<優しい義母のウラの顔>留守中に寝室へ「大切にしていた形見がない!?」犯人は……【第5話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私(シノ)は夫のタクヤと結婚しました。義母はとても優しい人でした。しかし私の働き方を変え在宅ワークに切り替えたとたん、義母の態度が豹変します。熱い炊飯器のフタで私の手を挟んだり、腐ったお惣菜を渡してきたり……。度重なる義母からの嫌がらせを受け、私は「もう義実家には行きません」と宣言しました。しかし義母は謝罪したいと言いながらわざわざ家にやってきて、私の大切な食器をお盆から落としてすべて割ってしまいます。もう許さないと、私は義母と絶縁。その後私は子どもを授かり、今では5才のケントと0才のルミを育てています。子どもたちと夫は義母と会っているようですが、私が義母と会うことはありませんでした。
義実家から帰ってきたケントとルミが見覚えのない新しい洋服に着替えています。行くときは私の母が買ってくれた洋服やリュックを背負って行ったのに……。子どもたちが義実家に行くと、そんなことが何度かありました。しかし結局わが家から着ていった洋服が戻ってくることはなかったのです。
私が打ち合わせを終えて帰宅すると、どことなく自宅に異変が生じていることに気が付きます。「誰か家に来た?」私が聞くとケントが答えました。「ばぁばが来たんだよ!」
「ごめんごめん。今日、シノが珍しく仕事で家を出ているって言ったら、突然やってきたんだよ~」「……だからって……家に入れないでよ……。もうやめてよね?」「分かった分かった」しかし、この日のできごとが大事件に繋がっていくのです。
寝室には子どもたちのためのベビーモニターを設置してあります。私が留守中に昼寝をしていたルミの就寝具合をチェックするために、日中の映像を再生していると……。なんと、眠るルミの後ろで私のチェストをあさる義母の姿がハッキリと映されていたのでした。私は急いで自分のチェストの引き出しを確認します。すると……まだ義母との仲が良かった頃に、一度だけ義母に見せたことがある「宝物」がないのです。
「大好きだった祖父が大切にしていたネクタイピンで。亡くなるときに形見分けとして譲り受けたんですよ」結婚当初、まだ優しかった頃の義母にそう伝えた記憶があります。
子どもたちが義実家に行くと、たまに衣類や持ち物がすべて変わっているのは気になっていました。ただ子どもたちの前では義母のことを悪く言わないようにしていました。これ以上義母の話など聞きたくもないし、心を乱されたくなかったというのが本音。それなのに義母は懲りずに私の留守中に家に上がり込み、私のチェストから大切なネクタイピンを盗ったのです! 今までも許したつもりはありませんでしたが、私はもう「子どもたちも会わせることはできない」と思ったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子