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<こじらせ義姉の事情>私の過ち「足りないモノ」だけに目を向けていた【第8話まんが:義姉の気持ち】

前回からの続き。最近のお話です。私(スミレ)は夫のマサヒロと暮らしています。昔から両親は何かにつけて弟ばかりを可愛がり、弟は何かと私よりも上に立とうとしてきました。弟夫婦に遅れること数年、ようやく私も出産して母に「娘の子ども」を抱かせてあげることができました。それなのに弟夫婦は相変わらず「母の愛情は自分たちだけのもの」と言わんばかりの態度をしています。いい加減に遠慮してもらいたい、そう思った私は……。
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弟の奥さんリサさんとその娘ユキナちゃんを牽制することにしました。すると母は……。
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突然母に謝られ、私は戸惑ってしまいました……。ずっと弟ばかりをひいきしてきたと思っていたけれど、両親は両親なりに、私のことを思ってくれていたというのです。なんてことを言ってしまったんだろうと、後悔した私。その日の夜、夫と話すうちに涙があふれて止まらなくなりました。
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「僕も、リサさんやユキナちゃんにああいう言い方は良くないって思ったよ。ただ産後で気が立っているのかなって思って、後で謝っておいたけれど……」あのときマサヒロは弟一家に対し「スミレが変なことを言って、本当にすみませんでした」と言い、深々と頭を下げていたのです。そうさせてしまったのは私です。
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「今日お母さんにごめんなさい、って頭を下げられて……。別にお母さんに謝ってほしいわけじゃないって。そういうことじゃなかったのにって後悔して……」そのとき私には、父が亡くなる間際にかけてきた言葉の意味が分かったような気がしたのです。
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「私はいつも『自分ばっかり』って思っていたけれど、お母さんたちも私にどうやって寄り添っていこうか、ずっと悩んで苦しんでいたのかなって思ったら……頭を下げるお母さんに申し訳なくなって。私の生きにくさは、私だけのものだったのに……。リサさんやユキナちゃんは関係なかったのに、なんてこと言っちゃったんだろうって……」
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「スミレが抱えているものの大きさは、僕には分からないけれど……。もし自分が間違ったことをしてしまったと思ったのであれば、反省してしっかり相手に謝ろう。許してもらえないとは思うけれど、謝って、次に生かしていくしかないんじゃないかな?」

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「僕がそばにいるから。一緒に向き合っていこう」マサヒロにそう言われ、私は連絡をとって弟一家に謝ろうとしました。しかし弟からは「会いたくない」と言われてしまいました。私はそれだけのことをしたのだと実感しました。母にも謝罪しましたが、穏やかな笑顔で「いいのよ」と言われただけでした。
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私はずっと、ひとりで勝手にこじらせていたのかもしれません。勝手に嫉妬して、勝手にすねて、相当面倒くさかったと思います。こんな私から人が離れていくのも仕方ありません。すべて自業自得なのですから……。けれどこれからはじまる人間関係においては、しっかりと反省を生かしていきたいと思っています。足りないものに文句を言うのではなく、受け取ったものに感謝ができるような人になりたいと思います。そんな私の姿勢を子どもにも見せていき、父が最期に言ったようにしっかりと親になっていきたいと思いました。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子

※この漫画はママスタコミュニティに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。

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