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「子どもは静かに沈む」一瞬の出来事だった……プールの体験談【第1話まんが】#ヒヤッとした夏の事故

太陽が照りつけるなか、大人も子どもも開放的な気分になる夏。夏休みをプールや海など水辺で過ごされる方は多いのではないかと思います。そんなとき、気を付けたいのが水の事故ですよね。ほかにも夏のレジャーでは、熱中症や交通事故など心配事は尽きません。もちろん安全に気を付けてはいても、ときにちょっとした気の緩みが取返しのつかない事態を招くことも……。そんな「あわや!」を体験したママたちのエピソードを紹介します。


夏休みをプールや海など水辺で過ごされる方は多いのではないかと思います。昨年の夏休み中に、親戚と旅行をしたときのことです。
先にホテルに到着した私と弟の2家族で、ホテルの屋上プールを利用することにしました。当時、監視員さんはいなかったように思います。



三女は、浮き輪におしりを入れ、安定した態勢で一定時間浮いていることができたので、「そのまま静かに浮いててね」と声をかけていました。また私以外にも暗黙の了解で、泳げる身内がかわるがわる浮き輪の子たちの近くにいるようにしていました。そのことに安心し、次女の方に私が目を向けていたときに起こった、一瞬の出来事でした。
おそらく三女はたまたま誰も近くにいなかったときに、バランスを崩して浮き輪から抜け、水中に沈んでしまったのだと思います。しかしその瞬間には音も声もせず、プール内にいた人は誰も気付きませんでした。周りが賑やかだったということもあるでしょうが、そうでなかったとしても気付けなかったと思います。三女は歳の割にたくましくしっかりしているので大丈夫だという私の過信もありました。


プールサイドにいた夫がたまたまその瞬間を見ていたから。
夫の叫び声に気付いた弟が瞬時に状況を把握して動いてくれたから。
運の良さが重なって大事には至りませんでしたが、もし、あの時誰も気づかなかったら……? 想像するのも恐ろしいです。
ちなみに夫は大声を上げてはくれましたが、「あー!」「わー!」だけだったので、なぜ叫んでいるのか、私には分かりませんでした。本当に驚いた時って、とっさに言葉が出ないものなのですね……。
「漫画やドラマとは違って、子どもは静かに溺れる」
後からこの言葉を聞いて、本当にそうだなと、改めて恐ろしくなりました。
水のレジャーを満喫するために、みなさんもどうぞ、お子さんからはできるだけ目を離さないようになさってくださいね。

【第2話】へ続く。

文、作画・加藤みちか

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