保育園落ちてキャリアを諦めたママへ。仕事をしない期間はブランクではない!
夫の転勤で泣く泣く仕事を辞めてしまった私。
東京に戻ることになった時、真っ先に頭に浮かんだのは「仕事が再開できる!!」ということでした。でも1歳になる我が子の預け先を考えないと……。
転勤先からネットであれこれ調べたりするも、事実と噂が入り乱れているような気もして、引越し後まずは区役所に。
私が住む自治体は、点数が高い人ほど入園が内定する仕組みです。求職中の私の点数はわずか10点……。「夫婦で在職前提の最低が100点ですから……」と職員さんに言われた時はまるで、申し込みの前から落選通知を受け取ったかのような気分でした。
保活、今でも、もっと真剣に取り組むべきだったのでは……あの時諦めてしまって本当によかったのかと思うことがあります。キャリアを積む友達を横目に、あのまま仕事を続けていたら、私はどんな風になっていたのかなと未練がましく想像することもしばしば(笑)。
でも、いま目の前で楽しそうに過ごしている子どもたちをみると、この笑顔が一つの正解かなという気もしています。
「○年仕事をしていない」というと、ブランクだとよく言われます。正直、そう称されるのは心外です。
キャリアという点で失ったものはありますが、ママになって子どもと密に向き合ってきた期間は、人として多くのことを真剣に考え、成長できた期間だと思いたいです。愛情の深さと強さを知り、自分自身を見つめ続け、忍耐力、24時間家事育児で得たマルチタスク力……あげればキリがありません。仕事を辞めて仕事について客観視できたことも得難い経験です。
これから働きたいと思っているママたちと話すと、「もう私なんて無理」という声をよく聞きます。一昔前は、杓子定規に、子育てが落ち着いた頃に仕事再開となると年齢制限が……などと言われていました。確かに体力面などで年齢は考慮される要素の一つかもしれませんが、そこで諦める必要なんて決してないはずです。
ママたち、自分を卑下せず、子育てに邁進した期間にもっと自信を持っていいのではないでしょうか。
脚本・rollingdell イラスト・イチエ