「まな板」にもプロがいる?白くて四角いタイプしか使わない人に語りたい、使い勝手抜群の新アイテム
家事アイテムを購入する際「もっとここがこうだったら……」「こんな商品があったらいいのに!」と思うことはありませんか? そこでママスタセレクトでは、リアルなママたちの声を聞く座談会を実施。子どもを持つママならではの目線で、さまざまなテーマについて語っていきます。今回のテーマは、調理の手際の良さに大きく関わってきそうな「まな板」です。
【今回の座談会メンバーはこちら】
アオキさん……30代前半、都内在住。小学校中学年の男の子のママ。料理家が使っているキッチン道具が気になる!
イシクラさん……40代前半、東海地方在住。小学校高学年の娘がいる。キッチンアイテムにそこまでこだわりはないが、気になったものは試す性格。
コガさん……40代後半、九州在住。大学生、高校生、中学生と3人の子どもがいる。キッチン道具はシンプルなものが好き。
新しいタイプのまな板も登場!あなたは知ってた?
毎日のように使っている、まな板。そのまな板にもトレンドがあることに気付いていましたか? 最近のまな板はカタチもカラーもバリエーションが豊富。使い捨てタイプのものもあります。ママたちが情報交換しながら得た結論とは……?
・くるくる回しながら使う「丸いまな板」が超便利!
・木のまな板はプラスチックよりもお手入れは必要だが、使い心地の良さがある。
・白いまな板は、どうしても汚れが目立ちがち。濃い色のまな板のほうが気がラク。
・使い捨てのまな板シートは、災害対策グッズとして使えるのでは。
今回の座談会では、昔ながらの木のまな板を愛用するママもいました。あなたが知らない「まな板の世界」があるかもしれませんよ……?
使い勝手抜群!丸いまな板
アオキさん:まな板って四角のものしか使ったことがなかったんですけど、SNSとかで見かける料理家さんたちが丸いまな板を使っていることに気付いて……。そこで丸いのってどうなのかなと思って、1つだけ丸いまな板を買ってみたんです。栗原はるみさんの「丸まな板(大)」ってやつ。そうしたらもう「めっちゃ便利じゃん!」って(笑)。それ以来「もう丸に尽きる」って感じです。
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イシクラさん……そんなに!? 何が一番のメリット?
アオキさん:一番は洗い物が減る! 大サイズは直径35cmで、かなり大きめなんですけど、これ1枚でいろいろできるというか……。今までは野菜や生もの切って、その都度まな板を洗ったり、切ったものを別の容器によけたりしていたでしょ。それが丸いまな板だと「ここで野菜切って」まな板をくるっと回して、次はここで生ものを切って、またくるっと回してと切ったものを置いたまま、次に切るもののベストポジションを取れる。あとフライパンで焼いたものをちょっと取り出して置いておきたいときに、まな板の上の空いたスペースに乗せるとか、そういうことがしやすいんです。
コガさん:焼いたものをバットや別のお皿にとることが減るってことですか?
アオキさん:そうそう。
イシクラさん:葉物とか長さがあるものを切るときはどう?
アオキさん:不便はないですよ。まな板自体が大きいし奥行きもあるので、包丁の刃先が当たらないスペースがあるんですよ。そういうところに切ったものや調理したものを乗せたまま、他のものが切れる。ただ本当に大きいので、もう1枚小サイズを買い足しました。こちらは「ちょっとフルーツを切りたい」とか、少量のものを切るときに使ってます。
イシクラさん:いいな~。今まで「まな板=長方形」っていう概念で生きてきたから、丸ってイメージはなかったし、くるくる回しながら使うって発想もなかったです。
木のまな板はお手入れが大変だけど、独特の魅力が
イシクラさん:私は今、ヒノキのまな板を使ってるんです。親がヒノキのまな板を使ってて、ときどき天日干ししていましたね。あと父親が青森出身で「青森ヒバ」のまな板をもらったことがあって。それがすごくいい木の匂いだったんですよ。そういう思い入れがあるからなのか、やっぱり木のまな板が好きで。
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アオキさん:木のまな板って、お手入れが大変じゃないですか?
イシクラさん:今使っているのはコーティングされている木のまな板で、無垢の木材ではないので、普通の洗剤でバーッと洗っちゃいます。天日干しとかはしてないし。ただときどき熱湯をかけたりとか、そういう手間はあります。あとやっぱり木なのでプラスチック素材よりも重い。ちょっと水切りラックに立てかけるのが大変だったので、ネットで見つけた自立型のまな板を使ってます。
コガさん:私も木材の、無垢のイチョウの木のまな板を使ってます。イシクラさんと同じく、親が使っていたからなんですけど……。あと包丁で切ったときの刃当たりが優しい感じが好き。
イシクラさん:分かります! でも無垢だとメンテナンスがより大変では?
コガさん:熱湯かけたり、塩でこすったり……。うちはダンナさんがDIYをするので、たまに削ってもらったりもします。だから段々まな板が薄くなっていく(笑)。
イシクラさん:ああ、カンナで削ってもらえるのはいいな~。うちのまな板もしてほしい!
白いまな板は、どうしても汚れが気になってしまう
イシクラさん:以前は分厚いプラスチック素材のまな板を使ってたこともあったんですけど、どうしても包丁でまな板の表面に傷ができてしまって。そこに汚れが溜まったりするのが、はっきりと見えてしまうのが気になります。たぶんヒノキでもそういう状態なんだと思うんですけど、木目だとそんなに気にならないんですよね。
コガさん:白だと、どうしても汚れが目立ちますもんね……。
アオキさん:私が使ってる丸いまな板って、片面が白で片面がネイビーなんですけど、圧倒的にネイビーの面を使いますね。汚れが目立たないから気持ちがラク! でも汚れが目立たないだけで、本当は汚れてるかもしれない。
イシクラさん:まあ、でもやっぱり白いまな板に傷が入っていたりニンジンとか食材の色が残ったりしたまんまだと、料理しながら気持ちが萎えちゃいますよね。
アオキさん:そう、「ちゃんと洗えよ!」って責められているような気がする(笑)。
まな板シートは災害グッズとしてアリでは
コガさん:そういえば素材ごとに使い分ける用に、複数枚のまな板がセットになったものってありますよね。
アオキさん:私、使ったことありますよ。1枚ごとに魚や肉や野菜のマークが書いてあるやつ。
イシクラさん:どうでした?
アオキさん:うーん、結局、肉と魚なんか洗い終わったらどっちがどっちでもよくない? って(笑)。
コガさん:じゃあ、使い捨てのまな板シートを使ったことがある人います?
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イシクラさん:私、あります。使い勝手はいいし、まな板を洗う回数は減らせるんですけど……どうしてもゴミが増えちゃうんで罪悪感が否めない。
アオキさん:でも洗い物が減らせるなら、災害時に役立ちそうですね。
イシクラさん:ああ、たしかに! 災害対策にストックしておこうかな。
あなたが今使っているまな板は「ベストなまな板」ですか?
今回ママたちがお喋りしながら気付いたことは、「実は私たちって、まな板になんとなく不満を抱えながら使っていたのかも?」ということ。そして「まな板によって、料理の段取りが大幅に変わる可能性があるのでは?」ということでした。そんなにしょっちゅう買い替えるものではないけれど、毎回すごく比較検討しながら買っているかというとそうでもない……。そんなママが多いのではないでしょうか。新しいタイプのまな板の情報に触れ、自分の中にあった「こんなまな板が欲しい」という要求に気付いたママもいるはず。ぜひ「自分にとってベストなまな板」に出合ってくださいね。
インタビュー、文・千永美 編集・ここのえ イラスト・Ponko