<優しい義母のウラの顔>余命わずかでも「二度と会いたくない」心の底から義母が憎い【第7話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私(シノ)は夫のタクヤと息子のケント、娘のルミとの4人暮らしです。結婚当初、義母はとても優しい人だと思っていました。しかし度重なる嫌がらせに、私は義母との関わりを絶ちます。ただ夫や子どもたちと義母の交流は認めていました。すると私の留守中に義母は自宅に上がり込み、私の宝物である祖父の形見のネクタイピンを盗むという悪事を働きます。しかもその理由が「嫁が不倫をしていると思ったから」。なんて白々しい嘘をつくのかと呆れる一方で、義母の言葉を額面通りに受け取る夫にも、もう愛想が尽きました。私は義母を警察に突き出さない代わりに、離婚を申し出たのでした。
「離婚」を伝えても夫はその意味がまるでわかっていない。私の気持ちは一切考えず、義母を擁護する夫に私は心底愛想が尽きてしまったのです。
離婚の話が進まないため、私はいったん子どもたちを連れて実家に戻ることにしました。
夫から何を言われても、離婚する以外の選択肢は私にはありません。「離婚する決心がついたら連絡ください。年内に結論が出せないようなら、警察に行きます」と返事をするのみでした。
私が家を出て1ヶ月後。事態が大きく動きます。電話口の夫は泣いていました。
義母は病に侵されていたのでした。しかし病院に行かなかったため、倒れたときにはもう手遅れの状態だったのだそう。人の命を前に、こんなことを言うのは失礼なのかもしれません。しかし私の心は何も動きませんでした。
「いま、順番に親戚とかが会いに来ている状態なんだけれど……。母さんがシノと子どもたちに会いたいんだって」「二度と会わないって言ったでしょ。行かないから」「じゃあ、せめて子どもたちだけでも。最後に会わせてやりたいんだよ……」
義母の状況を聞いて「悲しい」「かわいそう」と思えなかった自分に、「私は心の底から義母を憎んでいたのだな」と再認識しました。正直、人の生死に関してここまで自分がドライになれるなんて思ってもみなかったのです。本当は子どもたちを義母に会わせたくはありません。けれど私の個人的な感情に付き合わせるのは違うと考え、ケントの意思を尊重しようと決めました。夫と子どもだけで行かせると、あの義母のことです。私の嫌がるようなことを吹き込む可能性も否めません。監視役として、私はついて行くことにしたのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子