思春期特有の悩み、「わかさぽ」で気軽に相談してみませんか?【定例記者会見ママ向けレポート】
「子どもとの距離感が難しい」。思春期の子どもを持つママたちにとって、これは共通する悩みなのかもしれません。そして子どもたち自身も思春期特有のさまざまな悩みを抱えながら、それを一体誰に相談したらいいのかと迷っているのではないでしょうか? 東京都では、体の変化や性のことなど、親には話しにくいことを電話やメール、対面で相談できる窓口「とうきょう若者ヘルスサポート(わかさぽ)」の利用を呼びかけています。11月16日(木)からは、対面で相談できる会場も設置され、気軽に立ち寄り相談もできるように。ママスタセレクトでは11月10日(金)に行われた都の定例記者会見から、この「わかさぽ」についての情報をお届けします。
親や友達に相談しにくい悩みを専門職の方々に相談
小学校高学年から高校生年代の時期にあたる思春期。心身ともに大きく変化し、自分自身のからだや性に関する不安や悩みが増えてくる時期でもあります。東京都では都内に在住・在学・在勤の中学生以上の10代の方を対象にこうした不安、そして悩みに関する相談窓口「とうきょう若者ヘルスサポート(わかさぽ)」を設置しています。実はこの取り組みが始まったのは、2022年10月。スタート時は電話のみでしたが、現在は電話だけでなく、メール、対面での相談も可能になりました。相談に乗ってくれるのは、看護師などの専門職の方々です。
たとえば、月経不順や月経痛、性感染症、妊娠などの健康に関する問題は、特に思春期の若者にとって気になるテーマではないでしょうか。性や恋愛、勉強のプレッシャー、友人関係、親や先生との関係。親が思っている以上に、子どもたちはさまざまなストレスを感じ、不安になり、たくさんの悩みを抱えているものです。親にも友達にも言えない。そんなときに、わかさぽでの相談を通じて、適切なアドバイスやサポートを受けることで、心の安定や問題解決につなげることができるかもしれません。
利用した子どもたちの反応は?
小池都知事は会見で、既に利用をした子どもたちの声も紹介しています。「親切・丁寧に対応してくれて、安心できた、相談できた」「自分だけ悩みを抱え込んでいたけれども、相談することで気持ちが軽くなった」など。親には言いづらいし、かといって病院まで行って相談するのはさらにハードルが高い。そんな思いがあっても、電話やメールでの相談であれば聞きたいことを気軽に・気兼ねなく聞けて、しかも専門職の方々から回答が得られます。とても心強いですね。
インフルエンサーの星乃夢奈さんも動画で呼びかけ
わかさぽの取り組みについて、10代に人気のインフルエンサーの星乃夢奈さんも呼びかけを行っています。ママたちも、わかさぽのことを子どもたちに伝え、悩みがあったら相談してみたら? と声をかけてあげるといいかもしれませんね。
11月16日からは渋谷駅近くに対面の相談会場がオープン
東京都では、子どもたちからの相談の機会を増やすために、若者が多く集まる渋谷駅の近くに新たに会場を設置。2023年11月16日(木)からのスタートで、週3日対面での相談を受け付けします。買い物などで渋谷に行く予定が決まったら、一緒に予約して行ってみてはいかがでしょうか?
「とうきょう若者ヘルスサポート わかさぽ」渋谷会場
渋谷BLDG(渋谷区渋谷二丁目2-17 TranceWORKS青山ビル 1階・2階)
アクセス JR渋谷駅(宮益坂口)から徒歩9分
月曜日・木曜日 午後3時00分から午後8時00分
土曜日 午前11時00分から午後4時00分まで
(年末年始を除く)
「とうきょう若者ヘルスサポート(わかさぽ)」の取り組みを通して、悩みを抱えている子どもたちが、少しでも心を軽くして、前向きに日々の生活を過ごしていけるようになることを願っています。
取材、文・長瀬由利子 編集・編集部