夫婦喧嘩、子どもの気持ちは?五・七・五で聞いてみた結果
夫婦喧嘩を子どもに見せることについて、どう思いますか?
筆者が周りのママ友に聞いてみたところ、
「絶対見せない。見せちゃダメよ。子どもが寝てから喧嘩する」
「子どもの前で普通に喧嘩」
「相手が言い返さないからサンドバッグのよう。むしろ言い返して欲しい」
「喧嘩はするけど、仲直りするところまで見せて、最後に全員でハグする」
いろいろでした。
皆さんはいかがでしょうか? 見せるとしたら、その後子どもにどうフォローをしていますか?
子どもの前で夫婦喧嘩してしまいました
さて私事で恐縮ですが、先日夫婦喧嘩をしてしまいました。
いつものことです。どうしてこんなに長く生きてきて、こんなにくだらないことで、過去にも話したことでケンカをしてしまうのでしょう。愛しあって許し合って生きていけないのか(笑)と情けなくもなりますが、どうしてもゆずれない何かのために、時々言い争ってしまいます。
その時娘(小学校低学年)は、夫婦喧嘩をしっかりと目撃しておりました。
五・七・五で聞いてみた
娘の前で喧嘩をしてしまったその夜、娘に「ママたちが喧嘩してる時どう思った?」と聞こうと思いました。ただストレートに聞くと、素直に答えてくれません。そこで、
「ママとパパ(五)、ケンカしてるよ(七)のあとに、五文字つけてみて」
と聞いてみました。ゲーム的要素が入ると結構答えてくれるのです。娘はしばらく考えて、こう答えてくれました。
「ママとパパ ケンカしてるよ ……どうしよう」
そうだよね。どうしよう、だよねえ。
うちは一人っ子ということで、夫婦で喧嘩をしてしまうと子どもの逃げ場がなくなってしまうのです。私には弟がいるので、昔両親が喧嘩をすると、それを聞きながらも二人で一応遊ぶフリなどしていました。姉弟での連帯感から、「またやってる」という感じで気持ちの逃げ場があったのです。
ですから娘の「どうしよう」は、本当に素直な気持ちなんだと思います。もし両親の機嫌を取るために明るく振る舞うようになったら、それは心に不安を抱えているサインかもしれません。喧嘩を見せない派ではないのですが、頻繁には見せないほうがいいなと思いました。
決意と通告
「喧嘩しないパパとママなんて、いるのかなあ?」
とつぶやいてみたら、娘はこんなことを言いました。
「いないんじゃないかな。◯◯(娘の名前)と△△ちゃん(娘の友達)みたいに、喧嘩するけど仲良くもする。
親友や家族はそれだけ一緒にいる時間が長いから。まったく喧嘩しなかったら、ただうなずきあってるだけじゃん」
うん、うん。
そうだね。だけど喧嘩は減らすように大人として努力するね。
そして最後に娘から
「『パパとママ ケンカしてるよ まあいいや』
……にはならないよ」
と釘をさされました。
文:yuki イラスト・おぐまみ