「キムタク」ってどんな味!?イマドキの学校給食とは
ママによっては、学校給食と言えば「美味しくない」「メニューが貧弱」「残すとひどく叱られる」などなど、あまり楽しくない思い出がある方もいるかもしれませんが、今の学校給食はすっかり様変わりしたようです。
子どもたちが美味しく楽しく食べられるように食材や献立が工夫され、バラエティーも豊か。中にはママたちが「え!? これ、どんな料理?」と首をひねるような珍しいメニューも登場します。
日本中の食文化が花開く!貴重なご当地グルメが給食に
ママスタでも「皆さんの地域では、びっくり給食メニューってどんなのがありますか?」という問いかけに対して、全国のママたちから続々と「気になるメニュー」の報告がありました。
『たまに出るキムタクご飯が気になる』
『かみなりじる。子どもが説明してくれたけどいまいち分からない』
「キムタクご飯」は、長野県塩尻市が特産のたくあんを使って考案した給食メニュー。「かみなりじる」は豆腐が入った豚汁のようなもので、地域や地方によって具材に特色がある具だくさんの味噌汁なのだそうです。
他にも、
『今月の献立にあったクファジューシーってのが何だか謎』
『クープイリチー。なんだこれ』
『うおそうめんじる』
などなど、郷土色豊かな献立が次々と出てきました。我が息子たちが通う学校でも、「にんじんしりしり」という沖縄のお総菜や「しろなのたいたん」という京都のおばんざい風なおかずが頻繁に登場します。普段家庭では作ることがあまりないこうした色んな地方の独特の料理を、給食で体験できる息子たちが羨ましい限りです。
給食に国境はない?グローバルな時代の「食育」の姿とは
日本各地のご当地メニューばかりではありません。イマドキの給食では、軽く国境を越え世界の名物料理を堪能できてしまいます。
『アマトリチャーナ。今の学校はオシャレなもの出すね~』
『スラッピージョー。いまだに料理の名前なのかジョーが開発した料理なのか、よくわからない(笑)』
「アマトリチャーナ」はイタリア料理の定番、トマトソースのパスタ。「スラッピージョー」はケチャップ味の挽肉をパンにはさんで食べるアメリカの大衆グルメですね。どちらも子どもが好きそうなお味です!
『チリコンカン』
『アドボ』
「チリコンカン」はメキシコの豆料理、そして「アドボ」はフィリピンの鶏肉料理なんだそうです。かなりディープでマニアックなメニューが登場しています。
『気になるのはジュリエンヌスープとペイザンヌスープ、リャンバンサンスウ』
『スーミータン』
『ローペンタン』
料理名だけではどこの国の何の料理なのか、親には想像がつきませんね。子どもに説明させたり図解させたり、献立表に書かれてある食材から想像してみたり……。多大なイマジネーションが必要なようです。献立表をみながらどの国の料理かを調べることも「食育」のひとつなのかもしれませんね。
ネーミングも素晴らしい創作料理!無限に広がる可能性を子どもたちへ
中には、もしかして栄養士さんや給食関係者の方たちが知恵を振り絞って編み出したのでは? と思えるようなオリジナリティあふれる「創作料理」も登場します。
『きりぼしナポリタンってどうなんだ!? 』
『かみかみサラダ。顎を鍛えるメニューだよね。何が入ってるかは知らない』
『きなこっちゃ揚げパン』
『おやつなんだけど、UFO焼き』
『ABCスープ』
正体は謎だけど、名前を聞くだけでわくわくするようなメニューも多くて、そこからさらに想像が広がって、自分でもオリジナル料理を開発したくなりますね!
子どもたちに様々な食材をバランス良く、そして美味しく楽しく食べて欲しい! という願いがあふれているイマドキの給食メニュー。子どもたちが給食献立表を持って帰って来たら、ぜひ一度じっくりその内容を確かめてみて下さい。また最近では、保護者対象に「給食試食会」を開いてくれる学校も多いです。子どもたちが普段食べている味を確かめられるだけでなく、栄養士さんなどから、気になる塩分濃度や子どもたちに必要なカロリーのお話し、給食にまつわる苦労話や秘話(!)などを聞くことができる貴重な機会。
お子さんの学校でこのような会があったら、ぜひ参加してみては? 新しい料理や食材との出会い、そしてその学校や地域が給食に託す思いなどを知ることができて、思いがけない発見があるかもしれませんよ。
文・編集部 編集・しのむ