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<引く…>「いい子とだけ仲よくなりなさい」と教育するママ。幼稚園児で「友達は選べ」は正しい?

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幼い子どもにとっては幼稚園や小学校の環境は、人格形成や考え方などに大きく影響するものですよね。親としては「できれば不良っぽい子とはお友達になってほしくない」「優しいお友達と仲良くなって」という願望を密かに抱いてしまうものではないでしょうか。先日ママスタコミュニティにはとある保護者の教育方針について、こんな投稿がありました。投稿者さんは年長の娘さんを持つママ。同じ園に転園してきたママが、自分の子どもに「友達は選べ」という教育をしていると聞いたそうです。

『「最初から仲よくならず様子を見て、ちゃんとしたいい子だなと思ってから仲よくなりなさい」と言っていたそうです。たしかに友達って選んでいるつもりはなくても、無意識にそうやって選んでいると思いますが。「今どきの幼児は精神年齢が昔より高いし、いろいろなコミュニティやツールがあるから、幼いうちから人脈作りや自分に対してよくない人に対する防御能力のノウハウを教えこんだほうがいい」とも言ってました。間違ったことは言っていないと思います。でもこんな幼いときなんて、まだ「みんな仲良く」でいいと思うのですが』

新しく幼稚園に転園してきたお子さんのクラスの親御さんの教育方針に、疑問を抱いていた投稿者さん。「すぐに仲よくならずに様子を見てから「いい子だな」と思った子とだけ仲良くしなさい」というこの考え方に、ママたちからはさまざまなコメントが寄せられていました。

自分が選ばれる立場だと思っている?

『選ぶっていうより、わがままな子と仲よくしたくないじゃん』

『どうして自分の子が常に友達を選ぶ側の立ち位置にいられると思っているんだろうね。自分の子が友達から選ばれた結果、ぼっちにでもなろうものなら烈火のごとくキレ倒すくせに』

まるで「友達になる子は見定めてから選びなさい。自分が気に入らない子は近づかせないで」とでも言っているかのような教育方針ですよね。この考え方に多くのママからは否定的な意見が寄せられました。たしかにたくさんの子どもがいるなかで、仲よくなる友達は気が合ったり、「もっと仲よくなりたい」と思ったりするものでしょう。そういう意味では選んでいるともいえます。しかしこの考え方は、「自分が気に入った子が必ず自分のことも気に入ってくれる」という前提の話のようにも思えます。「常に友達を選ぶ立場だと思っていることが勘違い甚だしい」「気に入らない子と仲よくしたくない。差別的な考え方では?」という意見もありました。

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「友達は選べ」ではないけど「こういう子とは距離を取って」とは言っていた

『小1のわが子にイタズラしてくる子がいて、悩んでる様子だったから、その子とはなるべく距離とって、他の子と過ごしたらいいって言うのは助言したよ』

『年長なら意地悪な子も出てくるし、「みんな仲よく」なんて幻想だと気づく年頃。「自分も相手もニコニコでいられるのが友達だよ」って、あらかじめ基準をつくってあげたほうが心が楽だと思う』

『「一緒にいて辛くなるような人とまで仲よくしようとしなくていい。そういう人とは当たり障りなく、礼儀正しく距離を取りなさい」は常々言っていたな。友達なんて基本的には一過性の関係だからね』

一方で「友達は選べ」と事前に教え込むことについて、肯定的な意見も寄せられています。実際にお友達付き合いのことでわが子に口を出した経験があるママも少なくありませんでした。たとえばわが子が誰かから嫌がらせをされたり、不快な思いをしていたりしたら、その友達とは距離を置くように助言することはありますよね。子どもの性格にもよりますが、人にハッキリと「NO」と言えないタイプであればなおさら、親がサポートしてあげる必要もあるでしょう。また年長ともなると、仲良しグループができたり、お友達に対しても好き嫌いがハッキリしてきたりする年頃です。そのため「どういう子となかよくしたらいいのか」と基準を教えてあげることも大切だというママたちがいました。

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偏見を与えるような教育かも。子どもは失敗しながら学んでいく!

『まだその教育をするには早すぎると思う。あんまり干渉しても自我のない人間不信気味の子になりそう。人との相性なんかは自分で経験して自然と身につけていくもの。そういう話をするのは小学校高学年か、中学くらいからでいいと私は思っている』

『そんなことは子どもが失敗しながら学んでいく』

『まだトラブルがないうちからそれはないな。でも初期に嫌なことがあっても一緒に遊ぶうちに仲良くなったりするし、小さいうちの友人関係は流動的。そうやって人間関係を学ぶと思うけどね。子どもに偏見を与えるような教育だね。一番まずいのは見極めて「この子はいい子」と思っても、付き合えば必ず嫌な面は見えてくる。そうしたときに詰むような誘導の仕方だと思うけどね』

小学校や幼稚園の頃に仲がよかったお友達も、中学校や高校に進むと自然と距離ができた経験を持つママもいることでしょう。また最初は「苦手な子だな」と思っても、一緒の時間を過ごすうちにいい部分を見つけて仲よくなれたり、トラブルや喧嘩を通して絆が深まったり。そんなふうに子どもはたくさんの経験を通して、人間関係を学んでいくものではないでしょうか。

今回の親御さんはわが子に嫌な思いをしてほしくないと、先回りして友達選びの基準を教えているのかもしれません。しかしその基準も親自身が長い人生経験のなかで会得したものでしょう。お子さんはまだ幼稚園児とのことですから、この言葉を親の考え通りに理解できるかも怪しいところ。「お友達とはすぐに仲よくなっちゃいけないんだ」という先入観や、「いい子だと思っても本当は悪い子かもしれない」と疑心暗鬼の心を植え付けてしまう可能性もあるかもしれませんね。これから小学校に入学すればまた新しいお友達ができたり、さまざまな経験をしたりして、これまで以上に人間関係のあれこれを学んでいくはず。そうした失敗も含めて、親としては見守ってあげたいですよね。子どもが何か失敗したり悩んだりしたときに、助言をしてあげるくらいがちょうどいいのでは? と考えるママたちが多かった今回の投稿でした。

文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・ゆずぽん

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
「友達は選べ」の教育