トレーニング箸は必要?子どもが「普通のお箸」を使える年齢とは
子どもの成長にしたがって、食事の際に使う道具も変わってきますね。つかみ食べから始まって、スプーンやフォークを使えるようになり、最終的に子どもも大人と同じ箸を使えるようにと、大人は子どもの成長を促しながら手助けしていくことになります。つかみ食べからスプーンやフォークへの移行はそこまで難しくないかもしれませんが、箸への移行は子どもにとっても親にとっても簡単にはいかないようです。
ママスタコミュニティにも子どもの箸について悩むママから質問が寄せられました。
『トレーニング用のお箸を与えてみたら嫌がります。ママの使っている箸は持ちたいけどスプーンと同じ持ち方……』
「トレーニング箸を使った」ママたちの体験談
『トレーニング箸を使わせていたけどうちは使わせて良かった! あまり教えてないのにちゃんとした箸の持ち方で食べられる。3歳になった下の子も今使っている』
『100円ショップで売っているお箸の持ち方を覚えられるものにしたよ。指が引っ掛けられないタイプの』
『トレーニング箸を使わせていたけど変な癖ついた。でも自分から直すって言って小学生になってから直したよ。やっぱり最初から普通の箸がいいのかも』
トレーニング箸を使わせていた、というママたちからは、トレーニング箸のメリットやデメリットが寄せられました。子どもによってもトレーニング箸と相性が良いケースとそうではないケースがあるのかもしれませんね。
筆者は息子に100円ショップで購入した箸の根元がくっついていて箸が交差しないように固定されているタイプのトレーニング箸を使わせていました。
幼稚園に通うようになった年少の4月のタイミングでトレーニング箸の使用を開始しました。もちろん使い始めの頃は、お茶碗に盛ったごはんをつまむことすらできませんでした。そこで、箸でつまみやすいように切り揃えたおかずを出したり、茎と花の隙間を箸でひっかけやすいブロッコリーで練習させたことで、次第に箸の使い方が上達し、年少の2学期が終わるころには普通の箸を正しい持ち方で使えるようになりました。
箸の持ち方について、最初からあまり口うるさく言わなかったため上達したのかもしれません。ある程度つまめるようになったところで、持ち方について教えたところ、今では正しい持ち方で使えるようになっています。
「トレーニング箸は使わなかった」ママたちの体験談
『2歳から持ちたがっていたから使わせてた』
『スプーンなんかも割と最初からきちんと持っていたからか箸も 変な持ち方せずちゃんと持てたので苦労しなかった』
『うちは3歳からで保育園で教えてもらったみたい。一度も教えてないのにいつのまにか上手に使えている』
『うちのも何でも「子ども用」を嫌い、お箸も大人の箸から。やりたがりで2歳前にはお箸使っていたよ。手先が器用なのか3歳では旦那よりしっかり箸を使えている』
トレーニング箸は使わせていなかった、というママたちからは、子どもが普通のお箸を持ちたがったから、という理由があがりました。筆者の息子のお友達にも2歳で上手に普通のお箸が使えているお友達がいました。お姉ちゃんが箸を使う様子を見よう見真似でできるようになった、とのこと。箸のトレーニングにはママやパパなど家族がいいお手本になっているのかもしれませんね。
周囲と比べない!子ども自身のペースに合わせてあげて
千葉市保育所食育サイトに子どもが箸を使い始めるタイミングのひとつとして
『2歳の後半頃になると、大人の真似をして箸を使いたがる姿が見られます。この時期は、まだ箸を十分に使いこなせず、こぼすことも多いですが、だんだんと上達し、個人差がありますが5歳頃から上手に使えるようになります』
と目安が挙げられていました。子どもが箸を使うことに興味を持ちだしたらトレーニング開始のタイミングと判断してもいいのかもしれません。さらにトレーニング開始のサインといえるものが子どものスプーンの持ち方です。千葉市保育所食育サイトでは
『スプーンが鉛筆持ち(三点持ち)で上手に使えるようになったら、箸への移行の時期です』
としていました。個人差はあるものの小学校入学前の5歳頃には上手に使えるようになるとのことです。子どもの箸トレーニングは2年ほどをかけてゆっくりと行っていくと考えておくとママも子どももストレスにならないかもしれませんね。
箸を使えるようになってほしいゴールは保育園や幼稚園を卒業するまで、とゆったり構え、2歳や3歳ごろから箸に興味を持たせてあげることで、子ども自身が箸を嫌がることなく正しい使い方を身につけることができるのかもしれません。
周囲の子どもより箸を使えるのが遅いと、親はつい焦ってしまいますよね。でも子どもはきっと箸を正しく使えるようになろうと日々頑張っているとおもいます。ママやパパはあたたかい目で子どもが箸を正しく使えるように見守りつつ、手を差し伸べてあげてくださいね。