<夫婦の危機>子どもは支援級がふさわしいのに普通級を希望する旦那。父母で足並みを揃えたい!

わが子の発達に悩みを抱えている親御さんにとって、大きな進学を間近に控えると悩みが尽きないものです。そのようななか、もっとも解決が難しいかもしれない問題に、果敢に立ち向かおうと悩むママから相談が寄せられました。
『現在、年長になる息子は「診断名はつかないが、特性がある児」という、いわゆる“グレーゾーン”の特性です。来年度就学予定ですが、私は支援級(自閉症情緒級)を希望しており、専門の支援機関のかたからも賛成されています。しかし旦那は療育に通うことも拒否、支援級についてはさらに否定的です。どうすれば夫婦足並みを揃え、同じ方向に進めるでしょう』
投稿者さんの息子さんは3歳の頃に診断を受け、そのまま療育を受けているのだそうです。来年度もそのまま支援級を希望しているのですが、旦那さんからの賛同が得られないどころか、大反対されているのだそう。特性のある子どもの子育てではよくある話かもしれないと思うものの、なにか解決策はないものかとも考えてしまいますね。どうすればいいのでしょう。
支援級を反対する夫・支援級に通わせたい妻
専門機関からは、「学習面や知能的に問題はないが、集団に対する弱さやはじめてのことに対する不安の大きさなどの特性を踏まえ、小学校入学後も支援級が望ましい」と言われているのだそう。しかし投稿者さんの旦那さんは、学習面や知能的には問題ないのであれば、普通級で十分だと判断しているそうです。
『専門機関から「支援級が望ましい」と言われているならその通りにすればいい。素人である旦那の言うことなんか聞かなくていいよ』
『支援級が望ましいと言われているなら支援級にしたほうがいい。旦那さんは世間体とかを気にしているのかな、親のエゴで普通級にして、それで困るのは子ども本人なのにね』
旦那さんに言わせると、支援級に通うことで差別される・いじめの対象になるという心配が拭いきれないのだそう。しかし、これまでとは異なるコミュニティのなかに放り込まれるのはわが子なわけですから、専門機関の判断に従いたいと考える投稿者さんの思いにママたちは寄り添いたいようでした。
夫婦足並みを揃えることは難しい?
ママたちの声は、現状で夫婦の足並みが揃うことは難しいだろうという反応が目立ちました。旦那さんはさまざまな専門機関でのカウンセリングや療育などには一切立ち会わず、真っ向から拒否しているわけです。そこに来て学習・知育面で問題がない、障害があると認定されたわけでもないといったことを免罪符にし、わが子に支援は必要がないと判断している状況。相互理解はかなり難しいかもしれませんね。
『旦那さんがわが子の障害を受け入れて理解する気がないならムリ。投稿者さんがどれだけ頑張っても、旦那さんと足並みが揃うことはないよ』
『足並みは揃わないかもね。旦那さんが否定的なのは変わらないと思う。父親でも母親でも、わが子が普通でいてほしいって気持ちが強いケースはあるからね』
小学校入学以降、集団行動での支援は大変重要になります。その部分をすでに専門家に要支援と判断されているのであれば、お子さんのためにはなにが正解かは見えてくるはず。旦那さんがその点を理解できない時点で、夫婦の足並みを揃えることは容易ではないでしょう。
夫婦足並み、子どもの支援、問題を切り離そう
『子どものためになにが1番なのかを話し合うとか、可能なら療育に一度旦那さんも連れて行って、専門の先生に旦那さんに説明してもらうほうがいいかも。専門の先生に話してもらうと旦那さんも少しは理解してくれるかもしれないよ』
ママたちの声で目立っていたのは、旦那さんも当事者としてさまざまな子どもの支援の場に同席させることでした。現時点で、旦那さんは仕事が忙しいことを盾にし一切を拒否しているそうです。それならば、今だけ・今すぐの解決を求めるのではなく、投稿者さんが根気強く時間をかけ、1度でいいから立ち会ってほしいと訴え続けてみてはいかがでしょう。現時点で、一番わが子を見ているのは投稿者さんで、その投稿者さんがわが子の進むべき道を決めているのであれば、それとは別ルートで別のゴールを目指す。2本のルートを進むことは大変かもしれませんが、お子さんの支援と夫婦の足並み揃えることは、別で考えたほうがいいかもしれませんね。お子さんが日常生活・学校生活で困らないことが最重要・最優先項目です。お子さん優先で進めていき、並行して旦那さんを説得し続けるほうがお子さんのためになるのではないでしょうか。
旦那さんとは根くらべ。とにかく「子ども優先」で!
『投稿者さんも旦那さんも、子どもの将来についてどう考えているのでしょう。現状の特性がこのまま続くと想定した場合、子どもができるだけ困らないようにするためには、普通級がいいと思いますか? それとも支援級がいいと思いますか? そこだと思います』
わが子の進む未来のためにこれから挑んでいくさまざまな難問。できれば夫婦で足並みを揃えて挑みたいものですよね。しかし現状、すぐに夫婦が足並みを揃えることは大変困難なことかもしれません。投稿者さんの決断について旦那さんが反対するのであれば、さまざまな話し合いの場に参加してほしいとその都度言うしかありませんよね。まずは子ども優先で。その後時間をかけて旦那さんを説得していくか、諦めるかの二択になるのではないでしょうか。
投稿者さんも大変かと思いますが、夫婦二人三脚でわが子のサポートを……と、望むのであれば、旦那さんとは根くらべです! 納得のいく未来を手に入れるため、頑張ってくださいね。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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