<義母、距離つめすぎてムリ>前に進むため、最後のケジメ!「もし……」は考えない【第10話まんが】
前回からの続き。私(ヒトミ)は夫のテツヤと新婚夫婦です。夫の住んでいる地域では、長男が親と同居することが珍しくありません。さまざまな条件を出しつつ、私は夫と義両親と4人で同居生活をはじめることにしたのです。義母との関係も最初は良好で、このまま適度な距離感で暮らしていけるのかな……そう思っていました。しかし義母は「料理を教えてあげる!」「畑仕事を手伝って!」など、どんどん距離をつめてきます。そのことを私が夫に相談すると、夫は義母を叱ってくれますが、義母は私への不満を募らせていくばかり。そうしてとうとう、義母が私の仕事のデータを消してしまったのです。私はもう同居は無理だと思って、義実家を後にしたのでした。テツヤはすぐに私に会いに来てくれました。
テツヤは宿を予約してくれて、私を温泉に連れて行ってくれました。そして同居を解消しようと言ってくれたのです。
「別に父さんの会社は、同居しなくても継ぐことはできるし、リフォームにかかった費用についても俺がしっかり話し合って解決すればいいことだから」義母にケガまでさせてしまった私にも関わらず、テツヤはいつもと変わらず私に寄り添い、優しいままの夫でした。
そうして私たちは、義実家を出ることになりました。しばらく私はマンスリーマンションに身を置き、義実家での荷物のまとめはすべてテツヤがしてくれました。
義母と会うのは、あの日以来でした。引っ越しのトラックに荷物が積み終わり、出発を見送ってから、義両親と玄関で対面しました。
もちろんいまでも、あの日、義母のしたことを許すことはできないけれど、自分がしてしまった過ちを認めて、ちゃんと謝っておきたいと思ったのです。そして、頭を下げて謝ることで、私自身も前に進むために。義母も謝罪の言葉をくれたので、私たちが家を出ることがかなり効いているのかなとも思いました。
最後に義母に謝ることができて、良かったと思います。もし同居をしていなかったら……。もし私が在宅勤務ではなかったら……。今とは違う結果になっていたのかもしれません。できることならば、細く長く仲良くしたかった。けれど何回「もし」を考えたとしても、現実は変わりません。私と義母はもともと他人であり、一度こじれてしまうと簡単に水に流して仲直りなんて難しいのです。夫は引き続き義実家に顔を出しますが、私はもう会うことはないでしょう。
あれから半年。今では穏やかな日々が続いています。実は先日妊娠していることが分かったばかり。これからはテツヤと一から家庭を築いていきたいと思います。これから産まれてくる新しい命の誕生を心待ちにしながら、新しい家で家族仲良く暮らしていきたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙