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<30歳のおばあちゃん!?>もう一度ママになりたい……ダメかな?【第8話まんが:カリンの気持ち】

前回からの続き。数年前の話です。私の名前はカリン。通信制高校に通う19歳です。2年前、同い年の彼・アスカとの間に子どもができて男の子を生みました。でも、母親になった重圧、そして環境の変化に精神を病んだ私は、息子・キラをアスカに託し離婚。それ以来一度も会っていません。でも向こうの家には若くてしっかりした義理のお母さん(ユウナ)もいるので、きっとキラを立派に育ててくれているでしょう。ずっとそう思っていました。アスカから電話がくるまでは……。

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ある夜。私は学校から配られた進路希望票を眺めていました。しばらく見つめた後、そこに「看護学校」と書きます。ママも看護師だし、私のママはシングルマザーです。看護師として女手一つで育ててくれたママを、すごく尊敬しています。それに2年前大変だったとき、看護師さんたち、みんなすごく優しくしてくれたんだよな。

そのとき、スマホが鳴りました。ディスプレイを見ると「アスカ」の文字。一瞬身構えたあと、電話に出ました。なんと、アスカの父と再婚相手のユウナが離婚して、キラの世話をする人がいなくなったから、キラを児童養護施設に入れるというのです。

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「そんな……どうして? 施設なんてかわいそうだよ。そっちで引き取るって言ったんだから、ちゃんと育ててよ! なんて冷たいの!?」と思ったけれど……そんなこと言ったら私はどうなるのでしょう。いくら心を病んでいたからって、赤ちゃんだった自分の子どもを見捨てて逃げた……。

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アスカからキラのことを聞いてからというもの、何をしていてもキラのことばかり考えてしまいます。

今までもキラが頭をよぎることはありました。でも「きっとあっちで幸せにやっている」と信じていました。あの頃は赤ちゃんだったけれど、今は2歳になっているはず。街を歩く小さい男の子を見て「ああ、今キラはあれくらいかな」と思ってみたり。テレビでおもちゃのCMが流れると、「ああ、2歳のキラはこんなのが好きなのかな」と想像してみたり。どうしようもなくキラに会いたくなりました。

私が暗い顔でうつむいたりため息をついていたりしていたので、見かねたママが話を聞いてくれました。

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私は、ママにアスカから聞いた電話の一部始終を話しました。今までだってキラと離れていたのに、施設に行くって聞いたとたん、すごく気になってしまいます。キラ、アスカの家でみんなに育ててもらって幸せに過ごしていると思っていたのに。

「あちらの事情はよくわからないけれど、カリンも含め、キラくんのことを幸せにしようと思える人が誰もいなかったのかもしれないね」とママは悲しげな表情を浮かべていました。

胸がざわつきます。何もかも忘れてすっかり新しい自分になった気で、高校にも入り直し、私は毎日を楽しんでいました。でも、そんな間にキラは私を求めて泣いていたかもしれない。途端に言いようのない感情がわっと押し寄せます。

「キラと暮らせたらって思うの……ダメかな?」

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進路のことは考えていました。赤ちゃんを産んだとき、病院にいた看護師さんや助産師さん。私が心を病んだときのクリニックの看護師さん。みんなすごく優しくて、キリッとして、キラキラしていました。なので私も、卒業後は看護師を目指そうと思っていました。

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私ももっとしっかりしよう。ちゃんと看護師の資格を取って、働いて、精神的にも大人になって……頑張る……だって私はキラの母親だもん。

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子どもを育てるのは本当に大変なこと、ママはキラよりもカリンを心配してしまうから、よく考えた結果「やっぱりやめなさい」と言うことになるかもしれない、でもカリンが今度こそ……! と思うなら、ママも全力で助ける、そう言ってくれました。

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私とアスカが夫婦に戻ることは絶対にないでしょう。けれどキラの父と母として責任があることはずっと変わりません。本当はキラが生まれたときに向き合うべきだったのに、ユウナさんに押し付けてしまいました。謝っても謝りきれません。

今が親としてやり直すチャンスなのではないか……私はそう思います。今はアスカのお父さんにお金を出してもらったり、私のママに助けてもらったり、社会的なサポートに頼ったり……話し合いの中でさまざまな道を探して、少しでもキラが幸せになれるように頑張りたいです。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・まゆか! 編集・横内みか

※この漫画はママスタコミュニティに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。

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