「もう無理……」と思った夫婦関係。ここからどう立て直せばよい?
夫婦になるため、永遠の愛を誓い合ったあの日。しかし日常生活の中で生じるほんのささいなすれ違いが積み重なり、いつの間にか互いの気持ちがどんどん離れていった……、と感じることはありませんか? あるママがママスタコミュニティに、仲が良かった夫婦関係が最近極めて悪化してしまっているという悩みを話してくれました。
『元々うちは仲良かったんだけど、子ども産まれてから徐々に悪化していって今1歳半の子どもと3人家族なんだけど、すっごく仲が悪い。好きとかそういう感情なくなったし、なるべく顔は合わさない方がイライラせずにすむし平和。子どもにとっては良い父親かもしれないけど、夫としてはどうなの? って感じ』
普通に話したりもすることもあるそうですが、たいがい言い争いをしているという投稿者のママ夫婦。投稿者さんは旦那さんに対する愛情は薄れてしまったと言いつつも、できることならこの関係を修復したいと願っているそうです。
夫婦喧嘩の「原因」は?
そもそも度重なるという喧嘩の原因は何なのでしょうか?
『昨日ね、また大きく揉めて
「お互い好きとかないよね。思いやりとかないからこうなるよね。お互いもう気持ちないしね」
ってなったんだよね。で、こっちから歩み寄って
「子どもに悪影響だし、お互い思いやり持ったら仲良くなれるんじゃないかな」
って言ったんだけど
「え? そんなこと言われたって今さら無理に決まってんじゃん。今までうっとおしい言い方してきてたくせにいきなり何? 表面上だけでも普通にしよ。とかの言い方ならまだ分かるけど、普通に仲良くするとか無理でしょ」
みたいな感じだったんだよね。
「あ、あ、そういう感じか、じゃあ無理だね。私たち別居でもした方が良いんじゃない?」
って言ったら
「そんな中途半端なことするなら離婚するわ」
とか。こりゃ話になんないや』
と、ことの一部始終を話してくれた投稿者のママ。まさに「売り言葉に買い言葉」的な喧嘩になってしまっています。そんなつもりはないはずなのに、互いが互いを傷つけているだけの不毛な戦いにみえますね。しかし夫婦は所詮は他人同士。生活をしていく中で、ちょっとしたことが積もり積もって、かつて好きだった相手の良いところが見えなくなってしまうこともあるかもしれません。
するとママスタコミュニティにコメントを寄せてくれたママたちから、こんなアドバイスが寄せられました。
相手に変わって欲しければ、まずは「自分」から……
『相手に変わって(元に戻って)欲しいなら、なおさら。まずは自分から思いやり持って愛情持って接し続けたら、相手にも変化あると思うよ?』
『まず投稿者さんから我慢して言い返すの辞めてみてはどうかな?』
『本当に修復したいなら、相手も同じようにして! じゃなくて、独りよがりでも投稿者さんが優しく愛情持って振る舞うことだよ』
投稿者さんが旦那さんと仲良くしていきたいと願うのであれば、まずは投稿者さんが変わるべきだとコメントしてくれたママたち。確かに相手が変わってくれるのを待つより、自分から動き出した方が早い気はします。けれど今までずっと旦那さんの行動を見守っては支え、歩み寄ってきたという投稿者さんは、いい加減「自分から」動かなくちゃいけないことに、若干の悔しさも感じてしまいます。すると……。
しょうがない。男って所詮は……
『女は愛されたい生き物で、男は愛したい生き物だから、それをうまく考えればうまくいくんだって。
とにかく旦那さんに勝とうとしないことから始めると比較的うまくいくよ。勝つ必要がないんだって理解するまでがなかなか難しいんだけどね』
『あきらかにおかしいこと言っていても、そういう考えの人なのかーとちょっと投稿者さんの視座を上げて考えてみて。その意見に振り回されない軸を自分の中に密かに持つの。男の人はプライドで生きてるから、そのプライドを満たしてあげられる妻になれば手っ取り早いんだよ』
『「なんであんたはそうなのよ、何度言ったらわかるのよ」ではなくて、ベクトルを変えたほうがいいと思う。相手も自分に不満なところがあるだろうから、「私はこんなことがうまくできなくてごめんね」と話しかける。責められると男は「俺は悪くない」って防戦いっぽうになるから、向こうが言いたいことを言える雰囲気作ると本音の会話ができると思う』
とにかくプライドの塊でできているという男性を、上から論破してしまわないように……というママたち。どんなに旦那さんが間違っていたとしても、相手を非難するのではなく、自分を下げて話しかけるように話題を持ちかけるのだそう。さすが酸いも甘いも嚙み分けたママたちの言葉は説得力がありますが……。男性って難しいですね(苦笑)。
『自分から切り捨ててすがってくるのを待つんじゃなく、1日ひとつでもいいから人として良いところを見つけて伝えてみてはどうかな。今更と言われてもさ』
投稿者さんにできることは、旦那さんの良いところを1つでも探すところからはじめることではないでしょうか。
『本当のクズ夫やクズ父親なら、家族のために働くなんてしないよ。それだけでも十分にありがたいことだし、いつもありがとうと言われたら嬉しいよ。出産子育ても、頑張ってくれてありがとうと言われたら嬉しいように』
旦那さんとまた元通りに仲良くしていきたいと投稿者のママが思っているならば、きっと大丈夫! 夫婦関係が少しでも改善されることを願っています。
文・渡辺多絵 編集・しのむ イラスト・Ponko