<介護で……裏切り?>恨みつづけるってしんどい!私が仕事を辞めてまで介護した理由【第4話まんが】
前回からの続き。私(ユカ、50代)は数年前、近所に住むひとり暮らしの母を介護しはじめました。「ユカには遺産を多めに残すから」とお願いされ、母の気持ちに寄り添うために仕事も辞めたのです。しかし亡くなってみると、母は「遺産はきょうだいで等分してください」と遺言を残していました。私は虚しさを抱えながら、何もしなかった姉と弟と3人で遺産を分けたのです。やがてパートとして仕事復帰すると、私の退職当時を知っているトクイさんが声をかけてきてくれました。
トクイさんに話をしながら、私は必死で介護をしたのに何も報われなかったという思いを強くしていました。でも義母の介護を経験したトクイさんは「自分のことを誇れる生き方を選んだ、と思うようにした」と語ってくれたのです。
そう、大切な母だったからこそ、残された時間に精一杯寄り添うことを決めたのです。人を恨みつづけるのは本当にしんどいです。母のためにも自分のためにも十分やりきったのだから、もう恨みや後悔の気持ちは手放そうと思います。
きょうだいで遺産をキッチリ3等分してからは、姉と弟から一切連絡がありません。今はそこまでの関係だったのだと割り切っています。嘘をつき続けた母の気持ちは今となってはわかりません。けれどもし私に「すがりたい」とか「見捨てられたくない」という気持ちがあったのなら、私は母に必要とされていたのかなと思います。
裏切られたショックはまだ消えませんが、確かに母は手助けが必要な状態だったし、やるだけのことはやったと良い方向に考えたいと思います。悪い気持ちに囚われず、母と過ごした幸せな時間を忘れないように、しっかり心に刻んでおくつもりです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・マメ美 編集・井伊テレ子