<公園がもう怖い>お友達に積極的すぎて泣かせてしまう2歳児。謝り疲れて限界、引きこもりたい
人見知りをしてお友達に話しかけらない、そんなタイプのお子さんもいる一方で、積極的にどんどんと話しかけていけるお子さんもいることでしょう。ただ場合によっては、その積極さが仇になってしまうケースもあるかもしれません。今回は2歳半のお子さんをもつママから、「子どもと公園遊びに行くのがこわい」としてこんな相談がありました。
『人が大好きな息子は、公園に行くと全員に絡みに行く勢いです。スキンシップも激しく、お友達の頭を撫でたり、服を掴んだり、勢いで相手を倒してしまったりすることもあります。周りはまだまだ人見知りの子も多く、いつも絡みに行き泣かせてしまいます……。
しつこく何度も注意しますが、なおりません。滑り台などの乗り物も「順番を待つよ」と静止させるも大暴れ、他のママに気を使わせてしまいます。「すみません、すみません」と毎日頭を下げていて、私もとてもしんどくて涙が出ます。それに、いつか誰かに怪我をさせてしまいそうで心配です。もう引きこもった方がいいのでしょうか』
人が大好きな投稿者さんの息子さんは、公園遊びでお友達にもとても積極的。その勢いのあまり、相手のお子さんを泣かせてしまうこともあるそうです。投稿者さんは危険なことが起きないように先回りして止めていますが、周囲に謝ってばかりな毎日に疲れてしまい「公園遊びをやめた方がいいのか?」とまで追いつめられている様子です。ひとりで悩む投稿者さんですが、同じ経験をした他のママたちからも意見が届いています。
大変なママに共感!わが家の2歳児も同じだったよ
『私も公園や児童館に行く度に周りに謝っていたよ。投稿者さんのつらい気持ちよく分かる』
『なかなかワイルドな息子さん! うちの息子も似たような感じだったので、お気持ちとてもわかる!』
まずは「わが家も同じ。つらい気持ちわかるよ」という投稿者さんへの共感の声から。子どもを叱ってばかり、周囲に謝ってばかりで、きっと投稿者さんの心は疲弊していることでしょう。そんななかで公園に連れていき毎日育児をこなしている……。まずは頑張っている自分自身を認めてあげてほしいですね。一方、投稿者さんは周囲のママたちの反応も気になるようですが、公園に行くことも多いであろう他のママたちの意見はどうでしょうか。
たしかに過度なスキンシップはこわいと思う子はいるかも……?
『公園で出会った子からわが子が、棒で叩かれそうになったり、砂かけられたり……。目を離さなかったから怪我はしなかったけど、私自身がその子に恐怖心を覚えて公園を変えたことがあった』
『懐いてくれるのは嬉しいけど、過度なスキンシップはまだ2~3歳じゃ理解できなくて怯えちゃう子も多いと思う』
公園でやんちゃなお子さんに出会い、危険を感じたことがあるというママの声も少なからずあります。あるママからは「棒で叩かれそうになったり砂をかけられそうになったから、公園を変えた」という経験談が寄せられました。たしかにわが子が危険な目に遭いそうであれば、心配になりますよね。それを避けるために公園を変えたことも頷けます。砂をかけてきたお子さんの年齢は分からないですが、2歳ぐらいであればまだ自分の気持ちをうまく言葉にできず、遊んでほしいという気持ちがそうした行動になってしまった可能性もあるでしょう。
大変そうなママに寄り添う声も
『投稿者さんみたいに、周りの人のことも考えて自分の子どもの行動を阻止しようと行動してくれているママに対して、私は嫌悪感を抱いたりしないよ』
『うちは2歳半くらいのとき、すぐ泣いちゃう子で相手の親子に申し訳なかった。でも、本当はきてくれて嬉しかったよ。子どもも本当は一緒に遊びたかったはず。みんながみんな、悪く思っているわけではないよー』
一方で「周囲に目を配ってくれて、子どもを止めているママのことを悪く思わないよ」という意見もありました。投稿者さんもお子さんが周囲に怪我をさせないように、事前に阻止したり注意したりしている様子です。こうした行動がみえていれば、周囲も投稿者さんの大変さに共感している場合もあるのではないでしょうか。筆者自身も公園でそうした場面に遭遇した際、「ママ大変だなぁ」と心で思っていることがあります。言葉に出さなくとも、見守ってくれているママは少なくないのかもしれませんね。
習い事や子育て支援センターなど、公園以外の場所の選択肢も
『民間の幼児教室やリトミック教室、プールなど指導者がいて体を動かす習い事をしてみるのは? そういう子は体力を使う習い事をすると落ち着くかもしれない。体験にどんどん連れていくとか』
『子育て支援センターに行くのはどうかな? 公園よりは人付き合い目的できている人も多いので、他の子に絡んでしまってもまだウエルカムな雰囲気かも』
具体的な対処法として、公園以外の場所をオススメする声もありました。習い事は体験教室などを利用して、お子さんが気に入るものを探すのもいいですね。プールなどの体力を使う習い事をはじめてみると、ほどよくエネルギーが消費されて効果的かも。さらには、子育て支援センター等の施設を活用するアドバイスもありました。同世代が集まりやすいため、気の合うお友達ができるかもしれません。ママにとっても第三者の大人がいる場であれば、気軽に相談ができるなど少しは心が安らぐのではないでしょうか。
「人が大好き」は今後の強みになるのでは?
『うちもハチャメチャだったけど、今は落ち着いて買い物も大人しくできているから成長って人それぞれだなーと思う。人好きだからこそ集団にすぐ溶け込めるのってすごくいいことだよ! 前向きに捉えてね!』
『人が好きなところは長所だと捉えてみて。そういう子は幼稚園や集団生活になるとすぐに馴染むし、リーダータイプの子も多いから。周りへの気遣いやマナーは大事だけど、マイナス思考になりすぎなくて大丈夫』
積極的に他人とコミュニケーションが取れる投稿者さんのお子さん。今はまだ2歳で距離感がうまくつかめず、相手を困らせたり泣かせてしまったりすることもあるでしょう。しかし、それだけ周囲に関心が向けられることは好奇心旺盛な証で、他人に声をかけられるほどの行動力があるとも捉えられます。「そういう子は幼稚園や集団生活になるとすぐに馴染むよ」というコメント通り、これからの集団生活のなかで大いにいきてくるのではないでしょうか。
また投稿者さんは、公園に行かずに引きこもった方がいいのかと気にしていましたが、そんなことはありません。ママ自身が疲れたときには、公園遊びはお休みする、あるいは早朝など人が少ない時間帯を選んで遊ぶのもひとつの方法です。しかし「人に迷惑をかけないで遊ぶこと」だけが目的になってしまっては、何のために遊びに行くのかわからなくなってしまいますよね。投稿者さんのお子さんに限らず、集団生活のなかでは皆が多少なりとも迷惑をかけたり、かけられたりして生きているはずです。「迷惑をかけてはいけない」と考えすぎるよりも、経験を通して学ぶことも大事なことではないでしょうか。もちろん迷惑をかけてしまった際は謝るなど、最低限のマナーやルールはこれまで通り必要でしょう。公園のほかにもお子さんが遊べる場を探しながら、お子さんの「人が大好きで積極的」という強みを大切にしていけたらよいですね。
文・有村実歩 編集・しらたまよ イラスト・Ponko