんとか乗り切りました』
ヘアドネーションには髪の毛を寄付できる最低の長さの規定があるため、途中で髪の毛が切りたくなっても「あと少し、頑張ろう!」とみなさん髪の毛を伸ばすために頑張っているようです。
ヘアドネーションは何センチからOK?
ヘアドネーションに興味がある方から何センチから寄付できるの? という質問が届き、経験者たちからアドバイスが集まっています。
『娘がやりました。31センチ以上と言われてギリギリだったかな? 全部美容室がやってくれたから楽だった』
『ヘアドネーションは31センチ必要。伸ばしたいけど、期間が長くて挫折しちゃう、でも寄付したい! って人にいいよ。ヘアドネーションをやっている美容院でやってるとこもあるし、つな髪だけのところもある』
NPO法人HEROによると、基本的には31センチ以上の長さの髪の毛であれば寄付することができます。
ヘアドネーションは髪の毛が傷んでいても大丈夫?
ヘアドネーションをするための髪の毛は、パーマをかけていたり傷んでいても大丈夫なのかも気になるポイントですよね。
『私カラーをしていて少しクセがあって傷んでいるけれどできるのかな? 上まであるけど……』
NPO法人HEROのホームページでは以下のように記載がありました。
『引っ張ると切れてしまうほどのダメージでなければご寄付いただけます。カラーやパーマや白髪であっても大丈夫です』
『軽く引っ張っただけで切れてしまうほどの極端なダメージがなければ大丈夫です』
ただ、つな髪®公式ホームページでは以下のように記載があるので、活動を行っている団体によって違いがあるのでしょう。自分の髪の毛が適しているかどうか、活動している団体に確認していてくださいね。
『パーマのかかった髪・天然パーマ・くせ毛・縮毛矯正された髪・ブリーチなどで退色してしまった髪・白髪まじりのものや傷みがひどく軽く引っ張ると切れてしまう髪はウィッグに使用することができません』
ヘアドネーションのやり方は?
『うちは娘の小学校卒業を期にヘアドネーションしました。ヘアドネーションしている美容院で切って貰って同意書にサインしただけで済みました! 娘にとってもいい経験になったと思います』
『私は2回、娘は9歳のときに1回。美容院へ行って5分割くらいにして縛ってもらって袋に入れて持ち帰って、それを封筒に入れて送ったよ』
ヘアドネーションをするには、以下3つのやり方があるようです。
1.行きつけの美容院でカットして自分で郵送する
2.賛同美容室でカットし、美容室から送付してもらう
3.自分でカットして自分で郵送する
カットした髪の毛を郵送する場合は、カットの方法、カットした髪の毛の包装の仕方・発送方法について各団体のホームページにて確認してみると良いでしょう。
ヘアドネーションをすると特典が受けられることも
『後日、ありがとうのハガキと青いリボンが送られてきて娘は喜んでいました』
『自分がお願いした美容院は、当日のカット代金は正規の料金で、次回(ヘアドネーション関係なく)来店時に割引という特典でした。手続きや発送は全部お店がやってくれるし、たとえ次回割引でも、特典を受けたいがために協力していることではないので、別に割引はどうでもいいというのが自分の本音です』
『ヘアドネーションの公式に協賛店一覧にホームページがあるお店なら、ヘアドネーション特典について説明が書かれていると思いますよ』
ヘアドネーションをすると感謝状が贈られてきたり、美容室の費用が値引きとなったりする特典が受けられることもあるようです。ただ感謝状を発送していない団体があったり、提携していない美容室などもあるので事前に確認してみてくださいね。
髪の毛を伸ばし続けるために手入れなど苦労することもありますが、その苦労が必ず誰かの役に立つヘアドネーション。「困っている人のために、何か助けになりたい」と感じていたら、ヘアドネーションを検討してみるのも良いのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・横内みか
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