<中受はママ任せ!?>「上を目指せ!」「良い学歴を!」夫のこだわり……誰のため?【第2話まんが】
前回からの続き。最近の話です。私(リカ)は、3人の子ども(小2の息子タイチ、年中の娘ユキカ、生後5ヶ月の息子マサジ)と夫の5人暮らし。夫は「タイチに中学受験させよう!」と息巻いており、ある日うちから5駅離れた難関校狙いの塾に通わせると言い出しました。しかし子ども3人を連れて電車送迎するのは私です。せっかくがんばっているスイミングやサッカーのスケジュールも調整しなければならないし、入塾には早すぎる気もして、私はあまり乗り気になれません。
しかし夫はどうしても「難関校を目指せる〇〇塾がいい」と言って、私の意見を聞いてくれないのです……。
大好きなサッカーも続けさせてあげたいし、いままでがんばったスイミングは区切りがいいところまでは通わせてあげたい! そうするとやっぱり「塾は今じゃない」という気がします。
夫は「人より早めに塾に通わせて学習習慣を身につけさせたい」とも言っていました。それなら自宅で通信教育という手もあるかもしれません。でも下の子たちがいるなか、家で勉強するのは気が散るだろうし難しそうです。ひとりでグルグル考えているとタイチが小学校から帰ってきました。
私はタイチ本人に聞いてみます。「お父さんが言っていた塾に通うなら、プールかサッカーはやめるか曜日を変えないといけないけど、どうする? あと塾は少し遠いから通うのが大変かも」
いっそタイチが「塾に行きたくない」と言ってくれたら話は早かったのですが、それなりに前向きに考えているような返事です。
私はタイチの言葉をそのまま夫に伝えます。「タイチが塾も行ってみたいって」「やっぱり! サッカーかスイミング、どっちかやめさせれば解決だな」夫は喜んでいます。
「子どもの意見をうのみにしてどうするんだよ。中学受験は親の受験だよ? ある程度親が誘導しないと」「そうだけど、タイチの気持ちも私の都合もあるでしょう?」
「とにかく、小2の夏期講習から通わせよう」夫はゆずりません。夫がこんなに中学受験にこだわるなんて意外でした。タイチに少しでも良い学歴を、と必死なのです。そして私は、夫が「自分の挫折を子どもで解消する」ために必死になっているのではないかと思いはじめました。
夫がこんなに自分の意見を押し通すのは初めてのことで驚いてしまいました。やはり大切な子どもの将来の話となると、人は変わってしまうのでしょうか。夫は高校受験で第一志望に落ちていて、「親がもっと早く塾に通わせてくれればよかったのに」と言っていたことがありました。だからこそタイチの塾通いを早めにスタートすることにこだわっているのかもしれません。ただ自分が受験に失敗したときの不本意な気持ちを子どもで解消しようとしているなら、それは親のエゴではないかという気もしています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・うーにゃ 編集・井伊テレ子