<義母、距離つめすぎてムリ>同居に終止符を「すべてオレの責任!」【第9話まんが:テツヤの気持ち】
前回からの続き。俺(テツヤ)は、妻のヒトミと俺の両親と同居をしている。ヒトミとは結婚が決まった当初から同居の話はしていた。俺の住んでいる地域では、子どもが親と同居をすること自体が珍しくない。さらに父親がやっている会社を俺が後々継ぐ予定だ。そのためにも、同居をしていろいろ密に関係性を保つ必要もあると考えたんだ。ヒトミも了承してくれたし、両親に至っては喜んで実家をリフォームしてくれた。水回りは共同で、部屋は両親が1階、俺たちが2階の造りになっている。そうして最初は良かった同居生活だけれど、次第に母さんとヒトミがうまくいかなくなってしまったんだ。あるとき、ヒトミが母さんを突き飛ばし、母さんが怪我するという事件が起きた。ヒトミは「もう無理」と家を出ていってしまい、母さんも母さんで興奮がおさまらないようだ。
ヒトミと母さんがここまでこじれてしまってはもう一緒に暮らしていくのは無理だと思った。
俺たちが家を出ることについて、父さんは理解を示してくれた。しかし母さんはどうしても納得がいかないようだった。そもそも今回、自分がケガするにいたったこと自体、全部ヒトミが悪いと思っているような言い方をしている。
「この家をでていく!? もとはと言えばあの女が……」と言いかけた母さんを俺は遮った。俺が選んだ人を「あの女」呼ばわりする母さんにものすごく腹が立った。すると母さんはさすがに気まずそうに黙った。
お互い思い違いや、ちょっとした意識の違いがあったのだろう。たくさんの要因があって、そこから生じた結果がいまの現状なんだと思う。
しかし、今回のことは、ヒトミがこんな行動に出てしまうほどに追い込まれていたってことを……しっかり分かろうとしてあげなかった俺に一番責任がある。ここまでこじれて、今まで通りに生活なんてできるはずはない。俺はこれ以上ヒトミに負担をかけたくない。だから俺たちはこの家を出て行く。これが俺の出した結論だ。
母さんとの話を終えた俺は、ヒトミがいるビジネスホテルにやって来た。すると会った途端、ヒトミはポロポロと泣き出した。
母さんはヒトミに対して不信感でいっぱいだった。ここまで2人をこじらせてしまったのは、すべて俺の責任だ。俺の事情にヒトミを巻き込んだ。ヒトミが受け入れてくれるから、俺さえヒトミの味方でいれば何があっても大丈夫。そんな甘い考えのせいで、母さんとヒトミの関係のひずみが深くなる前に気づいてあげることができなかったんだ。
あんなに穏やかで優しかったヒトミをここまで苦しめてしまった同居生活に、俺たちはハッキリと結論を出さないといけないと思っている。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙