<好きなタイプは酒豪!?>俺の努力は間違っていた……聞かされた本当のタイプとは?【第3話まんが】
前回からの続き。俺は50歳のユウイチです。2歳年下の妻キョウカと、大学生のひとり娘リコとの3人家族です。俺が今こんなにも幸せな日々を過ごせているのは、キョウカと出会えたおかげだと思っています。ある日リコが「私もお父さんみたいにお酒が強い人と結婚したいな」と言い出し、キョウカと出会ったころを思い出します。
……あれは社会人2年目の頃。同僚のヒサシが気を利かせて、彼女の好きなタイプを聞き出してくれたのです。しかし「好きなタイプはお酒が強い人」と聞かされ、俺は絶句してしまったのでした。「え……俺……お酒、全然飲めない……」
正直なところ、これまであまりお酒を美味しいと思ったことがありません。飲み会では付き合いで最初の一杯を頼む程度でした。一方でお酒が楽しく飲める人をうらやましいと思うこともあったのは事実。彼女の理想に近づくために精いっぱい努力してみよう。そう思ったのです。
そして数か月後。お酒に対して少し自信が付いた俺は、キョウカさんを誘ったのです。すると笑顔でOKしてくれました。俺は嬉しくて仕方ありませんでしたが、必死で平静を装って連絡先を交換しました。
「ユウイチさん、お酒強いんですね」そう言われた俺は、「よっしゃー!」と心の中でガッツポーズ。そしてキョウカさんに打ち明けます。「実は以前、キョウカさんの好きなタイプをヒサシから聞いて……」
へ? お酒の強さはあまり関係がない? ヒサシから聞かされたキョウカさんの「好きな男性のタイプ」が間違っていたのか? それなのに俺はお酒が強くなる練習までして……なんだか恥ずかしくなりました。
キョウカさんに好かれるべく、お酒に強くなろうと自分なりに努力しました。その甲斐あって飲み方にも自信がつき、念願の居酒屋デートに行くことができたのです。しかし話してみると、キョウカさんのタイプは厳密に言えば「お酒が強い人」ではありませんでした。お酒を飲んでも飲まなくても穏やかで変わらない人だったのです。まさかお父さんの姿が理想だったとは……。それに近づくためには、さらなる努力あるのみかもしれません。
原案・編集部 脚本・物江窓香 作画・ももいろななえ 編集・井伊テレ子