「第11回キッズデザイン賞」優秀作品が決定! ぜひ使いたい、子どもに優しい商品・サービスとは?
先日、第11回「キッズデザイン賞」の受賞作品の中から最優秀賞などの優秀作品34点が発表されました。キッズデザイン賞とは、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・空間・サービス・研究活動などを表彰するものです。子どもに優しいだけでなく、子どもを育てるパパやママにとっても使いやすいデザインが対象となります。
優秀作品は子どもやパパ、ママにとって、使って楽しいものだったり、生活が便利になるものだったりと、どれも素晴らしいものでした。その中でも、ママ目線で見て「ぜひ使ってみたい!」と特に気になったものをご紹介します。
ママと子どもの電車移動が快適に「西武鉄道 新型通勤車両40000系」
ベビーカーでの電車移動は、ベビーカーの置く場所や赤ちゃんの泣き声など、周囲にとても気を遣うものですよね。今回、最優秀賞である「内閣総理大臣賞」に選ばれたのはなんと電車の車両!
(西武鉄道 新型通勤車両40000系 模型)
この車両にはベビーカーや車椅子の利用客が快適に過ごせる「パートナーゾーン」が設置されています。通常の車両でよく見る横並びの座席は取り払われ、代わりに浅く腰掛ける座席が車両中央にあり広い空間となっています。
子どもが窓の外を見やすいように低い位置から窓ガラスになっていたり、子どもと保護者が同時につかむことができる丸い形の手すりがあったりと、親子に優しい工夫が見えるこの車両。これなら周りに気を遣いすぎることなく、子どもとのお出かけを楽しめそうですね。車内はWi-Fiも使え、空気清浄機も各車両に設置しているのだとか。2017年3月25日から西武鉄道の一部で運行開始されているこちらの車両、今後さらに増えていく予定だそうです。
毎回の授乳も体が凝らない「授乳チェア HugHug(はぐはぐ)」
「キッズデザイン協議会会長賞」に選ばれたのは、授乳するママの負担を軽くするために設計された授乳用椅子HugHug(はぐはぐ)。背もたれに授乳クッションが付いていて、授乳の際には外して使います。しっかりとした厚みのある授乳用クッションを持って実際に座ってみると、自然とアームレストに肘が置けて、その上に授乳クッションを持つことで前かがみになることなく、背筋を伸ばした状態で授乳ができます。このアームレストは、授乳クッションをのせるのに最適な高さ、授乳の邪魔にならない長さに設定されているのだそう。
座る部分は見ただけではわかりませんが、押してみると円座になっていて、産後間もないママのお尻部分にも優しい作り。出産経験のある女性社員メンバーで開発されたというこちらの椅子は、頻繁にある授乳時間をかなり快適にしてくれそうです。
色:グリーン、ピンク
サイズ:幅57・奥行65.5・高90(クッション含)
価格:オープン価格 。受注生産
自治体からのお知らせが配信される「母子健康手帳アプリ」
赤ちゃんの成長を記録するのは紙ではなくアプリというママも多いと思います。「少子化対策担当大臣賞」を受賞したこのアプリは、そういった子どもの成長記録はもちろんのこと、妊娠週数や月齢に合わせて、赤ちゃんの成長に合わせたコンテンツが毎日配信されるアプリです。
配信される情報はレシピやお役立ち情報のほか、医師や専門家が監修した信頼できる情報も。また、自分が住む自治体や病院を登録すると、「自治体からのお知らせ」「病院からのアドバイス」なども配信されるのだそう。広報誌では見逃してしまうかもしれない予防接種のお知らせや赤ちゃんにまつわる情報が、適切な時期に合わせて配信されるのはとても便利ですね。
※App Store、Google Playストアで無料でダウンロード可能
※自治体、病院からのお知らせは、登録した自治体、病院が「母子健康手帳アプリ」と提携している場合にのみ利用可能
子どもが自分で作る「手作りキッズまくら」
「審査委員長特別賞」を受賞したのは、子どもが自分に合った枕を自分の手で作ることができる手作りキット「手作りキッズまくら」。子どもの寝具・寝装品メーカー西川リビングが、子どもの正しい睡眠習慣作りを応援する「眠育(みんいく)」活動の一環として開発された商品です。
子どもが大人と一緒に、自分の頭の高さなどを図り、まくらの中に入れるパイプの量を計算し、パイプをまくらの中に詰めて作ります。パイプの色は3色あり、色別に分けても混ぜてもかわいい。作る過程がまるで工作をしているようで子どもたちは夢中になるそうです。自分で作ることで枕に愛着もわき、眠ることが楽しみになるとのこと。なかなか寝たがらないお子さんにぴったりの商品ですね!
カラー :ピンク、サックス
※パイプカラー:赤色(もしくは青色)・白色・黄色
価格 :4000円+税
この他にも、多くの商品やサービスが受賞していました。子どものため、その親たちのために考え抜かれた製品・サービスなどが普及されることで、もっと子育てしやすい社会になっていくといいですね。
第11回を含むこれまでの受賞作品は下記サイトから検索することができます。