防災対策が進まない理由。防災グッズの準備や備蓄で困っていることは?<ママのリアル調査>
地震に台風、異常気象と自然災害が続く日本において、防災対策をしなくては、と考えるママも多いのではないでしょうか。しかしそう思いつつも、なかなか行動に移せない人も少なくないようです。そこで今回ママスタセレクトでは「防災対策(防災グッズや備蓄品)について、困っていることはありますか?」というアンケートを実施。具体的にどんな悩みを抱えているのかを聞きました。
アンケートの回答には「準備するものがわからない」「お金がかかるのがネック」「調べたり買いに行くのが手間」「その他」と4つの選択肢を設定。約550人のママたちが答えてくれました。
4割近くのママが防災対策には「費用がかかる」と感じている
もっとも多かった回答は「お金がかかるのがネック」を選んだママたち。全体の4割弱となりました。
『家族6人だから出費がかさむ』
『家族全員分の備えを買う費用は痛い』
家族の人数が多ければ多いほど出費がかさむのは致し方ないかもしれません。けれど、「3歳~84歳までの9人家族。それぞれに必要なものを調べ、実際にその人数分を買いに行くのは大変」という声を聞くと、気の毒な気もします。
『それぞれの単価が高い気がする』
「防災グッズ」と名のつくものは、割高なこともあります。賞味期限が長かったり、日常に使うものより機能が高かったり。被災したときに十分に力を発揮できるものだからだとは思うのですが……。
『普段の買い物だけでいっぱいいっぱい。非常時の分までお金が回らない』
「今、食べてくだけでやっとだから」という声もあります。物価高が続く昨今、日々の暮らしで精一杯で、非常時のことまで考えられない、と正直な胸の内を告白する人も少なくありませんでした。
「準備するものがわからない」は3割弱に
次に多かったのが「準備するものがわからない」を選択したママたちで3割弱いました。
『必要なものがありすぎて、なにから手をつければいいかわからない』
『いろいろ調べすぎてしまって、何をどう準備しておけばいいのかわからない』
『防災セットを買ったらいいと思いつつ、本当にそれだけで足りるのか? と思いはじめて全く動けていない』
考えはじめると次々と不安や心配が押し寄せるのでしょうか。堂々巡りになっているママたちもいるようです。
「調べたり買いに行くのが手間」と考えるママは約2割
防災グッズを「調べたり買いに行くのが手間」と考えるママは2割強。
『とにかく調べるのが大変で……。どこが安いのかなど、比較するのも面倒くさい』
『子どもはまだ小さく、夫は車椅子ユーザー。さらにペットもいるので、調べて買い集める時間が必要』
調べたくてもその時間がとれない。買いに行く時間を捻出できない、と考えるママもいました。
その他は1割強に。その理由はさまざま
「その他」を選んだママは1割強となりました。その理由はさまざまあるようです。
防災グッズの収納場所がない
『まとめて置いておく保管場所の確保に困っている』
『賃貸暮らしだと置き場に困る』
量が多いと実際に運べるか不安
『いざというときに、子ども2人を連れて持ち出せない量になってしまっている』
『ひと通り揃えたものの、都会のマンションの上層階暮らしで、実際に運び出せるのか? とも思う』
賞味期限の管理が難しい
『賞味期限のチェックが面倒』
『食糧は買ったことで安心して賞味期限の確認を忘れがち』
子どもの成長にあわせての見直しが大変
『子どもの物を揃えるのが大変。サイズの見直しや食べられるものの確認など……』
『季節によって内容を変えないといけない。子どもの成長に合わせての調整が難しい』
ママたちのお悩みを解決する方法は?
ママたちの本音が次々と明らかになった今回のアンケートですが、そんなお悩みを解決する方法はあるのでしょうか……。
費用がかかる
回答のなかでも、もっとも多かった「費用面」については、セールを活用してみてはいかがでしょうか。オンラインストアなどを見ていると、たびたび「防災グッズ」を格安で販売していることも。そのようなチャンスを見逃さずに購入するのも良さそうです。
防災グッズや備蓄品の保管場所
また自宅に「保管場所がない」という家庭は、まずは地域のコミュニティにどんな防災グッズが備蓄されているかを確認してみましょう。自治体や町内会、集合住宅であれば管理事務所などにライトや毛布、保温シートなど、必要最低限の防災グッズは揃っていることもあるでしょう。最初から自分で「すべてを用意しなくては!」と考えると億劫になりそうですが、地域の備蓄で頼れるものがある、と知っているだけで気持ちも多少ラクになるのではないでしょうか。同時にそれらはあくまで避難後に活用できる可能性があるもの、ということも認識しておく必要はありそうです。
気になる賞味期限
さらに「賞味期限」を気にして非常食の購入をためらう場合は、日常使いできるレトルト食品などを防災の備蓄品にしてみては……? 備蓄品として販売されているものに比べて賞味期限は短いでしょうが、頻繁に活用し、使ったら買い足すと考えればムダにならずに済むのかもしれません。
備えあれば憂いなし。できることからはじめよう
災害の多い日本においては、いつどこで災害が起きてもおかしくありません。「備えあれば憂いなし」の精神で、必要以上に恐れることなく、確実に準備をしておきたいものです。まずはできることからはじめてみませんか?
総回答数:543票
調査方法:インターネット
調査月:2024年2月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部