<30㎏増でリコン!?>伝わらない気持ち「夫婦でいるのはムリだ…!」【第5話まんが:夫の気持ち】
前回からの続き。俺(シゲル)は妻のミツキと、長女のユウナ(中1)と長男のイツキ(小4)の4人家族だ。俺の仕事が多忙で不規則だったため、長女の出産を機に、俺が仕事、ミツキが家事育児とそれぞれ役割分担をして家庭を支えていたんだ。子どもたちはスクスク成長してくれて、ミツキには感謝しかなかった。……はずなのに、年々ビッグサイズになっていくミツキに、俺の心はどんどん離れていった。何度もミツキに身体を動かすよう提案したけれど、何ひとつ響くことはなかった。そして俺は気が付いたんだ。ミツキは「痩せる必要性」を感じていないってことに……。
はたから見てもミツキは太って動きが鈍くなっているし、ソファにドテンと座っていることが多く、立ち上がるときも「どっこいしょ……」と言いながら身体が重たそうに立ちあがる。移動は徒歩ではなく車を使い、基本は家でゴロゴロしていることが多くなった。可愛かったミツキはすっかり「すごく太ったオバサン」になってしまったのだった。
このままじゃダメだ。ミツキの健康のためにも良くないし、これからも夫婦としてやっていく中で、見た目にもう少し気を使って欲しいってことを伝えなくては……。
もう少し自分の体型のことを考えてほしい。最近では、身体が重くて膝が痛いとも言っていた。洋服だって、お店になかなかサイズが置いてないからってネットばかりで買っているそうだ。
「てゆーか、今さらパパを喜ばせてもな~痩せても太っても、私は私だよ?」
この言葉に、俺の心は折れてしまったんだ。
何をどう伝えても、ミツキに「痩せてほしい」という俺の気持ちは伝わらなかった。それでも妻だし家族だ。子どもたちもいる。別に仲が悪いわけじゃない。ただお互いの気にするポイントがズレているだけ。
大丈夫。これくらい大したことはない。大丈夫。大丈夫、大丈夫……。折れた心を立て直し、ずっと自分にそう言い聞かせてきた。いつも通り生活を続けた。
けれど、その「大丈夫」は全然「大丈夫」ではなかったんだ。積み重なった「不満」が蓄積され続けていった。でも、今すぐ離婚をするっていうのも……子どもたちの成長を共に見届けたい気持ちはある。逆に言えば、子どもの存在がなければ俺のなかに「夫婦でいる理由」はないのだ。ずっと辛かった。でも子どもたちのことを考えると、そう簡単に離婚には踏み切れない。「両親の離婚」が子どもにどう影響するかが不安だし、何よりも「家族」としてはうまくいっているんだ。
俺の伝え方も悪かったのかもしれない。
「痩せてほしい」とハッキリ言わず回りくどくて、ミツキに伝わっていなかったのかもしれない。
だから「痩せている方が俺は好き」って伝えてみたんだ。
でもミツキに軽くあしらわれてしまった。
あぁ……もうミツキにとって、俺は「痩せる」努力に見合わない相手になってしまったんだ。
それが何よりもショックだった。
それからは我慢を続けてきたが、もう限界。
本音をミツキにぶつけてしまったんだ。
【第6話】へ続く。(明日配信予定)
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙