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<後悔>亡き父が夢に出てくるのは私のことが心配で成仏できないから?なぜ出てくるんだろう…

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大好きだった両親や兄弟、祖父母との別れは、時間がどれだけ過ぎても、時折、心にぽっかりと空いたような喪失感に呼び起こすことがあります。ふとした瞬間に、思い出して涙がこぼれたり、何十年経っても「もっとこうしてあげればよかった」と罪悪感を覚えることもあるでしょう。

『中学生のときに父を亡くしました。私は一人娘で父にとても可愛がられていたし、私も父のことが大好きでした。父が亡くなってから精神的な病気を抱えるようになり、今はだいぶ良くなったけれど、たまに不安定になることがあります。家事も手につかなくなり、夫に八つ当たりしてしまう自分に嫌気がさしてきます。そんなとき、夢に父が出てくるんです。特に何かを言うわけでもなく、そばにいてくれる。ただ、母や兄の夢には出てこないので、私の夢にだけ現れるのは、私のことが心配で成仏できていないからでしょうか』

投稿者さんは三人のお子さんを育てるママですが、ふと精神的に不安定になると、夢にお父さんが出てくるそうです。そのたびに「成仏できていないのでは?」と心配になってしまうとのこと。最愛の人を亡くすと、誰しもこうした罪悪感や喪失感を抱いてしまうものですよね。こうした悩みはなかなか周囲に打ち明けられないからこそ、ママスタコミュニティのママたちからあたたかいメッセージが寄せられました。紹介します。

夢に出てくる理由は?

『投稿者さんが笑っているときはお父さんも一緒に笑ってると思うよ。ダメとか思わずそのままでいいんじゃないかな』

『親なら子どもはいつまでも気にかかるし、誰もがわが子をずっと見ていると思うよ』

自分を責めがちな投稿者さんに、そっと寄り添うような言葉が寄せられました。たしかに亡くなったお父さんも、そんな娘の笑顔を望んでいるはずですよね。夢に出てくるのは、そんな気持ちを伝えたいからなのかもしれませんよね。

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残された人の思いから?

『成仏されてるのでご安心下さい。夢に出てくるのは投稿者さんの思いからです』

『昔、お坊さんが言っていました。「成仏できていないんじゃないかと心配する人は多いけれど、迷っているのは亡くなった人ではなく、そう思ってしまう生きている人間のほう」とのことですよ』

投稿者さんが「私のせいで成仏できていないかも」と罪悪感を抱くのは、きっと「もっと気持ちを伝えたかった」「まだ一緒にいたかった」という深い思いと「自分の弱さで心配させてしまっている」といった故人に対する申し訳なさが交差しているからではないでしょうか。特に多感な思春期に別れが訪れたことで、その未練や悲しみが心に残りやすったのかもしれませんね。でも、それは決して悪いことではありません。自然な感情です。そして弱さは誰しももっているもの。弱い自分を受け入れてみることで、気持ちが楽になるかもしれませんよね。また、投稿者さんは最近お墓参りにいけていないといった思いもあるので、定期的にお墓参りに行って、お父さんと話し合う時間を作るとよさそうですよね。そうすれば、自ずと自分と向き合う時間にもなりそうです。

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亡きお父さんの夢で穏やかな気持ちになれるのなら、それは……

『お父さんは多分、今目の前にいる旦那や家庭を大事に思ってほしいはず。だから自分や家族を大事にしていくことで気持ちも楽になるのではないかな。思春期の別れは辛いよね』

今の生活や家族関係に目を向けてほしいという声も届きました。娘の幸せを願わない親はいません。心のどこかで、お父さんの気持ちを代弁してくれているようなメッセージですね。最愛の人との別れの傷が癒えるには、何十年という歳月がかかることもあります。でも、今生きている家族との関係に目を向けることで、心の回復の一歩につながるのかもしれません。

『亡くなった方が夢に出てきて、夢を見ている本人が穏やかな気持ちでいられるなら、それは本人が喪失のつらさや悲しみを消化し、乗り越えつつある証だと私は思っています。私は祖母の死に罪悪感を抱いていて、夢の中でもずっと謝っていました。でも、最近は楽しい気持ちで会えるようになりました』

さらに、こちらのママが言うように、夢の中で穏やかな再会ができるようになるのは、心が少しずつ癒えているサインかもしれませんよね。いつか、きっと心が癒える日はやってきます。焦らずその日を待ちましょう。

投稿者さんは、多感な時期にお父さんを亡くすという深い悲しみを抱え、今の自分の弱さすら受け止めきれず、つらい日々を過ごしています。もしかしたら子どももまだ小さく、誰にも打ち明けられず、一人で抱えているのかもしれませんよね。そうした思いに蓋をせずに、信頼できる家族や身近な人に正直に打ち明けてみてもいいのではないでしょうか。表に吐き出すことで楽になるかもしれません。そして、今ここにある日常や、支えてくれる人とのつながりを少しずつ大切にしていけば、きっとその思いはお父さんにも届くはず。投稿者さんのペースでかまいません。前を向いて、笑える時間が増えていくことを願っています。

文・安藤永遠 編集・荻野実紀子 イラスト・猫田カヨ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
亡き父が夢にでてくるのは成仏してないから?