テレビにとらわれない子育てをしてみませんか?我が家でやってみた”平日テレビ断ち”の方法とは
子育てをしている中でつい子どもにテレビを見せることもあるでしょう。長時間になるとテレビに”子守”をさせているように感じる人もいるかもしれませんね。今回は筆者がやってみた”平日テレビ断ち”について紹介します。
きっかけは”テレビ中心の生活を変えたかった”
我が家は私(36歳)、夫(36歳)、長男(7歳)、次男(4歳)、三男(1歳)の5人家族です。以前から子どもたちはテレビが大好きで、手持ち無沙汰になるとすぐテレビをつけていました。録画したアニメや特撮ヒーロー番組を何回も繰り返し観ていたことから、私と夫は子どもたちの視力やボーっとテレビを眺めるだけの時間を心配していました。
テレビを楽しむ子どもたちの一方で、私と夫はほとんどテレビを観ません。それぞれ一週間に3つほどしか観る番組がないので、いっそテレビがなくても困りません。家を建て、新居に引っ越したのを期に”平日テレビ断ち”を決意! しかし子どもたちから楽しみを完全に奪うのはかわいそうだということで、テレビ断ちは平日のみとしました。
我が家での”平日テレビ断ち”の方法
平日はテレビをしまう
テレビはナシよ、と言ってもリビングにテレビがあれば観てしまうのでは? と思われる方もいらっしゃるでしょう。私達もそう考え、テレビから配線を抜いてリビング近くのウォークインクローゼットにしまうことにしました。我が家のテレビは40インチ以上あり、重たいので夫しか運べません。なので万が一子どもたちが観たい! と言っても私には運べないので出すことができません。
平日に観たい番組は録画。休日に観る
休日はテレビを観られるとして、平日に放送している番組は全く観られないの? というとそうでもありません。実はテレビはなくてもレコーダーさえ電源とテレビアンテナに繋いでいれば録画は可能なのです。そんなことから平日放送の番組は録画して休日に再生して観る、というあんばいに落ち着きました。テレビは金曜日の夜からリビングに出して、日曜日の夜にはまたウォークインクローゼットにしまいます。テレビの出し入れはめんどくさいかなと思っていましたが、始めれば30秒もかかりませんし毎週テレビの後ろにたまるホコリの掃除ができるので一石二鳥です。
録画した番組は一度観たら消去
また、録画した番組は一度観たらできるだけ消去するようにしています。映画版の長編アニメもついつい残しておきがちですが、あれば子どもたちは観てしまいます。思い切って消去したことで意外と子どもたちも諦めて他のものに興味をもってくれました。
いざテレビをなくしてみて起こった意外すぎる子どもの反応
平日の夕方~子どもたちが寝るまでは忙しく、以前は私も悪いと思いながらテレビに子守りをさせている状態でしたので急にテレビがなくなったらどうなるか……と心配ではありました。ですが私の心配をよそに子どもたちの反応は意外なものでした。
長男はテレビをあっさり諦め、小学校から帰宅したらすぐ宿題にとりかかるようになりました。宿題や明日の準備が終わったら読書したりおもちゃで遊んでいます。次男は時折、テレビ観たい! と言いますがテレビは出せないことを伝えるとおもちゃで遊んだり、宿題をする長男の隣で絵本を読む(まだ字が読めないので実際は眺める)ようになりました。
一番心配していた三男! 卒乳こそしていますがまだグズグズ言うので忙しい時間はテレビでごまかしていました。が、テレビがないことは意に介していないようでリビングをウロウロしておもちゃで遊んだり外を眺めたり、兄たちが帰ってきたらじゃれついて一緒に遊んだりして、テレビがないから困るということは全然起こりませんでした。
”平日テレビ断ち”が我が家にもたらしたメリット
家事がはかどる
普段家にいる私はというと、三男がお昼寝をしている時以外はラジオを聴くようになりました。テレビだと目で観ないと情報が入ってこないので手が止まりがちになりますが、ラジオなら聴くだけなので作業の手を止める必要がなく家事がはかどります。
きょうだいで遊ぶようになった
子どもたちの変化としては、上二人はごっこ遊びをよくするようになりました。テレビは一方的に情報を発信するのみで考える暇も与えませんが、家にあるもので想像力を働かせて遊んでくれるようになったのでしょう。
家族のあいだで会話が増えた
子どもたちと私たち夫婦との会話が増えたのも良い変化でした。小学校や幼児園での出来事だけでなく、こんなことに興味があるから今度ここに行ってみたい! おもちゃでこんなの作れたよ! 見て! など、沢山話してくれるようになりました。夕飯あとの就寝までの時間、夫は新聞を読み、子どもたちは読書をしたり遊んだり、私は家事をしたり絵本を読み聞かせしたりしてゆったりと過ごせるようになりました。
やはり子どもはテレビが大好き!休日にやってくるデメリット
「待ってました!」のテレビタイム。声かけで外出できることも
平日の過ごし方は良くなったと夫婦ともども感じています。が、休日はどうかというと、子どもたちは待ってました! と言わんばかりにテレビにくぎ付けです。録画していた番組を一通り観たと思いきや、もう一回最初から観る! と言うこともしばしば。テレビ番組が面白いことは分かりますが、何度も同じものを観て休日の時間を過ごすのはもったないと思う私。そんな時は外遊びを促したり、図書館に連れて行ったり、夕飯のあとにまた観ようねと声をかけます。
我が家ではメリットが大きかった”平日テレビ断ち”。試してみては
”平日テレビ断ち”を実際にやってみて我が家ではメリットの方が多いと感じています。テレビはとても便利です。番組も子どもたちにとっては面白いでしょう。しかしテレビとの付き合い方が難しいのも事実です。自分たちで考えて遊びを見つけるなど、子どもの想像力を育みたい方、家族とのコミュニケーションを増やしたい方は是非一度”平日テレビ断ち”を試してみるのもいいのではないでしょうか。
文・子持ち鮎 編集・しのむ