<留学させたい>一体どのくらいお金がかかるの?経験者たちが語る留学費と利用できる制度
「子どもを英語が話せるようにしたい」として、英会話や英語の塾などに通わせているママはいますか。ただ、座学だけで勉強しても英語を話せるようになるのは難しく、ママ自身も英語に苦手意識がある人は多いのではないでしょうか。そうであれば、子どもを海外に留学させたいと考えている人もいるでしょう。ママスタコミュニティにも、あるママから留学にまつわる質問が寄せられましたので、紹介します。
『子どもを留学に行かせられる家庭って、やっぱりお金持ち?』
投稿者さんのお子さんは高校生。1~2ヶ月の短期留学をする生徒の姿を目の当たりにして、それまでは意識していなかった留学について興味がわいたようです。しかし、実際に留学させるためにはどのくらい費用がかかるのか気になり、投稿したようですね。たしかに留学させられる家庭はお金に余裕がないと難しそうな印象を受けますが、ママたちはどう答えたのでしょうか。
海外に留学させる家庭はお金持ち!?
『お金持ちでなけば行けないでしょ。借金して行かすの?』
『お金持ちじゃないけど、子どもが生まれたときから留学したいと言われても対応できる金額を貯めている。医学部ともなるとちょっと苦しいけど。ごく普通の家庭』
『留学を普通にさらっとさせてあげられるのはお金持ち。短期とかなら、普通の一般家庭の子でもしている』
留学には費用がかかり、長期で行かせるのであればお金に余裕がなければ難しいと感じているママたちの意見です。ただ短期留学であれば、一般家庭でも貯金をすれば行かせることができるとアドバイスをくれています。短期留学は1週間、長いものでは2~3ヶ月間のものまであります。学校の長期休みを利用すれば、学校とも両立可能で手軽さがありますね。「うちはお金がなくて留学はムリ」と諦めているママは、短期留学を検討してみてもいいかもしれません。
留学にかかる費用はどのくらい?
『知り合いは最初1,000万円以上かかり、毎月100万円単位でかかると言っていた』
『長期なら学費だけで年間600万円、その他部活や教材、レクリエーション、ガーディアン(滞在時の後見人)費用、寮費、家庭教師、塾などで年間700万円は超えるから』
『うちの子、新型コロナウイルスが流行るギリギリのときに、カナダに行く予定だった。学校から補助が出て、ターム(学期)留学で80万円、1年で300万円だったよ』
『海外大学に4年間行ったら、超高級車1台分はかかったと聞いた。うちは高校生の子どもで1年間留学した。向こうでの成績次第で留年せずに学校の単位として認められたから、かなり頑張っていたよ。帰っても同級生と一緒に卒業できる。費用は300万円で、おこづかいが別途』
こちらのママたちは知人や自分自身の留学経験のもと、具体的にどのくらい留学費がかかるかを教えてくれました。やはり長期になると高額になることが多い様子。また、年間1,000万円くらいかかるというママもいれば、年間300万円かかったというママもいて、金額に大きな差がありますね。
これは、留学する地域によっても変わってくるのかもしれません。イギリスやアメリカなどの人気の英語圏で留学すると費用が高額になりやすいかも。一方で、フィリピンやマレーシアなどのアジア圏に留学すれば安く抑えられる可能性があります。また、日本の学校が私立と公立で費用が異なるように、学校によっても金額は上下します。学費以外にも渡航費や生活費を入れて計算するかどうかでも金額は大きく変動するでしょう。
いずれにせよ、なぜ留学したいのかを子どもと一緒に考えることから始めてみては? たとえば、異文化に触れたいのか、語学を身につけたいのか、海外の大学へ進学したいのか。その上で、留学期間や留学先を情報収集すると、具体的に必要な金額がみえてくるのではないでしょうか。
高校で留学のカリキュラムが組み込まれている学校もある
『高3受験生の子ども、私立大学に進学予定。2年次に1年間の留学がカリキュラムとして組まれている。資料の額だと留学費用は最低でも350万円はかかる。生活費が高そうなのでもっとかかるだろうと覚悟している。お金持ちではないけれど、子どもは一人で学資保険や貯金で準備している感じ。もちろん共働き。絶対に仕事は辞められない』
『うちの子は国際科。今までより留学費用も2倍近くになっているから、たしかに以前よりかなり減ったと先生が話していた』
また進学する高校や大学によっては、学校のカリキュラムに留学が組み込まれている学校もあるようです。国際科コースや留学コースがある高校では、1年間の留学が組み込まれている学校や全生徒が留学必須の学校や、生徒に留学を推奨する学校もあります。留学の目的がはっきりせずとも「高校で留学をさせたい」と検討しているママは、そういった学校への進学を検討してもいいですね。
お金をかけずに留学するには?
『国費で行ったり、交換留学や学校提携先へ選抜で行くならまだ安いよ』
『うちの子の学校だと、選抜されたら普段の学費に年間で26万円ほど追加なだけ。うちの場合は特待で学費免除になっているから、学費は留学費用だけですんでいる。公立高校に行かせているのとあまり変わらない』
『海外の大学と提携している大学に入っていたら、個人で留学するより安価で行けるよ』
『姉は音大で学部は日本。大学院からドイツだったけれど、学費無料の大学院だから日本より全然お金かからず、学部からドイツに行けば良かったと言っていた』
さらに、お金をかけなくとも留学できる方法を教えてくれたママもいました。個人で留学をしようとすると高額になりますが、国や現地の自治体や民間団体の支援を受けられると、留学費は安くすむようです。
たとえば、文部科学省の日本の大学生や高校生向けの留学支援プログラム「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」は、援助を受けられる留学支援の一つです。こちらは、多様な分野でリーダーシップを発揮でき、世界で活躍しようと意欲のある高校生が対象。プログラムは3つの探求コースが設けられており、留学を通して自分の興味や関心に基づいた活動を行ったり、世界や日本が抱える社会課題と向き合う活動を行ったりするというもの。もし子どもの留学したい目的が明確であり、留学で成し遂げたいことがあるのであれば、検討してみてもいいかもしれません。書類や面接審査を経て採用されるものではありますが、子どもの夢の実現に向けて背中を押せる、一つの選択肢ともいえます。
また、10代の青少年を対象とした「交換留学」は、個人で留学をする場合よりも費用が安くなります。こうした制度を利用すると、金銭面で留学を悩むご家庭でも、子どもを留学させることができるかもしれません。ただいずれにせよ、費用はかかります。将来子どもを留学させたいと考えているママは、今から貯金をして、子どもが海外に興味を持ったときに留学の選択ができるように準備をしておきたいですね。
文・安藤永遠 編集・kunel イラスト・Ponko
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