嘘をつくのが癖になっている子ども。なぜ嘘をつくの?治ったきっかけは何?
たとえば子どもが「宿題やった!」と言ってやっていなかったり、「歯みがきしたよ!」と言ってじつはしていなかったり。日常生活で子どもがちょっとした嘘をつくことは、ときどきありますよね。
しかし子どもの嘘が常習化していると、わが子の言動を信じる親にはつらいものがあるようです。
小学4年生の女の子のママから、子どもがつく嘘に困っているという相談がありました。
『娘の嘘。例えば帰宅した時の手洗いうがいは、手と唇を軽く濡らすだけ。トイレの後は手を洗っていないのに洗ったと言う。塾の宿題はずっとないと言っていたのに実は毎回宿題が出されていた、けどやっていなかった。学校の準備もしていないのにしたと言ったり。やってない事をやったと嘘を重ねます。何度も何度も話をしましたが懲りず嘘をつきます。正直娘の言動はもう信用できません。嘘つきをやめさせるにはどうすればいいでしょうか?』
万策尽きた様子の投稿者さん。愛する我が子に嘘に嘘を重ねられ……。何度も裏切られていると思うと、親としてはショックですよね。子どもに嘘をやめさせるには、どのようにすればいいのでしょうか?
していないのに「宿題したよ」嘘をつく子どもの心理は?
子どもが嘘をつくのは、なんらかの”得すること”があるからでは? との意見が寄せられました。たとえば嘘をつく方がママが褒めてくれたり、嘘で自分を守っていたり……。
『「やるのがめんどくさい、やっていないと言ったら叱られる、お母さんが怒ると楽しくない、お母さんは笑顔ではない、私も楽しくなくなる。だったら、ちょっとのごまかしはいいんじゃない? 宿題はやらなくても塾では叱られないし」こんな感じかも?』
『子どもは嘘をつく生き物ですと、小学校の先生が入学式の後に保護者全員に説明してたよ』
『面倒臭いから先延ばしにしてるんだよ』
『私自身が娘さんみたいな子どもだった。今思えば愛情不足を感じていたと思う。愛情は受けていたんだけど、「もっと! もっと!」みたいな。良い子であれば褒められる、だから嘘をついてまでも褒められたいって感じ』
きつく叱ると逆に悪賢くなりそう?さらっと流す人も
きつく叱るとますます嘘が多くなるとの体験談も。嘘を叱るのは、さじ加減が難しいようです。
『うちも何回も同じことをするから、この子病気なのかな? と本当に思ってしまいます。中学、高校と進んだときどうなるんだろうこの子は……。悪い方向に行くような気がして、ここで食い止めなければと思い説教するのですが、これがまた逆効果。疲れる……』
『うちの小4次男もそんな感じ。でも気づいてもさらっと指摘する程度にしている。上の子は全くそんなことないから、育て方というより持って生まれた性格かなとも思う。次男は間違いを指摘されるのをすごく嫌がるタイプで、嫌われるのが嫌。怒られないために嘘をついている。間違えるのは悪いことじゃないし、むしろ間違いを間違いと認められるほうが伸びるんだよ、一度失った信用はなかなか戻らないよって話は折を見てするんだけど。とりあえずきつく叱ったらどんどん狡猾になるだけだろうなとは思う』
『私も何回も嘘をつかれたり約束破られたりして、腹が立ち怒鳴ったりした。親はひたすら見守り、繰り返し注意するしかない。学校の先生、塾の先生に声かけしておくといいよ。怒ると更に嘘を隠そうとするからね。さじ加減は難しいと思います』
『親が口うるさいと子どもは隠そうと嘘をつくようになるよ。できなかった時に叱るんじゃなくて、できた時に褒めるといいとよく聞くよ』
『性格だと思う。家の中でだけでの嘘なら大目に見てあげたらどうだろう。学校やお友達の間での嘘なら怒る!』
子どもが嘘をつかなくなったきっかけは?
嘘をつくのが常習化している子どもにも、いずれ嘘をつかなくなる日が来るようです。嘘をつかなくなったきっかけは、「自分が困ること」「親が悲しむこと」を、子ども自身が身をもって実感したときでした。
『子どもに「嘘ついてたら誰も信用しなくなるし、友達がいなくなる」って呪文のように言っていた。今では「嘘はバレる」と気づいたみたいです』
『ほっといて他人に叱られたり、後で面倒なことになったりして自分が困るしかないんじゃない? うちも忘れ物が多かったから、知らんぷりするようにしたら何回も時間割を確認するようになったよ』
『宿題やってない系の嘘は指摘はしても一切怒らないようにしたら最近ごまかしは減ってきた。困るのは本人だから親はそんなに激怒しないほうがいい気がする。
我が家は「宿題したら好きなことやっていい」ってルールを「好きなこと→宿題」に変えた。好きなことやってから宿題なら案外スムーズにやっている。遊びたいから誤魔化しちゃうなら、順番変えてみたらどうかな? 後で慌てることもあるだろうけど。例えばうちの子シートベルト言ってもなかなかしない子だったんだけど、一度子どもがシートベルトをしていないのに私がうっかり気づかず運転して警察に捕まってから、180度変わった。積極的にシートベルトする上に人にまで促すようになった。賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶなんていうけど、うちの子は経験から学ぶタイプだったんだと思う』
『私も嘘つきだったけど、治ったきっかけは、まず学校に関係ある嘘がバレて怒られて。その嘘に対する罰としてなぜか毎日母親と一緒に早めの登校をすることになった。それが嫌で嫌で嘘つくのをやめられたよ。今でもそのときのことを母に言われる』
『息子、もう社会人なんだけど嘘がつけないんだよね。でも小学生の時は投稿者さんの子と同じような嘘をしょっちゅうついていた。大人になってから息子が、「俺が嘘をつけなくなったのってさ、小学生の時、宿題やったって嘘ついて、それがお母さんにバレてほっぺたをひっぱたかれたんだよね。でもその後お母さんが俺のほっぺをなでながら”痛かったよねごめんね”ってぽろぽろ泣きながら謝ってきた。なんかそれから嘘がつけなくなったんだ」って話してくれた。私はそんなこと全然覚えてなかったから驚いちゃったんだけど。なんていうか……私もどうして良いか分からず、必死だったんだなって思うわ。今みたいに一生懸命向き合っていたら、そのうち伝わるような気がする』
今みたいに一生懸命子どもに嘘に親がひたむきに向き合っていれば、そのうち伝わる。経験者ならではの深いご意見でした。
子どもの性格もあるので、「嘘つきな子」と考えすぎない方がいいとのことです。嘘をついても仕方ないと本人が思えたり、本人が嘘で困ったりするような出来事があれば、改善のきっかけになるはず。先は見えないかもしれませんが、本人が「嘘」について何か思う日が来るまで、親は”正直”な向き合い方を続けることになりそうです。
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