女子中高生向けオフィスツアー、小中学生対象のデジタル体験【東京都定例記者会見ママ向けレポート】
まもなく夏休み。子どもたちの成長のために何か体験させたい・学ばせたいと考えているご家庭も多いのではないでしょうか? 東京都では、女子中高生向けのオフィスツアー参加者の募集や、小中学生を対象にしたロボット製作などの多様なデジタル体験を企画しています。6月28日(金)の東京都定例記者会見からママたちに役立つ情報を紹介します。
俳優・谷花音さんも!女子中高生向けSTEM分野オフィスツアーや座談会が開催
国際機関の調査から、日本での女性の活躍が国際ランキング上で低位にあるという現状を打破していくため、まずは東京都ではさまざまな支援を行っています。その1つとして、まだ女性の活躍が少ない科学、技術、工学、数学、いわゆるSTEM分野に興味をもってもらおうと、女子中高生向けのオフィスツアーを開催。オフィスツアーを通して、将来の進路選択の1つとしてもらうことを目的としています。
オフィスツアーの内容は、女子中高生がNEC、コクヨ、富士通、Googleなどといった企業のオフィスを訪問し、そこで働く女性社員と交流しながら自身の将来のキャリア選択について考えるというもの。6月に実施された第1弾はとても好評で、定員130名のところ1,800人以上の応募があったそう。第2弾は7月8日(月)、第3弾は7月24日(水)に開催する予定なので、興味がある人は応募詳細をチェックしてみてください。
そしてもう1つ、8月23日(金)には女子中高生が進路や職業選択等の悩みを気軽に相談・共有できる場として、現役女子大生との座談会が開催されます。こちらは文系理系を問わず、さまざまな学部の大学生が参加可能。俳優で現役の大学生でもある谷花音さんもゲストとして参加します。少し先の自分を具体的にイメージできる機会として、参加をしてみるのもよさそうですね。
子ども向けデジタル体験プログラム「くりらぼ」
東京都では、子どもたちがデジタル技術に親しみ、未来の可能性を広げるための取り組みを行っています。小中学生を対象とした「くりらぼ」(とうきょうこどもクリエイティブラボ)の実施場所を今年度から拡大し、より多くの子どもたちが参加できるようになります。
「くりらぼ」では、ロボット製作などの多様なデジタル体験ができ、子どもたちが楽しみながら学ぶことができます。このプログラムは、児童館や図書館などの、私たちの身近な場所でも行われるため、参加しやすいのが特徴です。夏休み期間中からさまざまな会場で実施されるため、お子さんと一緒に参加して、デジタルの世界に触れてみてはいかがでしょうか? 秋には有楽町のSusHi Tech Squareには常設の体験拠点も設けられる予定です。
学童保育と学校教員のサポートに関する取り組み
今回の東京都定例記者会見では、学童保育の「質の向上」について質問がありました。
『小池都知事:学童保育について、待機児童数が2016年の約8,500人から96%減少し、ほぼ解消されております。先日視察を行った八王子では、地域と連携し、早めに校庭を開放するなどの工夫で学童の居場所を確保しています。これらが非常に参考になり、今後もさまざまな工夫を進めていきます。
また、学校の先生のサポートについて、離職や悩みを抱える先生が多い現状を踏まえ、SSS(スクール・サポート・スタッフ)を全小中学校に配置し、学習面でも支援を行っています。今後もサポートを継続していきたいと思っています(編集部にて一部補足)』
学童に子どもを預けるママたちにとって、学童の改善策は大きな関心事です。子どもたちが居場所を確保し、その子どもたちをサポートしてくれる先生たちの働く環境がよりよいものになっていくことを願っています。
取材、文・長瀬由利子 編集・編集部