乳幼児専用の「夜泣き外来」開設!ママたちの睡眠も改善される?
「赤ちゃんが生まれたら寝不足になる」。頭ではわかっていたし、覚悟もできていたつもりだけど、実際に育児がスタートすると、予想以上の寝不足の日々にクタクタになってしまった……。という方も多いはず。子育て中のママを寝不足にする原因、それは赤ちゃんの「夜泣き」です。
現在、4歳の娘を持つ筆者も、娘の夜泣きに悩まされてきた一人です。その悩みは、娘の成長とともに自然に解決され、今では朝までぐっすり眠ってくれるようになりましたが、夜泣き、寝ないことで悩んでいた時の数年間は、本当に辛い日々でした。
夜泣き対応で疲弊するママたち
赤ちゃんが夜泣きをすると、どんなに眠たくても抱っこしたり、あやしたりすることになります。ママスタコミュニティの投稿を見ていると、多くの家庭で夜泣きの対応をしているのはママのよう。毎日のように夜泣きの対応をしていると、必然的にママが寝不足になります。それが原因となって、ママたちは、イライラしたりストレスがたまってしまいます。
『2歳だけど夜泣きします。声大きいし、何しても泣き止まない。抱っこしたら泣く、置いても泣く、放置しても当たり前に泣く。飲み物も飲まないし私自身が無になるしかないけどイライラしてくる……。今日も2時前に起きて朝4時までグズグズだったし、私の睡眠時間が~!』
『3歳までひと晩寝たことがありませんでした。1時間もしないでグズグズしたり、夜中数時間グズグズしてるときもあった。抱っこしても暴れて危ないときも。どうしていいかわからない時もあって、本当に辛かった』
『1歳2ヶ月だけど、夜中から朝にかけて泣いて寝て泣いて寝ての繰り返しだよ。夜泣きってほどでもないけど、毎日そんな感じ』
まさに今この瞬間も、赤ちゃんが寝ないこと、夜泣きが続くことに悩んでいるママはたくさんいます。
「夜泣き」というワードで、ママスタコミュニティを検索すると、300件以上のトピがヒットします。育児をしているママたちの多くが悩まされていることだということがわかりますね。
乳幼児専用の「夜泣き外来」がスタート
2018年7月に、「夜泣き」に悩むママたちを救ってくれる「夜泣き外来」が、兵庫県立リハビリテーション中央病院(神戸市西区曙町)に開設されました。
「夜泣き外来(乳幼児睡眠障害外来)」は、完全予約制。夜中眠れずに何度も起きて泣く(夜泣き)、ぐずってなかなか寝付いてくれない、日中は機嫌が悪いということに悩んでいる保護者のために開設されたそうです。
「うまく眠ることができない体質の治療」と「乳幼児にとって眠りやすい生活環境の整備」、この二つの視点から診療を行うそうです。
まさに「夜泣き」で悩んでいるママたちにとって、救世主となり得る外来になりそうですね。
「夜泣き外来」のニュースを見たママたちの反応
『うわー! いいな~うちの子が赤ちゃんのときにあったらよかったな。夜泣きひどくて病んでたもん』
『うちの娘も本当に酷くて小6まであったからこういう病院行きたかったわ』
『うちも夜驚症で困ってた。3歳のときに半年で治ったけど、当時は、何度も子どもと2人で死のうかと考えるくらい辛かった。こういう病院がふえるといいね』
手を尽くしても改善しないなら、ママたちがぐっすり眠るためにも、赤ちゃんの「夜泣き」に医学的なアプローチをすることも大事ですね。「夜泣き外来」が全国に広がり、夜泣きで悩むママが一人でも減ることを願います。
文・鈴木じゅん子 編集・しのむ